広島カープ考察

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2014.05.22
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カテゴリ: 広島東洋カープ
 『3点台の投手が珍しかった時代』

 本日、広島の試合はないので今回は丁度15年前の1999年の広島カープを振り返ってみたいと思います。
15年前なので中高生のファンの方やもしかすると大学生のファンの方でさえあまり記憶にないかもしれませんが、この年は私の中である意味で黒歴史と呼ばれる伝説のシーズンでした。
あの時私は小学生でしたが既に広島ファンになっていた頃で選手の名前も大体覚えていましたが、今でこそカープ女子という言葉が広がって全国に広島ファンが集まるようになりましたが、当時関西出身で広島ファンというのはまだまだ珍しく、クラスにも広島ファンは私一人しかおらず、大体巨人か阪神ファンで占めていました(ただ私の友達グループは特殊な方でして、ヤクルトに横浜、近鉄ファンなどがいました)。
故・三村監督が退任して現在中日のコーチを務める達川氏が監督に就任、達川氏といえばコメントしたことと逆の結果になることで有名な逆フラグ主ですが、当時は「胃から汗が出る程練習させる」などという当時まだ蔓延っていた精神・根性論の先頭を走るかのような格言を残した監督です。

 まず98年オフの動向からですが、まず伝説の一つとして挙げたいのが先発ローテの一角であった加藤を何と自由契約にしたということ、昨年井端も同じく自由契約となって巨人に移籍しましたが、加藤の自由契約はそれとは比較にならない程の衝撃的な出来事でした。
井端の場合は成績不振による大幅ダウンを拒否したことで自由契約となりましたが、加藤の場合はそれとは逆で22試合に登板して8勝をあげ、既定投球回に到達して防御率は2.99を記録してカムバック賞を受賞するなど充実したシーズンを送ったにもかかわらず、その投手を何と解雇するというとんでも人事が炸裂したのです。
また、98年には大野や正田などかつて広島を支えた主力選手達が退団し、チームリーダー野村にも若干の衰えが見え始め、2年前にはロペスもいなくなるなど当時横浜と並ぶ打線を形成していたビッグレッドマシンにもそろそろ陰りが見え始めていた時期でした。
問題となっていた投手陣も加藤や大野の退団によって脆弱ぶりに拍車がかかり、新人や若手選手を使い倒す焼畑投手起用も相まって投手陣の構想が全くおぼつかないなど現在では考えられない程の投壊状態でした。


開幕一戦目は前年35試合に先発登板して236回を投げるという獅子奮迅のタフネスぶりを見せ、15勝をあげた勝ち頭ミンチーを開幕投手に据えましたが、これは誰もが納得する起用です。
というか、当時はあまり気にしていませんでしたが今振り返るとキチガイな程の登板数と投球回数で今では考えられませんよね^^;。
衝撃的だったのは2、3戦目で、2戦目には菊地原、3戦目は広島アカデミーからやってきたばかりの1年目のレイノソを起用するというとんでも起用を見せました。
二人とも序盤で早々KOされてしまい、結局この年の菊地原は21試合に登板して防御率が何と7.75、レイノソの方は9試合に登板して防御率9.00と、後の広池を彷彿させるような惨憺たる防御率を記録し、まるで戦力にはなりませんでした。
この起用を見た瞬間、今年も駄目そうだな、と小学生ながら妙に覚悟を決めたのを覚えています。

 また、前年には小林幹英が新人ながらもストッパー(当時はセットアッパーやクローザーなどという言葉はありませんでした。代わりに当時の私たちの中ではパワプロ用語を引用して『リード時』『接戦リード』投手などと使っていた記憶があります)素晴らしい活躍を見せ、ミンチーと共に脆弱投手陣を支えていました。
しかし、上記の記載を見てこられた方はお分かりかと思いますが、小林幹英もミンチーも昨年使い倒された影響で両者調子が上がらず、ミンチーに至っては故障してしまって17試合の登板に留まり、2勝9敗で防御率は5.77と大誤算でしたが、今思うとそりゃあれだけ投げさせればそうなりますよね。
2年目の小林幹英は昨年の疲労が抜けておらず、調子が上がらずにストッパーから外されて再調整するのですが、それが何故か先発で投げるという今思えば意味不明な配置転換も実らず、35試合に登板して防御率は5.86と大不振に終わり、過去に同じ使い倒され方をした山内、澤崎らと同じ道を歩んでしまい、後にこの三人は酷使の歴史として現在まで語り継がれることとなりました。

 ただこの年は97年に新人ながら活躍したものの、同じように翌年不振に終わった若手コンビが復帰、小林の代わりにストッパーとして投げていたのが澤崎、途中までは抑えていたのですが、中日や横浜打線につるべ打ちされて火だるまとなり、後に故障離脱したものの結果として25試合に登板して14Sをあげたものの防御率は6.38とセットアッパーやクローザーが重要視されているこの時代では考えれない、いや当時でもかなり酷い防御率で終わってしまいましたが、一時期は復活を感じさせる投球だっただけに、来年もリリーフでと考えるのが凡人の考えですが、達川監督は「来年は先発で使う」という一言で来年は先発として投げることに。
後に広島のエースとなる黒田もこの時はまだまだ制球難でボロボロの若手投手、好投したかと思うと初回に大量失点するなど安定感ゼロの投球で21試合に登板して5勝8敗で防御率は6.78とボロボロの成績に終わりました。
当然ながらゲームの能力は低く、当時(今も持っています)私が遊んでいた『実況パワフルプロ野球2000』で彼ら二人は収録されていますが、能力が低くてとてもじゃありませんが使えませんでした。
澤崎は先発で使うということもあったので起用法では先発となっていましたが、スタミナEでは先発で使えまへん
ちなみにパワプロ2000は収録人数が球団によって違うという特殊な設定で、他のパワプロシリーズとは一線を画していました(デフォルトチームは全球団一定なのですが、ペナントモードでファームが存在し、そこから新戦力補強ができるシステムで入れ替えが可能なのですが、そこで収録されている人数が球団によって違い、広島はファームに登録されている投手が8人とかなり大勢います。 しかし使えそうな投手が殆どいません )。
若手に限らず主力投手の殆どが全く振るわず、中継ぎの玉木重雄(39試合の登板なのに70回投げてるってどういうこと?)や先発と中継ぎを兼任していた紀藤の防御率4.08、3.96はまだマシな方で、紀藤と同じく先発・中継ぎとして投げていた山内は防御率5.89、同じ兼任の高橋建は4.68と軒並み防御率が5.00前後と考えられない程酷い成績を残しました。
しかし、そんな中でも黒田の覚醒を予感させる試合が1試合だけありました。

この試合こそが翌年の後半戦から完投勝利の試合が増え始め、後にエースとしての階段を昇っていく一端となったのかもしれません そういえばチェンジアップどこ行ったの?

 投手陣全体が沈む中、活躍を見せたのは佐々岡と当時若手だった横山、新人の小山田の三人、佐々岡は先発として26試合に登板して13完投、中日戦でノーヒットノーランを達成するなど15勝の活躍を見せ、エースと呼ばれることになります。
横山は前年右肩痛で離脱したものの復帰し、先発として7勝をあげるなど佐々岡に次ぐ二番手として期待されることとなりましたが・・・、翌年から右肩痛で再び苦しまれることとなってしまいます。
新人の小山田は勝手にサイドスローに転向したもののスピードは140キロ後半を記録し、制球難ながらも中継ぎとして28試合に登板して防御率3.72を記録するなどドラ5のルーキーが予想外の活躍、翌年からはストッパーとしての期待をかけられることとなります(2002年にストッパーに定着)。二年目の遠藤も小山田同様ノーコンながらも140キロ後半を記録するスピードボールが魅力で28試合に登板して防御率4.60と台頭の兆しを見せ、小林敦司も30試合に登板して内容はともかく防御率は2.20を記録するなど将来はリリーフの柱として活躍してくれる・・・と思ったんですがねぇ・・・^^;。
ちなみに小林敦司は清原に頭への死球を与えたことでも有名で、よく乱闘シーンなど出てきますね(現在はパティシエとして働いているそうです)。

 今振り返ってみますとよくこんな投手陣でシーズン戦っていたなと感心してしまうほど酷い投手陣でした。
さすがにもうアカデミー選手を使っていこうなどということはできなくなり、この前年から外国人投手を獲得することが多くなりましたが、この時期はシュールストロム駐米スカウトがまだ日本ハムに所属していた時代で、ろくな選手が来ませんでしたね。
そして翌年、阪神のグリーンウェルや巨人のマント、ミセリ、横浜のリーチらと肩を並べる伝説の給料泥棒外国人投手がやってくることとなりました。






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最終更新日  2014.05.22 18:10:45
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