『精神本部』 ロイ・ハーパー 「HQ」Roy Harper(75) この男 ロイ・ハーパーこそ、ピンク・フロイドの「炎」に主役で登場する陰の大物なのだ!!
デイヴ・ギルマー(ピンク・フロイド)、ジョン・ポール・ジョーンズ(レッド・ツェッペリン)、ビル・ブラフォード(元キング・クリムゾン)等のスーパー・スターに囲まれたブリティッシュ・フォークの巨人、ロイ・ハーパーの野心作!!
A面 1.ザ・ゲーム 2.生命は果てしなく- The Spirit Lives 3.大人は間抜けなガキと同じ- Grown Ups Are Just Silly Children B面 1.国民投票- Referendum (Legend) 2.忘れないで- Forget Me Not 3.まぼろしの灯り- Hallucinating Light クリケットのお話- When an Old Cricketer Leaves the Crease 今回はロイ・ハーパー(Roy Harper)の8thアルバム「精神本部(HQ)」を取り上げてみよう。残念ながらこの邦題は既に消え去り、95年にCD化された際のタイトルは「HQ」になっていた。
他にもレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)が70年にリリースした3rdアルバム「Led Zeppelin III」には “Hats off to (Roy) Harper” というハーパーに捧げた曲があるだとか、ピンク・フロイド(Pink Floyd)が75年にリリースした9thアルバム「炎(Wish You Were Here)」に収録されている “葉巻はいかが(Have A Cigar)” ではちょうど隣のスタジオでレコーディングしていたハーパーが請われてリード・ヴォーカルをとっただとか書かれている。 ロイ・ハーパーは良く知らないけど、お友達の豪華さで語られる人なのだ…気の毒に。
帯にも書かれてあるとおり、このアルバムにはピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア(David Gilmour)、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ(John Paul Jones)、元キング・クリムゾン(King Crimson)のビル・ブルーフォード(Bill Bruford)、それにギタリストのクリス・スペディング(Chris Spedding)や作曲家のデヴィッド・ベッドフォード(David Bedford)等が参加しており、本人よりもバックのメンバー達に惹かれて購入された方も多いのではないだろうか。個人的にプログレには然程興味がないので、この面子の豪華さが今ひとつピンとこないのだけれど。
とはいえこのアルバムは聴いてよかった。特にギルモアさんのギター&ジョーンズさんのベースが奏でる1曲目の “ザ・ゲーム(The Game (Parts 1–5))” が好みかな。ちと長いけど格好いい。“大人は間抜けなガキと同じ(Grown Ups Are Just Silly Children)” もおすすめ。
最初にタイトルの邦題は消滅したと書いたが、曲名の邦題も若干変わっている。 1.ザ・ゲーム (Parts 1–5)- The Game (Parts 1–5) 2.ザ・スピリット・リヴス- The Spirit Lives 3.大人とは愚かな子供にすぎない- Grown Ups Are Just Silly Children 4.レファレンダム- Referendum (Legend) 5.忘れないで- Forget Me Not 6.幻想の光- Hallucinating Light 7.オールド・クリケッター- When an Old Cricketer Leaves the Crease