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去年からつい最近まで、図書館に予約していた本が次々と返って来たようで現在、私の家に借りた本が6冊もある。そのうちの4冊はどうにか読み終えた。今5冊目に突入。そのうちの1冊がぼく モグラ キツネ 馬 [ チャーリー・マッケジー ]全世界で550万部売れた大ベストセラー絵本ですが、大人でも楽しめる。本の帯には「うっかり読み聞かせすると途中から出てくるのは言葉ではなく涙です」その言葉で借りることにした1冊です。絵本の割には、結構な厚さがありますがまるで女子高生のような文字とペンで描かれたきれいなイラストそのミスマッチと絵本なのに泣けること最初から読み進まなくても いつでも、どこからでも読み始められること優しい言葉と優しい気持ちついこの間、星になった、あの子みたいです。寂しいね…💧↓明日の励みに↓
2023年07月21日
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タイトルだけで、ぐっと来た本カサうしろに振るやつ絶滅しろ! 絶滅してほしい!?迷惑生物図鑑 (ビッグ・コロタン) [ 氏田 雄介 ]いますね。今みたいに、テレワークが主流になって電車がスカスカじゃなかった痛勤満員電車だったころ。濡れた傘をたたみもせずに人の太ももやらふくらはぎにペッタリくっつけてくるヤツ、とか。狭い歩道を2人横並びでトロトロ歩くヤツ、とか。電車内で大きな声で笑い、話す、若い子、とか。どう見ても健常者なのに誰よりも早く、光のような速さで空き席めがけて、猛ダッシュかますヤツ、とか。お札を数えたり、袋を開ける際にペロッと指舐めちゃうヤツ、とか。階段や通路で、人を無理やり追い越しておいてトロトロ歩くヤツ、とか。会社に何しに来てんだ?って程1日中、おしゃべりに明け暮れてるヤツ、とか。自分の個人情報は一切非公開なくせに人にはあれこれと根掘り葉掘り聞いてくるヤツ、とか。数えきれないほど絶滅希望種がおりますよ。その他、どんな猛者がいるのか読んでみたい。あともう1冊…今から約22年前に描かれたマンガの中に書かれたという数々の予言。その予言は、著者自身の夢を書き溜めた「夢日記」だったとか。ダイアナ妃の事故東日本大震災9.11などなど。数々の歴史的な事がぴたりと当たり話題のマンガは、現在絶版のため15万円以上の値がつくほどに。その著者の新たな「未来の夢」が書かれているという、こちらの本によると2025年7月5日に「本当の大災難」がやってくるという。あと2年5カ月。関東大震災からちょうど100年。あのクラスの地震がいつきてもおかしくないし、南海トラフや富士山の噴火が起きても不思議じゃない。表紙と帯だけでビビってしまいましたがまるっきり鵜呑みで信じているわけではないものの1度は読んでみたいなぁ…と。私が見た未来 完全版 [ たつき諒 ]もし、これが日本沈没とかの類なら好きなことして好きなもの食べようと思った。まぁ。よそ様に迷惑がかからない範囲で。↓明日の励みに↓
2023年02月04日
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最近手にした1冊。もうタイトルを見ればどんな内容かは容易に察しがつく。こういった話は人一倍不得意なのにどうしても気になって仕方なかった。ありがとう。ママはもう大丈夫だよ 泣いて、泣いて、笑って笑った873日 [ 武藤あずさ ]今から30年以上前、父が先に、あとを追うように1年ちょっとあけて母が、うちの両親は病気が原因で立て続けに亡くなりました。両親も若かったですが私もまだまだ子供でした。その時に、知り合いの人がこの世の中で一番悲しいのは親よりも先に子供が逝ってしまうことそれに比べたら、ほとんどのことは何でもない。そういわれたことがあります。おそらく慰めのつもりで不器用ながら、絞り出した言葉なのでしょうけども悲しみのど真ん中にいる人間にとってその言葉がどれだけ心をえぐったか…。30年以上経った今でも、いや、そんなことないね。悩みや悲しみに順位なんかないね。どんなものとも比較できないんだよ。たとえそれが誰であっても死に別れは普通にツラいから。って思ってます。また、相方をがんで失ったときには私なら耐えられないな。生きていられる自信ない。と、たいして仲良くない人に言われたこともあります。普通、耐えられないよ。私だって、生きることも、死ぬことを選ぶことも同じくらいツラかったんだもの。そういった経験がない人が、無理に慰めようとすると、とんでもない方向から、とんでもない言葉をかけるのでしょうね。人の痛みは人の痛みで、自分の痛みとしては感じられないから。また、それ以上の経験を乗り越えている人からするとそれくらいのことでと鼻で笑われることもあります。みんな、自分が基準だから。悲しみの形や幸せの形って人それぞれ。美味しいものを食べるのが幸せな人。好きなところに出かけるのが幸せな人。好きな人と一緒にいる時間が幸せな人。ヴィトンのバックを買ってもらうのが幸せな人。本当の幸せって、叶ったときよりも叶えるまでの道のりのことなのかもしれませんね。毎日を楽しく幸せに生きてこそゴールである「人生の最期の瞬間」がより一層幸せなのではないかと。自分がどんなに正しいと思っても自分は絶対に間違ってないと思っても相手や大事な人を傷つけてまで貫き通していいという事はありませんし言ってはいけない言葉まで言う必要もありません。だからと言って自分が嫌だと感じていることまでも我慢する必要もありません。どうしても許せない事どうしても許せない人私にも数えきれないほどいます。人として体に似合わず器が小さいので。この本を通して、そういった考えしかできない、ちっぽけな自分を、簡単な事さえ複雑に考えすぎて簡単に許すことができない自分を許します。そう思えるようになりました。すべて著者の言葉がきっかけです。自分が自分を許してあげないと、ただただ、生きづらいですもの。ツラいだけの話に終始してないのがこの本のおすすめポイントでした。久しぶりに、いい本に出会えたな…と。↓明日の励みに↓
2023年01月21日
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ケンカ売られているのかと思って戦闘モード入るところでしたよ。馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください [ 藤森かよこ ]完全に私へのプレゼントでしょ?そうかと思えば、敵なんだか見方なんだか区別つかないものまである。馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。 [ 藤森 かよこ ]最近の本事情、スゴくない!?中身よりタイトルで心ごっそり持ってかれたわ。まー3年前の本なんですけどね。↓明日の励みに↓
2022年07月02日
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タイトルだけ見て、どんな話が聞けるのだろう?と心躍らせながら、ここへたどり着いた方。ごめんなさい。出口はそちらです。この内容は、しばたまさんが書いている本の話です。本来はエッセイ漫画を描いていらっしゃる方ですがコロナで在宅が増え、ネタ切れを起こしたのを契機にインスタでフォロワーさんに体験談を募集したのをまとめたのがタイトルの心ゆさぶる本当の話1万人がいいね!した 心ゆさぶる本当の話 [ しばたま ]4コマ漫画チックな描きっぷりで漫画多めなので、病院の待ち時間で1冊読めちゃったほど読みやすかったです。心ゆさぶるというか、私が心に響いた言葉は文句言う人って、結局何もしないよね確かに。自分も含め、そういう人を数々見てきました。人一倍、不満と文句は多いのにじゃあ、それを改善するために何をするのかと思えば、何もしない。かといって、黙っていることもできないから不満がたまったらすぐに、人のところへ吐き出しに来る。自分の不満は絶え間なくしゃべり倒すけど他人の不満は基本聞かないスタンス本当だ。文句言う人って、結局何もしない。いろんな場合や場面が容易に想像できますがこれは気をつけなきゃと思いましたね。。。↓明日の励みに↓
2022年06月16日
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物心ついたころから私には夢がありませんでした。いきなりのっけからずいぶんと、まー、寂しいこと言う人全開ですが、「こういう体形になりたい」「こういう職業に就きたい」「こんな女性になりたい」言い換えれば「目標」とか「ゴール」と言いましょうか、そういったものがワタクシには微塵もありませんでした。年齢や経験を重ねればおのずとできてくると思いこんでいたその「夢」も、いよいよこの年になっても持つことはなかったですね。むしろ果たせなかったからこそ強く執着したことならありますけども。そんな箸にも棒にもかからない昭和のオンナの目に飛び込んだ本まだ読んだことはないのですが、気になった本がありまして…タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か? (文庫ぎんが堂) [ 戸部田誠(てれびのスキマ) ]笑っていいともが、あんなに長く続いたのもタモさんの人柄によるものが大きいのかもしれないな…と思う昭和のオンナにとって、タモサンの言葉はたいそう心に響いたものでした。もともと「努力はしない」と言っていたタモさん。 目標なんて持っちゃいけません目標を持ってしまうと、達成できなかった時に それが悩みや罪悪感、ストレスになって落ち込むし、 そもそも目標を達成するために、いろんなことを諦めたり、 我慢すること自体がバカらしいまったく、その通りこんなのもありました。洗濯物がウラ返しでも正直誰も死なない アバウトくらいがちょうどいい!#雑なくらし はじめました [ ツボウチさん ]まったくその通りだ!!洗濯物が裏返しだったところで、誰が死ぬというのか。世のお母さま方は靴下を裏返しにして脱ぐのはやめなさい!!Tシャツを裏返しに脱ぐのやめて!!などなど、言いたいことは山ほどおありでしょう。ましてや働くお母さま(ワーキングママ、略してワーママ)ですとそれをいちいち裏返して洗濯している暇なんかないわけですよ。だから、そのひと手間を減らすべく、口酸っぱくなるほど言わないとならないわけで。言いたかないですよ? 誰だって。 私自身も常々感じている悩みは、その人の考え方の癖問題いくら言っても減らないひと手間ならルールをいっそ変えちゃいましょう。靴下をアンモナイトのように丸めて洗濯に出す方Tシャツを脱皮のように脱げない方々問答無用で、そのまま洗濯してしまいましょう。裏返さなかったのは、そのように脱いだ方の責任ですので乾いて取り込む際も戻しません。増えるわかめだって、一旦水戻ししたら戻せません。だから、そのように、いっそ戻しません。丸まったまま、しまいましょう。それが嫌なら、きちんと脱ぎなさいよって話ですから。こうなればこっちも最後の手段で強行突破ですよ。言ってわからなければ、実行あるのみ。私なら、そうします。「こうしてほしい」「何度も言ってるのに一向に直らない」自分寄りのやり方にこだわって執着するから思い通り(お願いした通り)にならないことに不満がたまるわけでその間も相手は一向にお構いなしなんですよね。だって相手は悪気はないんですからだけど、この悪気がないっていうのが非常に厄介で、時と場合と人によっては傷付きもするし、頭にも来るし、腹も立つ。こちとら、HSPじゃないか?ってほど感性が鋭いのでより倍増で気になっちゃうわけですよ。夢はないけど、悩みはある昭和のオンナとしては。↓明日の励みに↓
2022年06月10日
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むか~し、むか~し、あるところに人を傷つけたら天下一品の人がいました。さっすがー(人を傷つけたら)天下一品!!悔し紛れに(カッコ内の言葉は飲み込み)それ以外を含みを持たせて伝えましたがいえいえいえ(笑)とは言いつつも、まんざらでもないご様子。教訓其ノ壱:嫌味は、それを「嫌味」と理解できる人に言わないと逆効果そんなこんなで、今とっても気になっている本「気にしない」女はすべてうまくいく [ 有川真由美 ]まさにその通りだと思っている。↓明日の励みに↓
2022年05月27日
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最近、この本を手にしたのですが。。。[書籍のメール便同梱は2冊まで]/他者と働く 「わかりあえなさ」から始める組織論[本/雑誌] / 宇田川元一/著なかなか良かったです。コロナが流行り出してからというものどう頑張っても「わかりあえない人」っていう人がいまして。常に自分が「正」で「善」なんですよ。しかも自信たっぷりに。だ~れも聞いてないのにいつも高尚な持論を展開されまして下々はそれを拝聴するわけですが。それが正論なら、何とも思いません。むしろ、うんうん、分かるくらいの感じで力強く頷くでしょう。でも、え?そうかな?ってなることも少なからずあって。そうなると俄然呑み込みが悪くなります。ずっとのど元に引っかかった魚の小骨のように、ずっとそこに留まり続けたりして。普段の生活で、話がかみ合わないとか価値観が合わないというのは仕方ないというか、諦めも付きますが仕事が絡んでくると、これが厄介だったりして。それぞれに専門・専門外がありますし、自分の部署のやり方や外部とのかかわり方によっては相手の言っている「簡単な事」も「難しい事」になることもある。なぜこんな簡単な事も出来ないの?と言われましても、私1人、またはルールのない事なら簡単なことも簡単に出来るでしょう。でも相手企業の立場と影響の範囲、法関連の遵守、その他モロモロを総合して考えた時にそう簡単にいかなかったりします。でも自分側の目線やフィールドだけで考えたり発言しているうちは、一生分かり合えないでしょう。なんなら嫌いになるかもしれません。毎回毎回、うるさいなぁー。と。視界に入るだけで、目障りで嫌悪でしかない害虫(漆黒のG)のように、ひたすら逃げ回りたくなります。これ以上、関わり合いたくなくて。この本を読めば解決するというわけではありませんが何かのヒントや手助けにはなるかもな…と思いました。組織の中で働き、派閥や部署間で悩む人に手に取ってほしい一冊かも。。。↓明日の励みに↓
2022年03月13日
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いつも良くしてもらっている方から読んでよかったと教えてくれたのがこの「多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ」多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。表紙のコマ漫画にある通り相手の何気ない一言に傷付いてそれがずっと頭の中を占領して何をしてても思い出してむかむか、モヤモヤしちゃう時心の優しい人ほど相手を恨むより、自分を責めがち。なんであんなひどいこと言うんだろう?私の何がいけなかったんだろう…?こんなこと考える私が悪いのかな?そんな時、筆者の友人が言い放った一言それが、まんまタイトルの多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ恋するように嫌な奴のことを考えるのはやめようと思った瞬間だったと言います。こんな感じで、心が「ふっ」と軽くなるそんな言葉が4コマ漫画を交えて紹介されています。思わず、なるほどねぇ~物は考えようだね~。と言わずにはいられないエピソードばかり。心優しい、人の言葉に傷付きやすい人に読んでほしいな。。。言葉って、暴力にもなれば原動力にもなる。どうせ言葉をかけるなら、後者が良いじゃないですか。ちなみに、続編も出てます。同じタイトルだったので、間違って続編から読んじゃいましたが続編より、私はこっちの方が良かったです。続 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 孤独も悪くない編 Jam 著 サンクチュアリ出版 本 book↓明日の励みに↓
2022年03月08日
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このタイトルだけで、どうにかなるかなと思ってここへたどり着いた方にはごめんなさいその要素は限りなくゼロです。現在、こちらの本を読んでいます。という話になります。嫌なことを言われた時のとっさの返し言葉 身近な人とうまく付き合っていくために! [ 森優子 ]なにせ隣人が、デリカシーのかけらもない人で身近な人でも遠慮して言わないようなことをずけずけと言うような性格に加え毎日の生活騒音が、引っ越し並みにうるさくて困っています。これまで笑って「そうですかね~」で聞き流していたんですけど、一向にやめない。だからって相手になるこたなかろうよ、言い返さずに聞き流しちゃえば無駄なトラブルは避けられるんだから、とは思います。確かにそれなら、表面上は問題のない近所付き合いは可能でしょう。だけど、私の心の中だけは玄界灘ぐらい荒れ狂ってます。なにも、ぐうの音も出ないほど論駁したいわけではございませんし相手を頭ごなしに否定したいわけでもございません。ただただ、口を開けば、余計なことばかり言う、その減らず口、どうにかならんか?と、御年75歳の老害ご老人にモノ申したい。しかも本人にも気付かれないようにやんわりとだけどしっかり届くように。まだ半分しか読んでないんですけど著者が14年間、銀座のお店でナンバーワンのホステスさんをキープされた方なので、普通の接客業の方が感じる目線とは違う目線で書かれているのは良いのですが残念ながら…それが通じるような相手じゃないんだなって感じなので悩んでいます。だって、「太った?」に対する効果的な返しがいつから?だというのですから。いつの頃の私と比べて、太ったって言ってるわけ?と。この言葉が効果的なのは言っている人以上に頭の回転良くないとこの言葉の本意を理解するのは難しいですよ。おまけに「ささいなことにも喜びを感じる時間を持つことが大事」なのもわかります。その、さっきまで幸せな時間で満たされていたまたは、平穏な日常を過ごしていたのにそれをことごとく、粉々にして宇宙の果てまでぶっ飛ばしてくれるそんなお方が隣人でございますこの間だけじゃないんですよ?引っ越してきてからずっと、口をきくたびに、不愉快な気持ちになるんです。ただの1度も気分良く帰れたためしがない。それわざわざ本人に言うべきこと?思ったとしても、感じたとしても、気付いてもそっとしておくのがデリカシーと違うんかい!?一体どんな人生と生活を送っていたら、わざわざ人を傷つけるようなこと言わないと気が済まないんだ?ってほどまー、次から次へと良く出るなってある意味感心します。言葉の力と笑顔の力は最強で絶大なのに、ですよ?↓明日の励みに↓
2022年01月21日
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冬だろうが、雪が降ろうが年中変わらず、アイス三昧。安くて美味しいのは分かってるので買ったことないものを選ぶという消去法で選んだのがこちら。和菓子アイスたい焼き最中バニラしっぽまであん4個入り 367円(税込) 176kcal魚拓かと思うほど、魚感。唇が渇いていたりすると、このもなかの皮が唇か、最悪上あごに貼りつくのが難。しっぽまであんと言うよりもしっぽまでアイスもたっぷり入ってた。これを食べたら、読書タイム。いったい、どれだけストレス溜まったらこんな本借りてくるんだろうか。。。言いたいことはわかるんですけど・・・言うは易し行うは難し。。。それが出来ないから苦労してるのに。この本じゃないけど、何かで「悩んでも、答えが出ないことは、悩むことじゃない」すごいパンチ力で心に刺さった。↓明日の励みに↓
2021年02月20日
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※内容ネタバレですので、まだ読んでない方はこのままそっと閉じてください。最近手にした五木寛之さんの「こころの相続」を読んでいて目から鱗でした。「相続」と聞くとほとんどの人は「財産」=「土地や遺産」または「会社」や「家督」などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。この本には、冒頭、筆者が数人と会食をした際に同席していた20代の若い女性編集者がまるで標本のように、キレイに焼き魚を食べていたのを見て驚いたエピソードが描かれていました。聞けば、祖母が娘(母親)に、母親(娘)は自分に、魚の食べ方に関して、ものすごくうるさかったからと言います。それを見て、親から相続するのはなにもお金や土地だけではないんだな。親や先祖代々からの魚の食べ方も親や家からの大切な相続なのではないかと思ったというのです。私の亡き母も箸と食事の作法には口うるさくノイローゼになりそうなほど厳しく育てられました。二言目には「箸一つまともに持てず、常識を欠いたマナーだと親が笑われるんだから」と言う母に、当時は「誰が笑うって言うんだ、そんなことで」と内心面白くありませんでした。でも、今ならわかります。その持ち方の方がよっぽど難しいと思うような不思議な箸の持ち方をしている人やくちゃくちゃと咀嚼音を轟かせて食事する人、箸でお皿を引き寄せたり、口に食べ物が入った状態で話す人、一度にたくさん食べ物を口にほおばる人、まるで指揮者のように箸でジェスチャーする人食べ物を舌で受けて食べる迎え舌をする人が世の中には意外と多い。そういう方を見るにつけ「親は何も言わなかったんだろうか」「何も躾を受けなかったんだろうか」気が付いたら私も、本人ではなく、その人の親のことを考えるようになってました。あぁ。親が笑われるというのは、こういうことか・・・。と。街頭インタビューなどでコロナのせいでお子さんの勉強に遅れが出ていることを嘆くご両親を目にする機会があります。実際、電車の中で子供に勉強を教えているお母さんを見かけたこともあります。確かに、遅れた学力を取り戻すこともテストで満点を取ることも立派な学校を出ることも、どれも同じくらい大事かもしれない。だけど、どんなに頑張っていい学校に入れてももしコロナで、謂れのないいじめにでもあって子供が思い詰めたりでもしたら、目も当てられないでしょう?こんな時だからこそ、たとえどんなことがあっても小さなことでも幸せだと思えることや何があっても生きる力を養うことを教えてあげる方がよっぽど大事な気がしてなりません。子供には口うるさく口出しせずのびのび育てたいという方もいらっしゃると思いますしその考え方や育て方を否定するつもりは毛頭ありません。勉強は出来るけど他人には無関心な子よりも人の痛みが分かる子の方が魅力的な気がします。因数分解が得意な子よりふとした時に「手伝うよ」と惜しみなく手を貸せる子の方が素敵に見えます。テストはオール100点成績は常に学年トップの子より常に周りの人を笑顔にさせてくれるようなユーモアのある子の方が人間味があるように感じます。お金はあるに越したことはないけどそのお金はその人のものであって自分のものではありません。富豪でなくとも「これ美味しいよ、食べてみて」と分け与えてくれる人の方が数倍良いです。でも残念ながら、それらは学校では教えてくれません。親から子へ遺し、また贈れるものはなにも土地やお金だけではないような気がして・・・。お金では買えない、物には残らないけど確実に人間的な魅力になる「心の相続」に力を入れてみるのも良いのではないかなぁと思います。こんな「今」だからこそ。◆◆こころの相続 / 五木寛之/著 / SBクリエイティブわかったような、生意気な口叩いてすみません。。。↓明日の励みに↓
2020年10月01日
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