偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2020.01.19
XML
カテゴリ: 万葉
​​​ 友人 から電話があって、話をしている中で、このところブログの更新が無いが、どうしたのかという話になった。
 別に、どうもしていない、ネタが無いだけと答えたが、ネタが無いからと何日も更新しないでいると、「何かあったのか」というご心配をお掛けするというか、不審を招くようであります(笑)。
 さりとて、ネタが無ければ記事の更新も出来ない相談、ということで、無理矢理に記事を書いてみることに。

 年賀状に万葉集などから新年に相応しいと思われる歌を記すというのが、ここ何年かのわが年賀状のお決まりのパターンである。
 で、過去の年賀状に取り上げた歌を羅列してみようと思い立ったものの、気が付けば、もう分からぬこととなっている年度も多くあることに気が付きました。
 わかる範囲で書き留めれば以下の通りである。

1994
( あらた ) しき 年の始の 初春の 今日ふる雪の いや ( ) 吉事 ( よごと
                   ( 大伴 家持  万葉集 巻20-4516


(因幡国庁跡の4516番歌碑)
鳥取銀輪散歩・因幡万葉の里へ ​(2011.10.28.)からの再掲。
  この歌の歌碑の写真は、次の記事にも掲載されています。
氷見銀輪散歩(1)・家持歌碑めぐり ​(2012.11.7.)

1995
( あらた ) しき 年のはじめに 豊の年 しるすとならし 雪の降れるは
葛井諸会 万葉集 巻17-3925

1996
あたらしき 年の始に かくしつつ  千年 ( ちとせ ) をかねて たのしきを積め
(古今和歌集巻20-1069

1997
不明

1998
( あら ) しき 年の初めは  ( いや ) 年に 雪踏み ( なら ) し 常にかくにもが
大伴 家持 万葉集 巻19-4229

1999
不明
2000
不明

2001
霞立つ 春のはじめを 今日のごと 見むと思へば 楽しとぞ ( )
(大伴池主 万葉集 巻20-4300

2002
山の ( ) に 雪は降りつつ しかすがに この 河楊 ( かはやぎ ) は 萌えにけるかも
(万葉集巻10-1848

2003
時は今 春になりぬと み雪ふる 遠山のべに 霞たなびく
                   (中臣武良自 万葉集巻 8-1439

2004
睦月立つ 春の始めに かくしつつ あひし笑みてば ときじけめやも
                        (大伴家持 万葉集巻 18-4137

2005
うちなびき 春来たるらし 山のまの 遠き 木末 ( こぬれ ) の 咲き行く見れば
尾張 連  万葉集巻8-1422

2006
父の喪中

2007
不明

2008
不明

2009
風まじり 雪は降りつつ しかすがに 霞たなびき 春さりにけり
                            (万葉集巻 10-1836

2010年
​不明
※下記の歌かもしれない。 ​​​

昨日 ( きそ ) そは 年は ( ) てしか 春霞  春日 ( かすが ) の山に はや立ちにけり
                            (万葉集巻 10-1843
2011年
​不明​ ※下記の歌かもしれない。

浅緑  ( ) めかけたりと 見るまでに 春の ( やなぎ ) は もえにけるかも
                            (万葉集巻 10-1847)
2012

不明 ​※下記の歌かもしれない。​
山の ( ) の 雪は ( ) ざるを みなぎらふ 川の ( やなぎ ) は もえにけるかも
                            (万葉集 巻 10-1849

​2013年
あしひきの 山の 木末 ( こぬれ ) の  寄生 ( ほよ ) とりて  插頭 ( かざ ) しつらくは 千歳 寿 ( ) ぐとぞ
(大伴家持 万葉集巻18-4136

2014
不明

2015
不明
※下記の歌かも知れない。

たまきはる 命は知らず 松が枝を 結ぶ心は 長くとぞ思ふ
                   (大伴家持 万葉集巻6-1043)

2016年
​不明 
※下記の歌かもしれない。
門ごとに 立つる小松に かざられて 宿てふ宿に 春は来にけり
                           (西行 山家集上春5)

2017
母の喪中

2018
ほのぼのと 春こそ空に 来にけらし 天の香具山 かすみたなびく
                      (後鳥羽院 新古今和歌集巻 1-2

2019
袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ
                         (紀貫之 古今和歌集巻 1-2

2020
いつしかと 春来にけりと 津の国の  難波 ( なには ) の浦を 霞こめたり
(西行 山家集8

 ​次の歌も過去に使用した記憶があるが、何年のことかは定かではない。
  上の不明とある年度のどれかに該当するのだろうと思う。




初春
の  初子 ( はつね ) 今日 ( けふ ) の  玉箒 ( たまばはき ) に 
                     ( 大伴 家持  万葉集 巻20-4493


<追記>
 年賀状と言えば、ブロ友となった後に、ご縁があって、年賀状を交換することになったお方が何人か居られます。そんな中のお一人で、2012年5月7日の記事を最後にブログの記事更新をお休みされている木の花桜さんから年賀状を頂戴しました。賀状によると、別の分野でお元気にご活動されているようで、何よりと嬉しいことでありました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020.01.20 01:00:29
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

けん家持

けん家持

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

けん家持 @ ビッグジョンさんへ  ご覧いただき感謝です。   >いつもの…
ビッグジョン@ Re:岬麻呂旅便り334・南東北の紅葉(11/20) タイミングの難しい自然の変化の一瞬を目…
岬麻呂@ Re:柳沼2の写真について(11/20) けん家持さんへ フォト蔵で取り上げていた…
けん家持 @ 柳沼2の写真について 岬麻呂氏からの2024年11月22日付メールの…
岬麻呂@ Re[1]:岬麻呂旅便り334・南東北の紅葉(11/20) MoMo太郎009さんへ 何時もコメント有…
岬麻呂@ Re[1]:岬麻呂旅便り334・南東北の紅葉(11/20) ひろみちゃん8021さんへ 今年の紅葉巡りは…
MoMo太郎009 @ Re:岬麻呂旅便り334・南東北の紅葉(11/20) 日本の秋、きれいですね。 インバウンドの…
ひろみちゃん8021 @ Re:岬麻呂旅便り334・南東北の紅葉(11/20) こんばんは(^^) 宮城県、福島県、山形県…
岬麻呂@ Re:岬麻呂さんへ(11/20) けん家持さんへ 掲載して下さるのに大変な…
けん家持@ 岬麻呂さんへ   >早速ご紹介くださいまして    有…

お気に入りブログ

安立スハル New! くまんパパさん

自転車もバイクも … New! 龍の森さん

北関東の旅 東海村(… New! MoMo太郎009さん

イタリア人医師が発… New! ☆もも☆どんぶらこ☆さん

楽歩会「哲学の道(… New! ビッグジョン7777さん

作楽神社 New! 龍水(TATSUMI)さん

ゾーン30プラス New! lavien10さん

ヒマを見つけて植木… New! ふろう閑人さん

隣地から侵入するエ… ひろみちゃん8021さん

「古寺巡礼」(和辻… 七詩さん


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: