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「本やタウン」の「文庫近刊情報(11月期)によりますと、『模倣犯』3巻が新潮文庫として11月29日に出版される予定とのことです。
2005年10月23日
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みなさん、こんばんは、やまももです。 今晩はいささかネタ切れということもあって、2003年6月に私のホームページ「私の宮部みゆき論」の掲示板に書いた演芸ネタを埃を払って取り出してご紹介いたします。大変好評を博した(と勝手に思い込んでいる)ものです。ゆー.さんの「おっちゃん、お茶~♪」とか「ゴメン ゴメン ちゃんぽんメン~」のように読み手の意表を突くことによって生まれる笑いにはかないませんので、自分の得意の宮部作品ネタと関西弁ネタで対抗するしかありませんね。 では、ぼやき漫才の人生幸朗師匠風にやってみます(なお、私が三平師匠ネタ以外に持っている演芸ネタはこれだけです)。 まあ、みなさん、聞いて下さい。宮部みゆきの小説、えらい人気がありますな。せやけど、彼女の小説の題名はなんですか。『今夜は眠れない』、TVゲームのやりすぎと違いますか。『長い長い殺人』ってどんな殺人ですねん。体を思いきりながぁーくひっぱるんですやろか、それともじっくり長い時間をかけて殺るんでっしゃろか、想像するだけで怖いわ。 それから、『パーフェクト・ブルー』。そら『限りなく透明に近いブルー』より青いことは絶対間違いおまへんけど、せやけど村上龍と題名で対抗してどうしますねん。ああ、そう言うたら、『龍は眠る』という題名もありましたな。相手を眠らせて追い越すつもりでっしゃろか。あんたはウサギとカメのカメかっ!! それから『火車』、あれもあきまへん。中国から来た人が汽車ぱっぽのことが書いてある本やと思うて買うていかはるそうです。そんなまぎらわしい名前をつけたらあきまへんがな。もう腹立って堪忍箱の緒が、あっ、宮部はんのけったいな題名のために言い間違えてしもうたがな。堪忍袋の緒が切れたでしたな。せやけど、作家のくせに日本の国語を乱すような題名を付けたらあきまへん。責任者の宮部はん、出て来なはれ。えっ、出て来はったらどうすんねんって? そらバシーッと言いますがな、バシーッと。サインちょーだい。
2005年10月18日
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あっ、ゆきうさぎさん、よくいらっしゃいました。ひー、ふー、みー、よーと数えて、そろそろゆきうさぎさんもまた来られるんじゃないかなーってみなさんとお噂していたところなんですよ。おーい、だれかゆきうさぎさんにお茶をお出ししなさい、お茶を。えっ、忙しくていま出来ませんだって。もう、おまえは破門ですからね。ずっとオルガン弾いてなさい。これがホントのハモンドオルガン、とまずは落語家の三平師匠風に挨拶させてもらいます。 さて、大林宣彦監督の撮った映画「理由」ですが、ご指摘のようにまずWOWOWで放送されていますね。その後、全国の幾つかの映画館で上映されたのですが、残念ながら鹿児島では上映されませんでした。しかし、この映画がDVD化されたときに購入してじっくりと観ています。その感想は「映像化された宮部みゆき作品」に書いていますが、なかなかよかったですよ。 今度、日本テレビ系列で放送される予定ですが、ゆきうさぎさんは、「でも、本と映像のイメージって全然違うから、どうでしょう」と心配しておられるようですね。勿論、読者が原作から独自に作り上げたイメージ(個々の登場人物や作品舞台の風景からさらには物語全体の傾向や色合いまで)と監督が映像作品として創り出したものとの間に違いが出るのは当然のことですし、むしろ映像作家が原作からなにをどのように創造したのかを楽しむ気持ちで観た方がいいと思います。 しかし、映画「模倣犯」のように原作のメッセージをすっかり歪曲したようなものは原作の読者としては許せませんよね。なお、opera_ghostさんがご自身の運営しておられるホームページにお書きになった映画「理由」についてのコメントを「映像化された宮部みゆき作品」に転載させてもらっているのですが、そこでopera_ghostさんはつぎのように書いておられます。私も全く同感です。「宮部さんはこの映画の試写を観終えて『こんな風に原作を読んで下さって大林さんには感謝しています。』という旨のことを仰ったという。余りにも原作とかけ離れた森田芳光監督の『模倣犯』が惨憺たる出来だっただけに(宮部さんは森田監督との対談で絶句していた)、それに怒り心頭した宮部ファンの人々もこの大林版『理由』を観れば溜飲を下げるに違いない。」 なお、宮部みゆきと森田監督との対談記事は、、『週刊ポスト』2002年6月21日号に掲載されていますが、opera_ghostさんが「宮部さんは森田監督との対談で絶句していた」と書いておられるのは、森田監督が小説『模倣犯』の読後感をフリーズドライしたのが今回の映画であり、「見た目は違っても、飲み込めば同じ味がするし、同じ栄養があるはずです……」と語ったことに対し、宮部みゆきの返事が「……(無言)」だったことを指しておられます。
2005年10月15日
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昨日、私の運営いたしますホームページ「私の宮部みゆき論」の掲示板に吉田さんからつぎのような貴重な情報が寄せられました。 宮部みゆきの『理由』を原作にした大林宣彦監督の映画「理由」の2005年版が日本テレビ「ドラマコンプレックス」(11月から始まる新番組)の枠のなかで放送される予定だそうで、放映予定は「日本テレビ系列 11月8日(火) 21:00~23:24」とのことです。また吉田さんは、「2005年版は昨年劇場公開された映画『理由』に再撮影、再編集等を実施したものとなっているみたいです。あっとおどろくような、変更点があるみたいです」とも書いておられます。 なお、「AllAbout」でも、『火曜サスペンス劇場』が終了し、サスペンスにこだわらない『ドラマ・コンプレックス』となる日本テレビ系火曜21時からの二時間ドラマ枠がスタートすることを報じるとともに、そのラインアップ情報として、宮部みゆきの原作で大林宣彦監督の『理由(仮)』の名前も挙げています。 私はこの映画を、映画館ではなくDVDで観たのですが、なかなかいい映画でしたよ。私のホームページの「映像化された宮部みゆき作品」に寄せられた感想もおおむね好評でした。 しかし、「あっとおどろくような、変更点があるみたいです」とのことですから、その点も楽しみですね。放映されたときはぜひ観たいと思っています。
2005年10月14日
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ひろさん、初めまして、やまももです。 私のブログでの「心に残った宮部みゆきの短編小説」への投稿募集にTBで応じて下さり、とても喜んでおります。ありがとうございました。 ひろさんの宮部みゆきの短編集『我らが隣人の犯罪』についての書評を拝見いたしました。ひろさんは、ゆきうさぎさんが同短編集のことをブログに書いておられるのはご覧になって興味を持たれ、それで実際にお読みになったのですね。そして、今回の書評で「5編中2編は傑作で、『サボテンの花』を最高作と評価します」、「『我らが隣人の犯罪』と『サボテンの花』があれば文句なし!」、「宮部さん凄い!!!/ゆきうさぎさん、素晴らしい本の紹介をありがとうございました」と書いておられます。了解いたしました。ひろさんの「心に残った宮部みゆきの短編小説」は「我らが隣人の犯罪」と「サボテンの花」ですね。 ところで、ひろさんのこの書評に寄せられた多数のコメントも拝見したのですが、なかなか楽しい言葉のキャッチボールが交わされていていいですね。特に、「何してまん念、こっちが先です念、おもしろうおまん念、やっぱ好きや念!」なんて関西風ダジャレが出てから以降の言葉の奥州、おっと違いまんがな、それやったら義経の逃亡先でんがな。言葉の欧州、あれっ!? また間違えてしもたがな。関西風ダジャレをヨーロッパの人がわかるんかいな。そうそう、言葉の押収……。えっ!! 「こらっ、もうええかげんにせんと、お前の口を桂春団治みたいに差し押さえたるぞ」という野次が甲子園のアルプス席からとんできそうですね。 はい、そうでん念、言葉の「応酬」でおます念。これが言いたかったんです念。わてもダジャレが好きでん念。関西人の血が騒ぎます念。 ほな、今日はこれでさいならしたいと思いますが、これからもどうかよろしうお願いいたします。
2005年10月11日
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chiaさん、このブログの掲示板への書き込みに感謝します。 楽天のブログでchia33さんのお名前を見たとき、もしかして宮部みゆきファンのchiaさんではないかと思い、ブログ「初心者なんで、ごめんなさい」を拝見させてもらいました。 chia33さんのブログには「趣味は読書なんだけど、宮部みゆきさん以外はほとんど買ってないな」とあり、やはり chiaさんと chia33とは同一人物である確率はかなり高いのではないかと思っていたのですが、嬉しいことに「ブログにやまももさんのお名前を見つけ、びっくりして飛んできちゃいました♪/こちらでは、お初です&ご訪問ありがとうございました」とのコメントをいただき、そのことを確認することができました。 しかし、9月に私のホームページ「私の宮部みゆき論」の掲示板にいただいたメッセージでも「体調不良もありまして何となくネット離れしてたんですが」と書いておられましたが、ブログの記事にも病気のことを書いておられ、とても心配しています。体調のみならず精神的にもいろいろ大変だと思いますが、一日も早く健康を回復されることを心からお祈りいたします。 ところで、chiaさんが私の運営するホームページの掲示板に最初に投稿してくださったのが2002年の12月でしたね。 そのときのご投稿には、映画「模倣犯」のビデオでご覧になって複雑な思いを持たれ、気持ちのやり場に困られたときに、私のホームページの「映像化された宮部作品」掲載の映画「模倣犯」についてのコメントをお読みになられて、「まさに溜飲が下がる思いがしました」「これで、久々にすっきり眠れます」と書いておられましたね。 この映画「模倣犯」は、私のホームページに非常な影響を与えました。中居正広主演で映画「模倣犯」が東宝で制作されるとのニュースが流れたときや、また実際に映画館で上映されたときには、私のホームページへのアクセス数が普段の4、5倍も急激にアップし、またそこに設置している掲示板への書き込みも随分と増大したものです。私が運営するとっても地味なホームページにも一種のバブル現象が生じたわけで、中居クンの人気の高さを実感させられたものです。 そんな映画「模倣犯」の成功を一人の宮部みゆきファンとして心から祈っていました。しかし、興行的にはそれなりに成功したようですが、残念ながら内容的には失敗作としか言わざるを得ません。そのため、私は日本経済と同じようなバブル崩壊の惨めさを自分のホームページでも実感させられたものです。映画「模倣犯」に批判的なコメントが集まる私のホームページから中居クンのファンは潮が引くようにさっと去って行きました。 でも、私のホームページの映画「模倣犯」バブルは去っても、宮部みゆき作品を本当に愛するファンの人たちに支えられて細々ながらもなんとかホームページ運営をこれまで継続することができましたし、さらにそれを補完するために新たにこのブログも設けました。ブログ「ポンコツ山のタヌキの便り」も従来のホームページ「私の宮部みゆき論」同様よろしくお願い申しあげます。 私の方も chiaさんのブログをRSSリーダーに登録し、これからはいつも拝見させていただきたいと思っております。
2005年10月08日
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ERIさん、こんばんは、やまももです。 「心に残った宮部みゆきの短編小説」への投稿募集に応じて5短編の名前とそのそれぞれに素敵なコメントをTBでお送りくださり、心から感謝いたします。 ERIさんの心に残った宮部みゆきの5短編は、「鳩笛草」(『鳩笛草』所収)、「八月の雪」(『人質カノン』所収)、「祝・殺人」(『我らが隣人の犯罪』所収)、「詫びない年月」(『淋しい狩人』所収)、「安達家の鬼」(『あやし~怪~』所収)なんですね。 ERIさんは、今回の投稿のために宮部みゆきの短編小説をまとめて読み直され、「本当に彼女は優れたストーリーテラーです。時代ものから超能力、ホラーや警察もの、様々なスタイルで、一篇たりとも駄作がない」とあらためて彼女の作家としての力量に敬服され、「アガサ・クリスティにも匹敵するミステリーの女王だと思いますよ、本当に。普遍的ともいえるヒューマニズムが流れているところも、永遠のスタンダードとしての一つの条件だと思います」と賞賛されていますね。 また、「こうやってまとめて読み返すと、後に宮部さんが長編として発展させていった原型みたいなものが仄見えて、とても興味深かった」とも書いておられますが、「八月の雪」などはご指摘のように明らかに「『蒲生邸事件』につながる作品」なんでしょうね。他の短編も長篇との関係をいろいろ探ってみると面白いかもしれませんね。 素敵なコメント入りのご投稿を興味深く拝見させてもらいました。今後も宮部みゆき作品についていろいろコメントやTBをいただけたらありがたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
2005年10月06日
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ひかるさん、こんばんは、やまももです。 ひかるさんがご自身のブログにお書きになった『ステップ・ファザー・ステップ』についての書評を私のホームページの「我らが隣人の宮部さん」に転載させていただきたいとお願いしましたが、快くご了承していただき感謝しております。 それで早速に「我らが隣人の宮部さん」の『ステップファザー・ステップ』の特設ページに転載させてもらいました。なお、転載にあたりまして改行等について一部修正をさせていただきましたが、もし問題がございましたらいつでもお申し出下さい。すぐに対応したいと思っております。 なお、このご書評の中で、「作中でも語られているが、ステップファザーとは『継父』の意味である。/そして、思うに、継父となった彼の踏むステップは、ダンスの他にステップアップの意味もあるかもしれない。/少しずつ双子と彼の間で信頼関係が構築されていき、心が通い合い、彼にとって双子の存在が大きくなっていく。父親の自覚がどんどん育っていく。/『お父さん』と呼ばれることに必死に抵抗していた彼の変化には、こちらの方がぐっと来てしまった」と書いておられますね。 題名についてのご見解になるほどと思わずうなずかされました。また、お神酒徳利のような双子がドロボウ氏を「脅迫」してステップファザー(継父)に仕立て上げるというトンデモナイ設定なんですが、彼らが心の通った親子へと次第にステップアップしていく過程には本当にほろりとせられましたね。 それから、「願わくば彼らの『平穏な日々』が、いつまでも当たり前に平穏であって欲しいと、そう思わせる素敵な話だった」と結んでおられますが、この作品を愛する多くの読者もまた全く同じ気持ちだと思います。 この作品の続編を希望する読者がたくさんいるのですが、残念ながら「大極宮」に『ステップファザー・ステップ』の続編は単行本にならないということが明記されていました。ただ、続編が載った『小説すばる』(未完で終わっています)を風太さんが図書館で借りられて、そのあらすじを『ステップファザー・ステップ』の特設ページに載せてくださいました。ご興味のある方は、ひかるさんの『ステップファザー・ステップ』のご書評とともにこの風太さんの続編のあらすじもぜひご覧いただきたいと思います。
2005年10月05日
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甫(ハジメ)さん、ひかるさん、初めまして、やまももです。 甫さん、初めまして。甫さんがご自身運営のブログ「ひとりごち」の『震える岩』についてのご書評のなかで、この時代小説の話の途中に江戸猿若の中村座が出て来て、そこで通し狂言の「仮名手本忠臣蔵」が上演されていることに言及され、「宮部さんの時代もの(に限らず他の作家さんの作品でもそうですが)読んでると、当時の地図が欲しくなりますね」とコメントしておられましたので、同じようなことに興味関心を持たれる方がおられるのだなと嬉しくなってコメントを差し上げました。 そのとき差し上げたコメントで、私のホームページに「宮部みゆき作品 大江戸お徒歩日記」というページを設けて、宮部みゆきの時代小説の舞台となった場所とその写真が掲載されているHPをいろいろ紹介していること、しかし残念ながら『震える岩』に出てくる猿若町(いまの浅草六丁目付近)の中村座についての紹介はしておらず、また同ページに掲載している手作りの地図の範囲外にあり、猿若町はその地図からさらに北方に位置していることなどを述べさせてもらいました。猿若町は大川(隅田川)のもう少し上流の西岸のあたりにあったようですね。 そんな私のコメントに対しまして、甫さんから「御紹介いただいたやまももさんのホームページも拝見いたしました。/『ぼんくら』や『初ものがたり』(今読んでいるところです)などの舞台も紹介されていて、あれこれイメージしながら楽しませていただきました」とのありがたいコメントをいただき、さらに「『心に残った短編』私も参加してみたいです。まだまだ読んでいない作品の方が多いので、先は長いのですが…(笑)」との嬉しいお言葉もいただき、大感激しています。「心に残った宮部みゆきの短編小説」についての投稿募集はずっと続けるつもりですので、いつでもお暇なときにぜひ投稿してくださいね。楽しみにお待ちしております。 ひかるさん、初めまして。先日、ひかるさんが運営しておられるブログ「カイ的範囲」に宮部みゆき作品についての読み応えのあるご書評をたくさん書いておられることを知ってコメントをさせてもらいましたが、それに対しましてご丁寧なお返事をいただき、さらに私のブログに「心に残った宮部みゆきの短篇小説」についてのご回答まで寄せていただき、大変恐縮しております。 ひかるさんの宮部短編ベスト6は「1『ステップ・ファザー・ステップ』、2『鳩笛草』、3『長い長い殺人』、4『さよなら、キリハラさん』(地下街の雨収録)、5『たったひとり』(とり残されて収録)、6『燔祭』」なんですね。ありがとうございました。 ところで、ひかるさんがベスト1に挙げておられる『ステップ・ファザー・ステップ』についてのご書評を拝見させてもらいましたが、この優れたご書評を私の運営いたしますホームページの「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいたいものですが、ご承諾していただけないでしょうか。なお、もし了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。突然のお願いで大変恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。
2005年10月04日
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先週の土曜日に「心に残った宮部みゆきの短篇小説」についての投稿を募集しましたところ、すぐに多数のお返事をいただくことができ、大変喜んでおります。 このニッチ企画(それなりのニーズがありながらそれに対応する取り組みがこれまでなかった隙間企画という意味です)の呼び掛けに対しまして、宮部みゆき作品のファンの中には、既読の短篇の再読を試みようとされる方や、さらには未読の短篇への新たなチャレンジを思いたたれた方もおられるようです。 例えば、みーしゃん♪は、ご自身のブログで『我らが隣人の犯罪』を書評しておられますが、同書評のなかで「やまもも2968さんから、宮部みゆきの短編小説の中でお勧めは?との問いかけもあり、昔読んだこの本を再度読み返してみた」と書いてくださっています。 また、「宮部みゆき作品についての“あなたのベスト3”」を募集されたトラキチさんは、「ニッチ企画、いいですよね。触発されて『サボテンの花』だけですが読み返して見ました。初読の時とは違った味わいを楽しめました」と書いてくださっています。 さらにERIさんは、「楽しい企画におさそいどうもありがとうございます。う~ん、いくつかは浮かぶのですが、すぐには決められない・・。ちょっと作品をひっくり返して考えます」とのお返事を下さり、けいきーさんは「迷いますねえ,なかなか。全部読んでいないので良い判断ができるかわかりませんが,ちょっと読み直してもう一度考えてきますね」とのコメントをいただき、いがぐり602さんからは、「素敵な企画ですね。ぜひ参加させていただきたいのですが、短編は読んだことが無いのです。(中略)こちらの結果を参考に、一度読んでみます」とのコメントをいただきました。 私の立てた企画によって、結果としてこのように宮部みゆきの短篇を再読あるいは新たに読書する契機が生まれたとしましたら、それだけでこの企画は大成功だと思っています。なお、宮部みゆきの短篇に新たにチャレンジを考えておられる方のために、宮部みゆきの短篇小説を出版年順に並べておきます。少しでも参考になれば幸いです。『我らが隣人の犯罪』(文藝春秋、90.01.30、文春文庫所収)『本所深川ふしぎ草紙』(新人物往来社、91.04.05、新潮文庫所収)『返事はいらない』(実業之日本社、91.10.15、新潮文庫所収)『かまいたち』(新人物往来社、92.01.30、新潮文庫所収)『長い長い殺人』(光文社、92.09.15、光文社文庫所収)『とり残されて』(文藝春秋、92.09.25、文春文庫所収)『ステップファーザー・ステップ』(講談社、93.03.25、講談社文庫所収)『淋しい狩人』(新潮社、93.10.15、新潮文庫所収)『地下街の雨』(集英社、94.04.25、集英社文庫所収)『幻色江戸ごよみ』(新人物往来社、94.07.20、新潮文庫)『初ものがたり』(PHP研究所、95.07.20、PHP文庫、新潮文庫所収)『鳩笛草』(光文社、95.09.25、 光文社文庫所収)『人質カノン』(文藝春秋、96.01.30、文春文庫所収)『堪忍箱』(新人物往来社、96.10.30、新潮文庫所収)『心とろかすような マサの事件簿』(東京創元社、97.11.28、創元推理文庫所収)『あやし~怪~』(角川書店、00.07.30、角川文庫所収) なお、このうち『本所深川ふしぎ草紙』『長い長い殺人』『ステップファーザー・ステップ』『淋しい狩人』『初ものがたり』『心とろかすような マサの事件簿』は連作短編集ですね。 「心に残った宮部みゆきの短篇小説」についての投稿募集は今後もまだ続けていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
2005年10月01日
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ゆきうさぎさん、こんにちは、やまももです。 トラキチさんのブログ「My Best Books!」でいま実施されている「宮部みゆき作品についての“あなたのベスト3”」のことを拙文を通じてお知りになって、ゆきうさぎさんもご自身のベスト3を投票されたのですね。そのことについてのコメントとトラックバックをいただき、とても喜んでいます。本当にありがとうございました。 それで、ゆきうさぎさんの宮部みゆき作品ベスト3を興味深く拝見させてもらいましたが、第1位に「サボテンの花」(『我らが隣人の犯罪』収載) を推しておられますね。この「サボテンの花」は宮部みゆきの短篇のなかでもとりわけ人気の高い作品ですね。 そういえば、宮部みゆきの短篇には心に残る珠玉の名作が幾つもありますね。しかし、トラキチさんの「My Best Books!」への宮部みゆき作品についての投票には42名の投票がありましたが、ゆきうさぎさん以外に短篇を投票しておられる方はおられませんでした(9月24日現在)。 宮部みゆきが短篇の名手ということを考えますと、これはちょっと残念ですね。また、宮部みゆき自身が、新潮文庫の宮城谷昌光『玉人』のために書いた解説文のなかで、作家が長編小説を執筆することはお見合い結婚をすることと似ているとし、それと対比しながら短篇小説についてつぎのように述べています。「作家にとって、短編小説を書くことは、ほとんどそのまま恋愛をすることです。それも、ほとんどの場合は『結婚』という安定した形で成就することのない、爆発的で刹那的で、だからこそたいへんに燃焼温度の高い恋におちることです。」「長編小説という『結婚』の形態では表面に出てくることのない作家の個性が、その"恋″の相手である短編小説によって引き出されて、あとで振り返ると、書いた本人でさえ驚くような別の顔がそこに見えていたりします。いえ、むしろ、作家自身が意識的に"恋″の相手の短編小説にあわせて、日頃は見せない別の顔を思い切ってさらけ出すということもあるのです。なにしろ、この恋の相手とは、最初からごく短い付き合いだということがわかっているのですから、そのあいだだけでも、めいっぱい燃焼したいじゃありませんか。」 確かに宮部みゆきは短編のなかで、様々な顔を見せてくれているようですし、ときには彼女の作家としての意外な側面に読者が戸惑うこともあるかもしれませんね。そういう意味でも彼女の短編は興味深いものがあります。 それで、私のブログで独自の企画を実施することを思いつきました。ネットでは彼女の短篇は長篇に比べてあまり語られることがないですよね。しかし、宮部みゆき作品ファンのなかには彼女の短篇が大好きな方が少なからずおられると思います。そんな方のニーズにニッチ産業(隙間産業)的に対応するために「心に残った宮部みゆきの短篇小説」の投稿企画を立ててみました。なお、投稿要領はつぎのようにしたいと思います。 「心に残った宮部みゆきの短篇小説」投稿要領 1. 心に残った宮部みゆきの短篇小説名を挙げて下さい。 2. 短篇名は6篇以内で、順位づけをする必要はありません。 3. 各短篇へのコメントの有無や字数は投稿者各人にお任せします。 4. 投稿先は、この記事へのコメントかトラックバックでお願いします。 5. 締切期限は特に設けません。 6. 投稿内容は「我らが隣人の宮部さん」に適当な時期に転載します。 宮部みゆき作品のファンのみなさま、どうかご協力をよろしくお願いいたします。●「心に残った宮部みゆきの短篇小説」募集へのお返事に感謝(10月11日) アトマツさん、 gracemomoさん、ととさん 、ざれこさん、miwaさん、 ゆきうさぎさん、にこさん、Re-kaさん、けいきーさん、ERIさん、まるさん、papadasさん、いがぐり602さん、甫(ハジメ)さん、ひかるさん、ひろさん、みなさまの「心に残った宮部みゆきの短篇小説」投稿募集へのお返事に感謝いたします。 やまもも自身は「この子誰の子」 (『我らが隣人の犯罪』所収)、「ドルシネアにようこそ」(『返事はいらない』所収)、「たった一人」(『とり残されて』所収)、「生者の特権」(『人質カノン』所収)、「紅の玉」(『幻色江戸ごよみ』所収)、「砂村新田」(『堪忍箱』所収)を挙げておきますが、名前を挙げだすと切りがないほど大好きな短篇がいっぱいあります。 アトマツさんは「鳩笛草」(『鳩笛草』所収)、ざれこさんは「安達家の鬼」(『あやし』所収)、 miwaさんは「片葉の葦」(『本所深川ふしぎ草紙』所収) 、Re-kaさんは連作短編集『淋しい狩人』を挙げておられます。 ゆきうさぎさんは「サボテンの花」「我らが隣人の犯罪」(ともに『我らが隣人の犯罪』所収)、「かまいたち」(『かまいたち』所収)、「鳩笛草」(『鳩笛草』所収)、「地下街の雨」(『地下街の雨』所収)、ひろさんは「我らが隣人の犯罪」、「サボテンの花」(ともに『我らが隣人の犯罪』所収)を挙げておられます。 にこさんは「地下街の雨」(『地下街の雨』所収)、「砂村新田」(『堪忍箱』所収)、「 時雨鬼 」(『あやし~怪~』所収)、「サボテンの花」(『我らが隣人の犯罪』所収)、「 消えずの行灯」(『本所深川ふしぎ草紙』所収)、「この子誰の子」 (『我らが隣人の犯罪』所収)を挙げておられます。 まるさんは「我らが隣人の犯罪」(『我らが隣人の犯罪』所収)』、「朽ちてゆくまで」「鳩笛草」(ともに『鳩笛草』所収)の3短篇、papadasさんは『我らが隣人の犯罪』『ステップファザー・ステップ』『鳩笛草』の3短編集、gracemomoさんは連作短編集『淋しい狩人』の名前を挙げておられます。 ひかるさんは『ステップ・ファザー・ステップ』、『鳩笛草』、『長い長い殺人』、「さよなら、キリハラさん」(『地下街の雨』収所)、「たった一人」(『とり残されて』収所)、『燔祭』を挙げておられます。 ERIさんは「鳩笛草」(『鳩笛草』所収)、「八月の雪」(『人質カノン』所収)、「祝・殺人」(『我らが隣人の犯罪』所収)、「詫びない年月」(『淋しい狩人』所収)、「安達家の鬼」(『あやし~怪~』所収)を挙げておられます。 しかし、短篇または短編集の題名をこうして見ているだけで、それらの優れた作品を読んだときの感動が自然とよみがえって来ます。うーん、名前を挙げていただいた短篇や短編集について、みなさんと一緒にさらにいろいろ語り合いたいものです。
2005年09月24日
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トラキチさん運営の参加型ブログ「My Best Books!」で宮部みゆき作品についての“あなたのベスト3”の投票がいまなされていますので、私も参加したいと思います。 第1位 火車 第2位 模倣犯 第3位 孤宿の人 以上をやまもものベスト3として投票いたします。 第1位の『火車』は、私が最初に読んだ宮部作品であり、その素晴らしさに感嘆し、それから以降は本屋さんの店頭で宮部作品を見つけたら必ず買うようになりました。そして、ついにはホームページ「私の宮部みゆき論」を運営するまでになってしまいました。 第2位の『模倣犯』もまた私には思い出深い作品です。この小説が出版されてから2、3週間後に私の運営するホームページの掲示板「みんなで語る宮部みゆき作品」に次々と投稿が書き込まれるようになり、そのほとんどが同小説から深い感銘を受けた読者からのものだったからです。なお、それらのたくさんの投稿の一部はいまも「我らが隣人の宮部さん」で読むことができますし、またそれらを宝島社の『僕たちの好きな宮部みゆき』でも要約して紹介させてもらっています。 第3位をどれにするか大いに迷いました。ただ、トラキチさんのブログ「My Best Books!」の現在の投票状況では宮部みゆきの時代小説が上位に来ていませんね。しかし、それでは宮部みゆきという作家を考える上であまりにも偏った投票結果となっているように思います。ここはやはり時代小説もなにか一冊選ぶ必要があるようです。 以前でしたら『幻色江戸ごよみ』を推薦したでしょうが、今年の6月に『孤宿の人』が出版されました。この作品について、「毎日新聞」2005年7月14日の東京夕刊は、作者へのインタビューを踏まえて「舞台は讃岐国丸亀藩を想定した丸海藩。初めて江戸を飛び出した。さらに、市井の善き人々の哀歓漂う作風を離れ、『今までと違ったことをやりたい』と新境地に挑んだ異色作だ」と紹介しています。この異色作はきっと宮部みゆきの代表作の一つになるに違いない力作だと思いますので、第3位に推すことにいたしました。
2005年09月22日
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紫微さん、こんばんは、やまももです。 紫微さんの『震える岩』の書評中にありました「でも、人はきっと乗り越えられる」という文章について、とてもご丁寧なお返事をいただき、心から感謝いたします。それで前回「我らが隣人の宮部さん」にすでに転載させていただいた紫微さんの書評に、さらに今回いただいた文章を追加させていただきました。なお、追加補充のやり方について問題がありましたらいつでもお申し出下さい。すぐに対応したいと思います。 また、「松本清張傑作短篇コレクション』についての紫微さんの書評を「或る松本清張短編集」に転載させていただきたいとお願いしましたが、こちらも快く承諾してくださり、本当にありがとうございました。それでこちらも早速に転載させていただきました。 ところで、紫微さんはこの書評の中で、「一般的に清張は社会派の代名詞のようにいわれてますが、社会派ミステリーというのは、清張のどういうところを指していうのか、それが知りたかった。(略)語り口が硬い。淡々としている。それが新聞記事を読んでいるような気になりまして、もしかしたらそういう、語り口も含めて社会派なのかな、とか。」とコメントしておられますね。 そうですね、松本清張の推理小説といえば「社会派ミステリー」と称されており、ご指摘のように新聞記事のような硬質で淡白な語り口も清張の「社会派ミステリー」の重要な構成要素かもしれませんね。また、彼の作品には社会の生々しい現実が描きこまれており、登場人物がかかわる犯罪も普通の人々が日常生活に潜む陥穽にうっかり足を取られて引き起こしてしまった事件が大半ですね。私はそんな松本清張作品の特徴が「社会派ミステリー」と評されたのかなと思っています。なお、福岡隆著『人間・松本清張』(1968年11月、大光社)には、福岡隆が松本清張に「推理小説をなぜ書き出したのか」という質問をしたときの清張の回答をつぎのように紹介していますよ。「私は自分の好きな作品というものを読みたかった。私が推理小説を書きはじめたのは、自分ではこういう作品を読みたいという気持ちから、自給自足的な意味でためしに書いたというにほかならない。私は自分のこの試作品のなかで、物理的トリックを心理的な作業に書き替えること、特異な環境でなく、日常生活に設定を求めること、人物も特別な性格者でなく、われわれと同じような平凡人であること、描写も"背筋に氷を当てられたようなぞっとする恐怖"のたぐいではなく、誰でもが日常の生活から経験しそうな、または予感しそうなサスペンスを求めた。これを手っ取り早くいえば、探偵小説を"お化屋"の掛小屋からリアリズムの外に出したかったのであろう。」
2005年09月18日
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紫微さん、こんばんは、やまももです。 紫微さんがご自身運営のブログ「紫微の乱読部屋」に載せておられる『震える岩』の書評転載の件についてご承諾いただき、本当にありがとうございました。それで早速、私のHPの「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいました。なお、もし問題がございましたらいつでもお申し出下さい。すぐに対応したいと思っております。。 なお、転載させていただいた書評文中の後半部分に「でも、人はきっと乗り越えられる。」との文章がありますが、この文章にはどのような意味を込めておられるのでしょうか。例えば、時代を超えて人は相互に理解できるとか、過去にかかわりのある問題でも解決可能である等々、多様な理解が可能なんですが、できましたら紫微さんご自身のお言葉で意味を補っていただけたらありがたいと思います。 それから、ブログ「紫微の乱読部屋」を拝見しておりましたら、『松本清張傑作短篇コレクション(上中下)』についても書評を書いておられるが判り、とても面白く読ませていただきました。それで、できましたらこの書評も私のホームページの「或る松本清張短編集」の[読者のコメント」に転載させていただきたいのですが、ご承諾していただけないでしょうか。なお、もし了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。またまた厚かましいお願いをいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。
2005年09月17日
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宮部みゆき作品を読んでいて、ときどき「はてなクェスチョン」に遭遇することがあります。 例えば『夢にも思わない』では、島崎くんが雅男くんから「おまえ、カノジョとうまくいってるか?」と訊かれたとき、「おまえほど、オレはポーッとなってないからな」と応え、さらにその言葉に添えて「洛陽城裏 花に背いて帰る」と言っているんですが、この漢詩句らしきものは、本来は誰がどのような意味を込めて詠んだものなんだろうかと首をかしげたものです。 そんなことを私の運営するホームページ「私の宮部みゆき論」に書きましたら、にこさんが掲示板に情報を寄せてくださり、同漢詩句がよーぜんさんが運営しておられる直江兼継フアンサイト「春雁抄」の「文人兼続」のコーナーに紹介されていることが判明いたしました。このように、ずっと疑問に思っていたことがぱっと霧が晴れるように解明されると本当に嬉しいしものです。 しかし、まだ解明されていない「はてなクェスチョン」が幾つかあります。その一つが『震える岩』のラストに出てくる花岳寺に保存されているという掛け軸のことです。その掛け軸には後ろ向きになって顔を隠している人物が描かれているというのですが、本当にそんな掛け軸があるのでしょうか。なお、この花岳寺は兵庫県の、おっと住所を明らかにしたら『震える岩』のネタばれになってしまうと危惧される方もおられるかもしれませんね。 ブログ「紫微の乱読部屋」に『震える岩』についての素敵な書評を載せておられる紫微さんも、そのようなお一人だと思います。なぜなら、「舞台は江戸末期なのですが、そこから遡ること100年。作中からみても“遠い過去”に起こった事件について触れてあります」とその「事件」のことをぼかして表現しておられますからね。 それはともかく、紫微さんは『震える岩』についての書評のなかでつぎのように書いておられますが、私も全く同感です。 時代モノの方がより心に届きやすいのは、人がありのままで 生きていない、いや生きていけない現代の物語では、 ちゃんと届かないことを知っている、のかもしれませんね。 それで、紫微さんのこの素敵な書評を私の運営いたしますHP「私の宮部みゆき論」の「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいたいものですが、ご承諾していただけないでしょうか。なお、もし了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。突然のお願いで大変恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。
2005年09月16日
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gracemomoさん、ゆきうさぎさん、コメントをありがとうございます。 gracemomoさんが「前から犬は好きだったんですが自分が飼う様になって余計好きになりました」と書いておられ、またご自身運営のブログで愛犬のももさんとぴい君のことを紹介されるとともに、「どこのお家でもそうだと思いますが・うちの子が一番・ですよね」とコメントしておられますが、本当にそうですね。 私の飼っていますポロは6年前に亡くなった母が我が子のように可愛がっていた柴犬ですが、母はいつも「カワイイわねー、カシコイわねー、上品ねー、いくら見ていてもあきないわー」と言っていたものです。私は、そんな母の愛犬自慢をいささかゲンナリして聞いていたものです。しかし、母が亡くなった後にこのポロを我が家に引き取って面倒を見るようになってから、いつのまにか母と同じような思いを持つようになってしまいましたよ。 ゆきうさぎさんから「加代ちゃんにマサ、やまももさんにポロ君ですね」とのお言葉をいただき、それでマサシリーズの加代ちゃんが『レベル7』にも登場していたことをすぐに思い出しました。しかし、ゆきうさぎさんご自身はそのことをすっかり忘れておられたのですね。 蓮見探偵事務所の加代ちゃんは『レベル7』の物語が始まってから三日目の通し番号32に登場してきますが、探偵社や興信所に自分自身の身上調査を依頼する人が増加しているとして、そんな依頼を引き受けて調査することはインチキであり、依頼する人間は自分が他人からどう見られているか不安で不安でたまらないという心の病にかかっており、むしろ専門の医師やカウンセラーに診てもらった方がいいと言い切っています。そして、加代ちゃんはその理由についてつぎのように説明しています。「客観的な答えがほしい。そう言いますよね。でも、一人の生きている人が『どんな人間であるか』なんていう質問に対して、客観的な答えがあるでしょうか。(中略)たとえば近所の人たちに聞き込みをするとしますね? 結果は見事なまでにバラバラです。ご主人の浮気に悩まされている女性にきけば、その人は、隣のご主人も浮気してるみたいですよ、と答えます。父親と子供がうまくいかなくて悩んでいる人は、隣の家のお子さんも反抗的ですからねって言います。これ、本当なんです。結局、みんな、自分の目を通してだけ見てるんですから、そうなって当然なんですよ」「学校のテストじやないんですから、あなたは人生において八〇パーセント成功しています。上司のウケは六九パーセント、部下の支持率は七四パーセントでありますなんて、結果が出せるわけがないです。成功か失敗か、満足か不満足か、決められるのは自分自身だけです。それは、皆さんわかっているはずなんです」 加代ちゃんが紹介している「他人からどう見られているか」病はますます深刻化しているような気がしますね。
2005年09月09日
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ゆきうさぎさん、gracemomoさん、こんばんは。 昨日の拙文「台風とポロとザクロ」へのコメントをありがとうございました。また、ホームページに書いたポロについての拙文もご覧いただき、さらに「可愛いですね」とのお言葉に大感激しています。例え豚児、いや豚犬でも飼い主にとっては世界で一番可愛いワンちゃんですから、お世辞でも本当にとっても嬉しいです。 gracemomoさんの「宮部みゆき論のページは何度も行ってボチボチ読ませていただいてます」とのお言葉もとっても嬉しいです。それから台風について、「大阪も構えて待った割にはヒドイことになりませんでした」と書いておられますが、大阪も雨は結構降ったのではないですか。今度の台風、九州を中心に西日本に相当な被害を与えているようですね。 ゆきうさぎさんがザクロについての懐かしい思い出を紹介され、さらに「やまももさん宅のザクロは、きっと甘いんでしょうね」と質問してくださってますね。私の場合、幼い頃に住んでいた家の近くにザクロの木があり、紅色の果皮に包まれて宝石のように美しく輝くザクロの実に魅せられたものです。後にザクロの実を食べたときは、そんなに美味しいとは思いませんでしたが、幼いときの思い出の一つとして鮮烈な印象を残しているザクロをいま拙宅の庭に観賞用に植えて楽しんでいます。なお、拙宅のザクロの実はお世辞にも美味しいとはいえず、とても酸っぱい味がするだけです。 ところで、大勢の男性の中にただ一人まじっている女性を「紅一点」といいますが、その「紅」はザクロの花のことなんですよね。gooの辞典にも「紅一点」について、「王安石の咏石榴詩『万緑叢中紅一点』の句による。一面の緑の中に咲くただ一つの赤い花の意〕多くのものの中で異彩を放つもの。特に、大勢の男性の中にまじっている、ただ一人の女性」と説明しています。 それから、「加代ちゃんにマサ、やまももさんにポロ君ですね」とのお言葉をいただきましたが、この加代ちゃんも複数の宮部作品に登場していることを思い出しました。いや、マサが語り手の『パーフェクト・ブルー』と『心とろかすような マサの事件簿』だけではなく、さらに『レベル7』にも登場しているんですよね。ネバーランドの真行寺悦子が「明日、レベル7まで行ってみる」と日記に書いた後に失踪した貝原みさおの行方を探す過程で、蓮見探偵事務所に勤める加代子に会い、みさおが自分自身の身上調査を加代ちゃんに頼みに来ていたことを知るんですね。
2005年09月08日
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ゆうきさん、こんばんは、やまももです。 ゆうきさんがご自身運営のブログ「ゆうきの読書日記&矯正日記」に載せておられる『誰か Somebody』の書評転載の件についてご承諾いただき、本当にありがとうございました。それで早速、私のHPの「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいました。なお、もし問題がございましたらいつでもお申し出下さい。すぐに対応したいと思っております。 私のブログに寄せていただいたコメントのなかで、「あの感想は,本を読んだ直後に書いたものなのでちょっと恥ずかしいくらい,杉村さんへの思い入れが入っているのですが,その時の正直な気持ちです」と書いておられますが、主人公の杉村三郎の置かれた立場にご自身も身を置いて感情移入して書いておられ、とても共感させられ、また納得させられました。 それから、「宮部さんの作品へのコメントを集めたページって面白い企画ですね。他の方のコメントもいろんな見方があって面白いなと読ませていただきました」とのお言葉をいただき、とても喜んでいます。同一作品について複数の読者の多様な感想が同一ページに載せられている「我らが隣人の宮部さん」は私にとってとても大切な宝石箱のようなものであり、この宝石箱を今後さらに一層素晴らしいものにしていきたいと思っていますので、今後ともご協力をどうかよろしくお願いいたします。
2005年09月07日
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台風14号のため、鹿児島市では昨日(9月5日)の夕方から暴風域に入って雨風が激しくなり、午後9時7分には最大瞬間風速48.4メートルを観測したそうです。新聞には、台風14号の暴風域はカトリーナを上回ると書いてありましたが、いま(6日午後8時過ぎ)もまだ強い風が吹き続いています。 さて、「宮部みゆき」をキーワードにして検索エンジンで調べておりましたら、ゆうきさん運営の「ゆうきの読書日記&矯正日記」がヒットしました。ゆうきさんは、宮部みゆき作品が大変お好きなようで、ご自身のブログに19作品も彼女の小説の書評を書いておられます。 特に『誰か Somebody』についてのコメントは大いに共感させられました。この宮部みゆきの長篇小説は比較的地味な作品ですが、ゆうきさんは「こんな本を書いてくれるから,宮部みゆきはやめられない」とされ、「超能力者を書いていても,サラリーマンを書いていても根っこの部分に共感できる。そういう作家がいてくれることはすごく幸せなんだなって,読んでて再確認しました」と書いておられます。 それで同書評をぜひ私の運営いたしますHP「私の宮部みゆき論」の「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいたいと思いました。 ゆうきさんには転載の件をぜひご承諾していたきたいのですが、よろしいでしょうか。なお、了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。突然のお願いで大変恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。
2005年09月06日
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ゆきうさぎさん、こんばんは、やまももです。 ゆきうさぎさんのブログ「ウサギ・絵・花・本・写真・・・」の日誌で私の「『ブレイブ・ストーリー』に見るジュブナイル風SF」と題した文章を紹介してくださり、またさらに私の運営いたしますホームページ「私の宮部みゆき論」の掲示板にも文章を寄せてくださり、本当に感激です。心からお礼申し上げます。 ところで、スティーヴン・キングといいますと、宮部みゆきはスティーヴン・キングの大ファンであるとともに、キングの作品から多大の影響を受けているようですね。そんな宮部みゆきは、ディーン・R・クーンツ『コールド・ファイア』(文春文庫、1996年8月)の巻末に解説文を載せているのですが、これが作家としての宮部みゆきを考える上でとても興味深い内容なんですよ。それで、拙ホームページ中の「宮部語録に見る宮部みゆき」の「Q6.宮部作品とスティーヴン・キング作品との関わりついて」と題する文章中で、私はこの文春文庫版『コールド・ファイア』の解説文を紹介させてもらいました。 私なりに宮部みゆきのこの解説を要約しますと、クーンツの物語が「ほぼ完璧なグッドエンディング」となるのに対し、キングの小説は単純なハッピーエンドものではなく、彼の作品を読み終えた読者は「友や同志や恋人を失った喪失感に悩まされ、心に傷を負った主人公たちの、『物語終了後』の生き方に、漠とした不安を覚えずにはいられない」としています。そして「これは、一面で、非常によくシミユレートされた実人生の物語なのであると言うこともできないでしょうか」と指摘しているのです。 うーん、どうです、まるで宮部みゆき作品の本質を彼女自身が述べているみたいですね。
2005年09月03日
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ゆきうさぎさん、アゲハさん、こんばんは。 ゆきうさぎさんが『人質カノン』の中の「十年計画」の語り手について、その語り手の「私」は「宮部みゆきさんらしくありませんか?」とコメントしておられますが、確かにそう考えてもおかしくないですよね。 ゆきうさぎさんは、この短篇の終わりの方にある「彼女には断りなしに、わたしはこの話を書いてしまった」という文章を紹介しておられ、語り手は文章を書くことを職業としているようですね。 さらに、この短篇のなかで、語り手は自分自身を「運動神経が鈍い」と言っていますし、女性運転手から「お嬢さん」と呼称されたときは、「わたし、それほど若くないもの」と応えています。 宮部みゆきがテニスとかゴルフなどを颯爽とプレイしていたという話など聞いたこともありませんから、彼女はどうも運動はあまり得意ではないようですね。それから、短篇「十年計画」が最初に載ったのは『小説新潮』1993年9月号で、1960年12月23日生まれの彼女はこのとき32歳ですが、小柄で童顔の彼女なら「お嬢さん」と呼称されても不思議はないような気がします。 宮部みゆきは、よく他人から実際の年齢より若く見られるそうで、例えばこれは彼女が37歳頃のことですが、仕事場のマンション探しのために不動産屋に行ったとき、「おねえちゃん、出物があるよ。お風呂はないけど、トイレはついてる。月四万円」って言われたというのは有名な話ですね。 アゲハさんから昨日、「『クロスファイア』か『燔祭』に出てきたお豆腐屋さんは、『模倣犯』に出てくるお豆腐屋さんと同じだったような気がしたんですけど...」とのコメントをいただきましたが、今日すぐに「『クロスファイア』を読んだのも、『鳩笛草』を読んだのもだいぶ前だったので、勘違いかもしれません(^^;)」とのご丁寧なお返事をいただきました。 勘違いはよくあることですね。私なんかポンコツ山のタヌキ状態がどんどん進行しており、いつも勘違いばかりしています。この間も、夕方の帰宅時、拙宅の近くに女性が立っているので、「こんばんは」と挨拶しながらスタスタ通り過ぎようとしましたら、笑われてしまいました。「えっ、なんでだろう?」と振り返って相手の顔をよく見ましたら、な、なんとその女性は私の妻ではありませんか。うーん、なんという勘違い!!! いや、勘違いというより、単に近眼が進行し、とくに夕方になると識別能力が落ちるということなんですけどね、トホホ。(;_;)
2005年09月01日
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昨日の拙文「宮部みゆきのシリーズ作品」について、ゆきうさぎさんから、「シリーズとは言えないかもしれませんが、回向院の茂七親分で『本所深川ふしぎ草子』と『初ものがたり』がありますね」とのご指摘をいただきました。 そうでしたね、うっかりしていましたが、回向院の茂七親分は『本所深川ふしぎ草紙』(新人物往来社、91.04.05)に頭の禿げ上がった古顔の岡っ引きとして登場し、この本に収められた各短篇を通じて地道な探索をおこなう渋い脇役を演じていましたね。そんな地味な脇役だった茂七親分が主役の座について活躍するようになったのが『初ものがたり』(PHP研究所、95.07.20)でした。ゆきうさぎさん、貴重なご指摘、本当にありがとうございました。 また、ゆきうさぎさんのご指摘どおり、この茂七親分の名前が『ぼんくら』にもちらっとでてきますし、それから『模倣犯』の武上刑事と『クロスフアイア』の石津刑事が『R.P.G.』に登場していますね。 さらに、あげはさんから「『クロスファイア』か『燔祭』に出てきたお豆腐屋さんは、『模倣犯』に出てくるお豆腐屋さんと同じだったような気がしたんですけど...」とのご指摘を受け、まず『鳩笛草』所収の中篇『燔祭』の頁をパラパラと繰ってみましたが、残念ながらお豆腐屋さんは登場して来ないようです。さらに長篇の『クロスファイア』のなかを探しはじめましたら、上巻に「伊藤豆腐店」が出てきて、その店を営む母親とその娘の信恵が登場してきます。しかし、『模倣犯』に出てくるお豆腐屋さんを営む有馬義男とは関係がないようですね。有馬義男の娘は真智子ですし、誘拐されて殺された孫娘の名前は鞠子ですからね。 しかし、上下巻の長篇『クロスファイア』を慌てて探したため、別の豆腐屋さんが同作品に出てくる箇所を見落としているかもしれませんね。あげはさん、後でもしなにかお気づきになったことがありましたら教えてくださいね。 ところで、宮部作品に複数回登場する人物といえば、「宮部みゆき」という作家もいますね。えーっと、『淋しい狩人』(新潮社、93.10.15)では、宮部みゆきは『法律の抜け穴事典』をイワさんの古本屋さんに買いに来て、イワさんに怪しまれていることを察して「あたし、実は推理小説を書いている駆け出しの作家なんです」なんて言っていますね。それから、『心とろかすような マサの事件簿』(東京創元社、97.11.28)に彼女が登場したときには、犬のマサから、「いっちょまえに『午前中寝てますので……』などと、物書きらしいことをいっている」なんて評されていますよ。
2005年08月31日
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宮部みゆきの作品には、シリーズものが幾つかありますね。 宮部みゆき作品が最初に出版されたのは、犬のマサを語り手とする『パーフェクト・ブルー』(東京創元社、89.02.25)でしたが、マサはずっと後に『心とろかすような マサの事件簿』(東京創元社、97.11.28)でも語り手をつとめ、また犬ならではの能力を使って活躍しますね。 『かまいたち』(新人物往来社、92.01.30)の「迷い鳩」と「騒ぐ刀」の両中篇には霊験お初が登場しますが、彼女は後に『震える岩 霊験お初捕物控』』(新人物往来社、93.09.30)や『天狗風 霊験お初捕物控二』(新人物往来社、97.11.15)でその見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる霊験能力を駆使して大活躍しますね。 『今夜は眠れない』(中央公論社、92.02.20)と『夢にも思わない』(中央公論社、95.05.07)は、「僕」(緒方雅男)と島崎の中学生コンビシリーズですね。島崎くんは、まだ中学一年生なのに、その非常な博識ぶりと大変な推理力、洞察力には大いに驚嘆させられてしまいます。 『鳩笛草』(光文社、95.09.25)に収録されている中篇「燔祭」に登場する青木淳子は、『クロスファイア』(光文社、98.10.30)では、恐ろしい破壊力を有する念力放火能力(パイロキネシス)を駆使して、彼女が社会の敵とみなす人物たちに対する「狩り」を続けていきますね。 『ぼんくら』(講談社、00.04.20)に登場した八丁堀同心の井筒平四郎、煮売屋のお徳や弓之助、おでこたちは、『日暮らし』上下巻(講談社、05.01.01)にも登場し、各人それぞれがそのユニークな個性を大いに発揮し、楽しい人物絵巻を繰り広げますね。 それから、 『誰か Somebody』(実業之日本社、03.11.25)の主人公は、「私」(杉村三郎)ですが、いま中日新聞、東京新聞、北海道新聞に連載されている長篇ミステリーの「名もなき毒」はこの『誰か Somebody』の続編とのことで、おそらくいつか単行本になって出版されるでしょうね。
2005年08月30日
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ゆきうさぎさん、初めまして、やまももです。 ゆきうさぎさんが『孤宿の人』についてお書きになった書評転載の件のご承諾、本当にありがとうございました。それで早速、私のHPの「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいました。なお、転載に当たりまして改行等幾つか修正を加えさせていただきましたが、もし問題がございましたらいつでもお申し出下さい。すぐに対応したいと思っております。 ところで、いただいたコメントに「やまももさんのHPお気に入りに登録してますよ」と書いておられますね。それは大変光栄です。また、「宮部さん作品は小説は全て読んでる」とのことですね。同じ宮部みゆき作品のファンとしてこれからもよろしくお願いいたします。 それから、ゆきうさぎさんのブログの1月22日の記事に、2004年6月に開かれた宮部みゆきさんの「ぱんぷくりん」サイン会の記事が載っていましたが、そのときのサイン会の様子や宮部さんの印象などをいつかお暇なときに教えていただけたらありがたいと思います。また、ブログを開設する以前に読まれた宮部作品について、「ぼちぼち感想書こうかなぁ、と思ってるところです」とも書いておられますが、RSSリーダーでの更新チェックで見られる日を大いに楽しみにしております。 あっ、RSSといえば、「PCに疎いのでRSSはよく解りません」と書いておられますが、ブログが運営できるゆきうさぎさんなら簡単に登録等の手続きをされて使用できるようになられると思いますよ。(^-^)
2005年08月27日
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最近、楽天広場に「Infoseek RSSリーダー」の案内があり、「広場の日記も他のブログも、まとめて更新チェックが簡単にできます!」と宣伝していましたので、同RSSリーダーを登録し、興味深いブログの更新チェックができるようにしました。 なお、「RSS」について雑誌『みんなのブログ』Vol.4(2005 Summer)の82頁につぎのような説明が載っていました。 ブログでおなじみの「RSS」だが、RSSとは、「Rich Site Summary」、または「RDF Site Summary」の略で、情報の概要を納めるXML形式のデータのことを指す。 このRSSフイードをRSSリーダーで閲覧すれば、記事のタイトルや概要、配信時間を知ることができ、くわしく読みたい記事があったときだけ元の記事にアクセスし、全文を読むこともできる。サイト上の大量の情報の中から、必要とする情報にだけ効率よくアクセスできる。 なお、「Infoseek RSSリーダー」にはゆきうさぎさん運営のブログ「♪ウサギ・絵・花・本・写真・・・♪」も新たに登録しました。ゆきうさぎさんは宮部作品がお好きなようで、10作品も彼女の小説の書評を書いておられます。特に『孤宿の人』の書評は力の入った読み応えがありました。それで同書評をぜひ私の運営いたしますHP「私の宮部みゆき論」の「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいたいものです。 ゆきうさぎさんには転載の件をぜひご承諾していたきたいのですが、よろしいでしょうか。なお、了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。突然のお願いで大変恐縮ですが、どうかよろしくお願いいたします。 あっ、それから、ゆきうさぎさんのブログの1月22日の記事には、2004年6月に開かれた宮部みゆきさんの「ぱんぷくりん」サイン会の様子がレポートされていましたね。
2005年08月26日
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アゲハさん、初めまして、やまももです。 『日暮らし』についてのコメントの転載を快く承諾してくださり、本当にありがとうございました。それで早速、私の運営いたしますHP「やまももの部屋」の「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらいました。なお、もし問題がございましたらいつでもお申し出下さい。 ところで、アゲハさんが運営しておられるブログ「アゲハのひとりごと」を拝見しておりましたら、『ぼんくら』『日暮らし』以外にも宮部みゆき作品について『初ものがたり』『蒲生邸事件』『魔術はささやく』についても素敵なコメントを書いておられ、とても興味深く読ませてもらいました。 同じ宮部作品のファンとして今後ともよろしくお願いいたします。
2005年08月25日
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今夜、宮部みゆきの『日暮らし』について書かれた記事を見つけるため、楽天広場内の全ブログを対象に「宮部みゆき 日暮らし」をキーワードにして検索をかけてみましたら、ageha0509さん運営の「アゲハのひとりごと」の素敵な記事がヒットしました。 それで、私が運営していますHP「私の宮部みゆき論」の「我らが隣人の宮部さん」というコーナーに転載させていただきたいと思いますが、ご承諾していただけないでしょうか。なお、了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。突然のお願いで大変恐縮ですが、どうかよろしくおねがいいたします。
2005年08月24日
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宮部みゆきの『誰か Somebody』のカッパ・ノベルス版が書店で販売されていました。この作品は昨年の11月に実業之日本社から出版されたときに購入しており、新たに解説などが載せられているわけでもないので購入しませんでした。しかし、お値段は900円ですから、まだ購入しておられない宮部作品のファンにはお得かもしれませんね。 しかし、単行本が出版されてから数年後に文庫に収められることはよくありますが、まだ一年もたたないうちに別の出版社から同一作品が出されるという出版事情はよく分かりませんね。 でも、『蒲生邸事件』も、最初は毎日新聞社から1996年10月に出版され、さらにカッパ・ノベルスから1999年1月に出され、そして2000年10月には文春文庫に収められていますね。また『理由』は、朝日新聞社から1998年6月に出版され、2002年9月に朝日文庫に収められ、さらに2004年7月に新潮文庫にも収められていますね。 なお、『理由』が朝日文庫のみならず新潮文庫にも収められた理由については、作者自身が同作品の新潮文庫版の「あとがき」で、彼女の現代ミステリ作品が多く集められている新潮文庫に、彼女にとって「ある時期の現代ミステリのけじめとなる作品」と考える『理由』を新刊書店の棚に同じ色の背表紙で並べたかったからだと説明しています。 じゃー、『誰か Somebody』が実業之日本社のみならずカッパ・ノベルス版でも出版された事情はどこにあるのでしょうね。大きさのみならず背表紙の色も確か違っていたように思うんですか……。
2005年08月22日
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みなさん、こんにちは、やまももです。 「Fling Dutchsan」を運営しておられる「ダッチさんから昨日いただいたコメントのなかに、「『妖怪大戦争』の宮部先生は可愛かったです(^^)」とのホットな情報が書かれてありました。 それで、映画「妖怪大戦争」への出演ですから、宮部みゆきの役はお化の類に違いないと思い込み、彼女なら可愛い仔狸か仔河童をイメージしたのですが、美雪さんの運営しておられる「日めくり美雪草紙」によりますと、「エンドクレジットのキャストロールに『ミヤベ先生・宮部みゆき』との表示があった」とのことでした。 また、「こうせい日記」によりますと、「宮部みゆきの役どころは普通の学校の先生。これが以外にもハマっていて芸達者なのにビックリしました」とあり、なかなかの名演技ぶりだったようですね。 さらに、「映画ってすばらしい!!!」では、「宮部みゆき先生は完全に学校の先生だった。コノ映画の助演女優賞は宮部みゆきに決定だ。ヒロインの川姫より、はるかに彼女の方がインパクトがあった」とあり、なんとなんと、「宮部みゆきの演技がすばらしい! ということが言いたかっただけの映画でした(笑)」とまで大絶賛(映画に対しての大酷評?)。 うーん、この映画そのものは前からあまり観たいとは思いませんでしたが、我らが隣人の宮部さんの名演技は観てみたいですね。もしテレビで放映されたら、そのときは観ようかな。
2005年08月20日
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みなさん、こんばんは、やまももです。 宮部みゆきの『孤宿の人』についての素敵なコメントをみけさんの「みけねこ日記」、まるさんの「旅の途中で」、えろみさんの「金環蝕的日々」、グッチさんの「Fling Dutchsan」に見つけましたので、「我らが隣人の宮部さん」への転載をお願いしましたところ、ありがたいことにご了承の返事をいただくことができました。 それで、「我らが隣人の宮部さん」のなかに『孤宿の人』についての独自のページを新たに設け、そこにみけさん、まるさん、えろみさん、グッチさんのコメントを転載させてもらいました。これらのコメント、どれもとても素敵なコメントですので、ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。 なお、転載に当たってなにか問題がありましたらいつでもお申し出下さい。いつでもすぐに訂正したいと思います。 これをご縁に今後ともよろしくお願いいたします。
2005年08月19日
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みなさん、こんばんは、やまももです。 私の運営していますHP「私の宮部みゆき論」には「我らが隣人の宮部さん」というコーナーがあり、そこにこれまで宮部みゆき作品について書かれた132の素敵なコメントを転載しています(2005年8月18日現在)。 それら転載させていただいたコメントの中には、HP「私の宮部みゆき論」の掲示板への投稿や私宛のメールから転載させていただいたもののみならず、他の方が運営されているHPで見つけたものもかなりあります。 それで、HP「私の宮部みゆき論」に加えて「ポンコツ山のタヌキの便り」と題するブログも運営するようになりましたので、ブログのトラックバック機能を活用して他のブログの記事に書き込まれている宮部みゆき作品についての優れたコメントを「我らが隣人の宮部さん」に転載させてもらうよう、これからどんどん依頼していきたいと思っています。 なお、すでに『孤宿の人』についてみけさんのブログ「みけねこ日記 ~映画と、本と、美味しいものと♪」に転載をお願いし、快く承諾していただいて転載させてもらっています。 さらにまるさんの「旅の途中で」 、えろみさんの「金環蝕的日々」、ダッチさんの「Flying Dutchsan」に素敵な『孤宿の人』についての記事を見つけましたので、ぜひ「我らが隣人の宮部さん」に転載をお願いしたいと思います。 なお、了承していただけるようでしたら、「OK」の一言で構いませんのでお返事をいただきたいと思います。突然のお願いで大変恐縮ですが、どうかよろしくおねがいいたします。
2005年08月18日
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こんにちは、やまももです。 私がブログという存在を意識するようになったのは、google の検索エンジンでヒットするもののなかにブログの記事が急速に増大するようになったことです。特にそのことを強く印象づけられたのは、宮部みゆきの新作『孤宿の人』の題名をキーワードにしての google 検索でした。 私が『孤宿の人』についてのコメントを書いて自分のHP「私の宮部みゆき論」にアップしたのが7月9日でしたが、その後何週間たっても google で「孤宿の人」をキーワードにして検索をかけても拙文を上位で見つけることはできず、今日(8月17日)の段階でも40位でなんとかヒットできるという状態です。 それに対し、「孤宿の人」というキーワードによって google の上位でヒットできるのは、Amazonや楽天ブックス、Yahoo!ブックス、bk1、紀伊国屋書店などのネット販売用のHPを除きますと、その大半がブログの記事なんですね。 私は最初、それらのブログの記事が上位に来ているのは、まずブログが急速に増大し、またそれらのブログの中に人気が高いものが多いからと単純に思っていたのですが、最近になって雑誌『みんなのブログ』vol.4(2005年7月1日号)に載っている「SEO(サーチエンジン最適化」についてのつぎのような解説を読んでいささか認識を改めました。「Yahoo!やGoogleなどの検索サイトで上位に表示されるように、ウェブページの構造などを調整すること。テーブルタグやフォントタグを多用した旧来のページデザインではSEO的に不利で、デザイン的な要素をスタイルシート(CSS)という形で分離した構造化テキストが有利とされる……というと難しく開こえるが、実はプログツールの多くはこのSEO効果の高いページを自動的に生成している。SEOの知識がなくても検索上位に来ることもあるほどだ。」 ブログには従来のホームページにはない様々な利点があるようですが、それらの利点の中には、記事が検索エンジンの上位に表示されやすいという利点もあるようですね。書き手にとって、自分の書いた文章が検索エンジンの上位でヒットできるということは非常な魅力ですね。 私は、これまで5年半以上運営を続けて来た自分のHP「やまももの部屋」に非常な愛着があり、今後も継続して運営していきたいと思っていますが、それだけでなくブログも上手く併用し、その利点を大いに活用していきたいと思っています。そのためにもブログの利点をさらに詳しく調べる必要がありますね。 そのためにもみなさまからブログの特性についていろいろ教えていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
2005年08月17日
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みけさん、おはようございます、やまももです。 私の運営いたしますHP「私の宮部みゆき論」をご覧くださったとのこと、お礼申し上げます。また、「宮部みゆき作品への想いが端々からにじみ出るようなサイトですね」との過分のお言葉に恐縮しております。 ところでみけさんのブログ内で「宮部みゆき」をキーワードにして検索をかけましたら、「孤宿の人」以外にさらに「日暮らし」、「震える岩―霊験お初捕物控」、「天狗風―霊験お初捕物控〈2〉」の3作品についてのコメントも表示されました。 これら宮部みゆきの時代小説についてのコメントを大いに共感しながら拝読させてもらいました。特に原作からの印象深い箇所の引用とそれに対する適切なコメントが抜群にお上手で、これらの作品を再度味わい楽しむことができたような気持ちになりました。 ところで、それらの引用文のなかに、「天狗風」に登場する同心の倉田主水がそのこころの傷を語るなかで、「都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないことを不思議話の中に押し込めて、自分にも世間にも嘘をつき通す」と述べている箇所もありましたが、この言葉からすぐに『孤宿の人』の加賀様に対する世間の風評が連想されました。『孤宿の人』の場合、「都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないことを不思議話の中に押し込め」ることによって、そこから生まれる流言飛語に人々は翻弄され、ついには大惨事を引き起こしてしまうのですね。 私たちは、生きていくなかでつぎつぎと「都合の悪いこと、見たくないもの、聞きたくないこと」を目の当りにし、また自らそれらのものを生み出しています。それだけに、それらのものとどう向き合うのか、大変難しいことであり、またそれが人生だといっても過言ではないですね。 ところで、みけさんのハンドルネームは「みけねこ」さんとした方がいいのでしょうか。私の飼い犬のポロも気にしておりますので、もしよろしければ正式のハンドルネームを教えていただけれはありがたいと思います。
2005年08月15日
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楽天ブログでトラックバックを試してみましたが、楽天以外のブログでもトラックバックすることは可能なようです。 それで、googleの検索エンジンで「孤宿の人」をキーワードにして検索をかけてヒットしたみけさんの「みけねこ日記 ~映画と、本と、美味しいものと♪」http://d.hatena.ne.jp/mike-cat/20050725 にトラックバックすることにしました。 みけさんは『孤宿の人』について、「ぼんくら」シリーズに「勝るとも劣らない、代表作といっていいと思う」とされ、さらに「現代物も含めた個人的ベストは『火車』と『理由』だけど、それらに近いレベルの、ズン、ズンとくる読み応えがあった」とも評価されていますが、私もこの『孤宿の人』は宮部の代表作の一つになることは間違いないと確信しています。 さて、このみけさんの優れたコメントを私のHP「私の宮部みゆき論」の「我らが隣人の宮部さん」http://homepage1.nifty.com/yamamomo/sub5.htmに転載させてもらいたいとお願いしましたところ、幸いにしてみけさんから承諾していただくことができました。本当にありがとうございました。それで早速「我らが隣人の宮部さん」に転載手続きをさせてもらいました。もし問題がございましたら、いつでもお申し出下さい。すぐに対応したいと思います。
2005年08月14日
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みなさん、初めまして、やまももと申します。 私は宮部みゆき作品のファンで、HP「私の宮部みゆき論」を運営しています。 ↓ http://homepage1.nifty.com/yamamomo/sub1.htm 最近、宮部みゆきの新作『孤宿の人』についてのコメントを書きましたので、もし興味がございましたらご覧いただきたいと思います。 ↓ http://homepage1.nifty.com/yamamomo/newpage10.htm ところで、今朝、家で購読している毎日新聞を開きましたら、宮部みゆきへのインタビュー記事が載っていて、彼女が新刊『孤宿の人』についていろいろ語っていました。 同記事の冒頭でこの『孤宿の人』について、「舞台は讃岐国丸亀藩を想定した丸海藩。初めて江戸を飛び出した。さらに、市井の善き人々の哀歓漂う作風を離れ、『今までと違ったことをやりたい』と新境地に挑んだ異色作だ」と書いてありました。 確かに、宮部みゆきはこの時代小説において、作品の舞台を讃岐の丸海藩に設定し、さらにその丸海藩による自藩存続のための理不尽で非人間的な行為を克明に描き出しており、社会派時代ミステリー的な色合いが濃厚です。宮部みゆき自身、その「新境地に挑んだ」点について、同インタビューでつぎのようにも語っています。「偉い役人や金持ちの町人より、名もなく毎日懸命に働いてお足を稼ぐ庶民の方が、一番正しく、温かい。これまで私はそう書いてきました。今回のように、善良な庶民がどんどん死んだり、不幸になったりする話を書いたことはなかったのです。でも、封建制度の江戸時代には、どんなに心の温かい庶民も権力に対しては無力であり、割を食ったり、犠牲にならなければならないことが多かった。そこを一度、しっかり書きたいと思い続けていました」 この『孤宿の人』では、丸海藩で様々な殺人事件が起こり、登場人物たちはその殺人事件の裏に隠された謎の解明しょうと探索を開始しており、確かに時代ミステリー仕立てになっているのですが、自藩に起こった醜聞や紛争を幕府に知られることを恐れた丸海藩によって事件はことごとく隠蔽されてしまい、読者は「謎解き」の爽快さを味わうことはできません。そのことについても、宮部みゆきは毎日新聞の同インタビューでつぎのように述べています。「藩の上層部は事の真相を全部知っている。それを知りえない人が、謎と感じて推理し、調べて行き詰まり、予測がついても自分の命が危ないので深追いしない。私はミステリー作家ですから、探偵役には胸のすくような活躍をさせたい。けれども、今回の主人公たちはそんな力はなく、強い思いが届かない、いじましい人々なんです」 このような権力による陰湿な真実の隠蔽工作が描かれているところにも、松本清張に代表される社会派ミステリー的色彩が濃厚なような気がいたします。 しかし、九歳の少女のほうと幕府の元高官であった加賀様との心の交流を描いた部分には宮部みゆきならではのハートウォーミングな雰囲気が大いに漂い、思わず読者はほろりとさせられることでしょうね。みなさん、初めまして、やまももと申します。 私は宮部みゆき作品のファンで、HP「私の宮部みゆき論」を運営しています。 ↓ http://homepage1.nifty.com/yamamomo/sub1.htm 最近、宮部みゆきの新作『孤宿の人』についてのコメントを書きましたので、もし興味がございましたらご覧いただきたいと思います。 ↓ http://homepage1.nifty.com/yamamomo/newpage10.htm ところで、今朝、家で購読している毎日新聞を開きましたら、宮部みゆきへのインタビュー記事が載っていて、彼女が新刊『孤宿の人』についていろいろ語っていました。 同記事の冒頭でこの『孤宿の人』について、「舞台は讃岐国丸亀藩を想定した丸海藩。初めて江戸を飛び出した。さらに、市井の善き人々の哀歓漂う作風を離れ、『今までと違ったことをやりたい』と新境地に挑んだ異色作だ」と書いてありました。 確かに、宮部みゆきはこの時代小説において、作品の舞台を讃岐の丸海藩に設定し、さらにその丸海藩による自藩存続のための理不尽で非人間的な行為を克明に描き出しており、社会派時代ミステリー的な色合いが濃厚です。宮部みゆき自身、その「新境地に挑んだ」点について、同インタビューでつぎのようにも語っています。「偉い役人や金持ちの町人より、名もなく毎日懸命に働いてお足を稼ぐ庶民の方が、一番正しく、温かい。これまで私はそう書いてきました。今回のように、善良な庶民がどんどん死んだり、不幸になったりする話を書いたことはなかったのです。でも、封建制度の江戸時代には、どんなに心の温かい庶民も権力に対しては無力であり、割を食ったり、犠牲にならなければならないことが多かった。そこを一度、しっかり書きたいと思い続けていました」 この『孤宿の人』では、丸海藩で様々な殺人事件が起こり、登場人物たちはその殺人事件の裏に隠された謎の解明しょうと探索を開始しており、確かに時代ミステリー仕立てになっているのですが、自藩に起こった醜聞や紛争を幕府に知られることを恐れた丸海藩によって事件はことごとく隠蔽されてしまい、読者は「謎解き」の爽快さを味わうことはできません。そのことについても、宮部みゆきは毎日新聞の同インタビューでつぎのように述べています。「藩の上層部は事の真相を全部知っている。それを知りえない人が、謎と感じて推理し、調べて行き詰まり、予測がついても自分の命が危ないので深追いしない。私はミステリー作家ですから、探偵役には胸のすくような活躍をさせたい。けれども、今回の主人公たちはそんな力はなく、強い思いが届かない、いじましい人々なんです」 このような権力による陰湿な真実の隠蔽工作が描かれているところにも、松本清張に代表される社会派ミステリー的色彩が濃厚なような気がいたします。 しかし、九歳の少女のほうと幕府の元高官であった加賀様との心の交流を描いた部分には宮部みゆきならではのハートウォーミングな雰囲気が大いに漂い、思わず読者はほろりとさせられることでしょうね。テクノラティプロフィールテクノラティプロフィール
2005年07月18日
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