やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2019/06/11
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カテゴリ: 過去の山行記録
この時期の懐かしい山行記録をアップしておく。


文章は15年前のままを記載する。今とほとんど
変わりのない文体なのねー。完成されているのか、
進歩がないのか。


梅雨だというのに、今月3回目の登山である。
ブナクラ峠を経て赤谷山を目指す。

8:22 ブナクラ谷の最終堰堤を出発。駐車場には
おや、知った人の車があるぞ。大猫山へ向かったの


堰堤のハシゴが本行程の最大の難所と言ってよい。
慎重に手足を動かす。堰堤の上には雪渓が取水口の
付近まで残っている。

山菜採りのおっちゃんを抜いていく。今回は
デジカメと一眼レフを持ってきた。曇りがちなので
眺望には期待せず、花と水の流れを狙ってカメラを
向ける。

雪崩によって登山道が分かりにくい。赤ペンキや
ケルンを探しながら沢を横断する。沢の上流には
雪渓がべったり。スキーができそうな感じ。


一本目の沢を渉る際に道を見失う。本流沿いに


そこにはシラネアオイとニリンソウの群生が
広がり、思わぬめっけもんであった。登山道には
すぐに合流できた。


9:36 右岸通しに高度を稼ぐが、左手雪田の先に、
轟音を響かせる滝を見つける。あんなところに滝が


何度かこのルートは通っているが気付かなかった。
草の丈が低いこの時期だから見つけたのか、単に
気付くのが遅かったのか、とにかく近づいてみる。

左岸の草付き斜面からほぼ正面に滝を見据える。
高さ30m、幅20mほどか。雪解け水が激しく流れ
落ち、あたかも白い壁のようだ。岩を観察すると
右岸から登れそうな気がする。近いうちに遡行する
ことになるかもしれないので、資料用に撮影して
おく。
※これは戸倉谷。​ 2010年にぬまつちと遡行した ​。


振り返ってブナクラ谷を見下ろすと、けっこう広々
としていることに気付く。雪解け水の轟音が、
谷全体に響くのはなかなかのものである。

峠まではひと踏ん張り。ブナクラ谷上部は、潅木が
少なく地面にまで太陽光が降り注ぐ。こんな谷で
あったか?見知らぬ道を歩いている気分になる。


10:23 ブナクラ峠。出発から2時間は予定通り。
後立山はまだ雲に隠れていない。折尾谷は峠の直下
から雪がついている。雲の流れは速く、猫又山方面
の岩場をかすめて飛んでいく。

赤谷山までの登山道は、かなりの部分が雪に隠れて
おり、ルート取りに気を遣う。おまけにアイゼンや
ピッケルを持ってこなかったので、雪渓歩きで
スリップしたら数十メートルは軽く落ちるだろう。
しっかりと雪面を蹴り込んでいく。

岩場が出たら、左手の谷を詰める。音を立てて
雪解け水が岩を伝う。手にすくい口に含むと活力が
わいてくる。谷を詰めたら登山道が出ているので、
道なりに登高する。


赤谷山のクロユリ。
※2019年現在、生育しているかなあー?


11:51 赤谷山(2260m)。草原は雪の下、
地蔵は出ていた。ガスが多くて剱岳は見えない。

南へ少し下り、ハイマツが付いた岩の上で昼食と
する。風が少し冷たいが、シャツを乾かしてくれる
ので、そのままでいる。景色が堪能できないのは
つまらない。横になったら、少し眠ってしまった。

12:46 下山。黙々と足を動かす。雪渓の下りでは
特に神経を集中させた。


13:45 ブナクラ峠まで標高を下げると、眺望が
きくようになった。軽量化のために水筒をカラに
しておき、沢に達するたびに水分を補給する。


15:34 堰堤に到着。登り甲斐のあるコースで
あった。大猫山登山道から人の声。ハマ秀さんと
妖怪大猫さんであった。

来ていることは車があるので知っていたが、帰りが
同時刻になるとは思わなかった。汗が引くまで
大猫さんと山談義。帰路中山の前を通ったら、
Nさんを見かけたので車中から手を振る。登山道
歩きの山行もよいものだ。





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Last updated  2019/06/11 10:13:35 PM


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