広島カープ考察

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2012.11.19
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カテゴリ: 広島東洋カープ
 『データが日本の捕手論を否定している』

 以前、日本のプロ野球とメジャーリーグの捕手ではもたらす利得や力量に雲泥の差があるということを書かせていただきました。
近年の日本プロ野球は肩の強さやリード面、キャッチングを重視する傾向があり、打撃が二軍レベルでも優先して起用される傾向があります。
西武の炭谷やオリックスの伊藤、横浜の高城、阪神の小宮山など特に若い捕手がそのようなタイプが多く、打撃を売りにする捕手は殆ど起用されずにいます。
逆に近年のメジャーリーグの捕手は皆長打力を併せ持った選手がレギュラーに定着することが多く、専守防衛型捕手は殆どいなくなりつつあります。
何故アメリカはそうなのか?それはアメリカ全土に渡るセイバーメトリクスの定着に当たります。
以前にも紹介させてもらいましたが、アメリカでの研究によりますと投手の防御率を良くする捕手は存在せず、結果の多くは運にすぎないという結果が発表され、日本野球の神髄ともいえる捕手のリードそのものを完全否定する格好となりました。
また、肩の強さや後逸などを防ぐキャッチングといった守備面も実は数値化してしまうと僅か5点ほどの違いしかなく、これらが悪くとも殆ど痛手ではないことが明らかとなっています。
つまり、これらを重視しても殆ど利得をもたらすことはなく、それなら打てる捕手を据えた方がシーズン通じてより貢献してくれるという結論になるのです。

そもそも日本球界では無死一塁のケースから盗塁させるチームはほとんど存在せず、逆に二死から盗塁をさせるケースが目立ちます。
しかし、二死からの得点確率はかなり低く、実際二死から盗塁を許したとしても痛くも痒くもないのです。
後逸も同様で、後ろにそらしたとしても実質一つ先の塁へ行ける程度、場面と場合にもよりますがよくよく考えてみればそれほど大きな損失ではありませんよね。
寧ろ打撃での損失が上回っており、これではザルで水を掬うようなものです。
炭谷もゴールデングラブ賞こそ受賞しましたが、そもそもこの選手が捕手でなかったとしたら果たして一軍で起用されるレベルの選手でしょうか?
それに反してかつて横浜に在籍した小田嶋や高森、あのまま捕手を続けていたとしたらどういう野球人生だったでしょうか?
阪神の中谷にしても同様であり、日本の捕手の傾向は間違った方向に行っているように思えてなりません。

 世界の印象では『日本の野球は細かい』という評価を受けていますが、元を正せば『ただ単に細かい部分が好き』なだけで、時代の波からかなり遅れていると言わざるを得ません。
日本ハムなどがデータを重要性などを理解してBOSシステムなどを導入し始めて以降、各球団も導入が相次いで行われているものの、選手起用や采配を見る限り現場の野球人の理解はあまり進んでいないのではないかなと思われます。
そのせいか、日本の一流選手が海を渡っても殆ど活躍できないケースが最近目立ち、2002年頃に一度は差が縮まったかに見えた日米のレベル差も気がつけばかなり開いているように思います。
最近では統一球で得点減少が球界では大きな問題となっていますが、捕手の打力レベル低下も得点減少に大きく影響しているように思えます。

そのような野球が蔓延る野球界に危機感を持つべきではないでしょうか。






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最終更新日  2012.11.19 17:54:56
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