広島カープ考察

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2024.08.10
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カテゴリ: 広島東洋カープ


『生命線』

 本日の広島は6-3で阪神に勝利を収めました。
先発森は最速150キロの直球にカットボール、スライダー、カーブ、落ちる球(フォーク・チェンジアップ)などを駆使して阪神打線を抑え込み、5回を投げて3安打4奪三振2四球1失点(自責0)に抑えて今季初白星を手にしました(7:6:2)。
この日は右打者への内角、左打者への外角にしっかりとカットボールを投げ切れたことが大きかったのではないでしょうか?
森はこの部分に課題を残しており、結果的に内角にしっかりと突けないので右打者には長打を浴びやすいという課題を抱えていましたが、4回では結果的には内野安打にこそなったものの、大山への内角カットボールは成長を感じさせる一球だったと思います。
個人的にはもう少し投げさせても良かったのではないかな?と思いました。
2番手黒原は三者凡退2奪三振無失点(0:1:0)、3番手島内は三者凡退1奪三振無失点(0:2:0)、4番手コルニエルは中野に四球を出し、森下にタイムリー二塁打、佐藤にもヒットで繋がれて内野ゴロの間に失点、その後は矢野の好守にも助けられて1回2安打1四球2失点(3:1:1)、開きが早い印象を受けました。
最後は栗林が三者凡退2奪三振無失点で試合を締めました(0:1:0)。

 一方野手陣は先発村上から2回に好調坂倉がヒットで出塁すると、矢野もヒットで繋ぎ、林の内野ゴロを佐藤が悪送球してラッキーな形で先制します。

4回には秋山がタイムリーを打ち、7回には伊藤から小園がタイムリー、8回には相手の失策でチャンスが広がり、野間のタイムリーが飛び出すなど6点を記録しました。
村上はストライク先行の投球でストライクゾーンにじゃんじゃん投げ込んできますが、それが良く言えば積極的、悪く言えばダボハゼの広島打線にとっては相性が良いのでしょうか?
特に伊藤もそうですが、今季は昨季ほど押し込めておらず、追い込まれてから変化球など使われてきりきり舞いといったパターンにはなっていないように思います。

 今日は森が素晴らしい投球を見せたのが一番の収穫ではないでしょうか。
今日のカットボールの精度を維持できるのだとすれば、元々直球は140キロ後半を計測できますし、左打者にも落ちる球を使うだけに、難攻不落の投手になっていけるのではないでしょうか。
それを見極める為にも次回の登板があればカットボールの精度を注視していきたいところです。
また、後半戦に入ってから坂倉が絶好調で何と5打数5安打で一挙に打率が.255まで急上昇、前半戦はボロボロでしたが、後半戦は本来の中軸としての役割を果たせています。
逆に末包はタイミングが遅れ気味なのか?この日もファーストファールフライや振り遅れての空振り三振、甘い球を差され気味のファールにしてしまうのが目に付きました。
元々確実性には期待していないので思い切って引っ張りにかかっても良いのではないかな?と思います。

 そして今日一つだけ気になったのがやはり森の交代が早すぎた点、正直なところ今日の森ならば3点差でしたが十二分に抑え込める事ができたはず、これからまだ5戦残っている中でまだ余力のある投手を交代させる必要があったのかな?という疑問は残りました。
ただこの日は巨人も敗れており、今季初登板の森対エースの村上というカードで初戦を取る事ができたのは大きいのではないでしょうか。






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最終更新日  2024.08.10 00:21:59
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