こんばんは。ほうとうです。
大阪フィルハーモニー交響楽団(大フィル)の第447回定期演奏会に行ってきました。
曲目は、L.バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」とシベリウスの交響曲第2番
ニ長調。指揮は大植英次監督で、ピアノソロは小曽根真。
大植さんの師であるバーンスタインの作品をどう演奏するか、また、大植さんにしては
珍しいシベリウス、どんな演奏か、聴きたくて出掛けたのです。
さて、演奏会に先立ち、今回の震災で亡くなった方々のために、指揮者なしで
賛美歌320番「主よ、みもとに近づかん」が演奏されました。これはあのタイタニック号
が遭難した時に、船内の楽団が乗客のために演奏した曲だそうです。弦楽で演奏する
と何か心に染みますね。
バーンスタインの交響曲第2番ですが、実は私は初めて聴きました。
交響曲とタイトルが付いているものの、ソナタ形式でも循環形式でもなく、変奏曲を
主な骨組みにしているので、オーケストラのための協奏曲とピアノ協奏曲が合体した
ような曲で、W.H.オーデンの詩にもとづく標題音楽でもあります。後半にはジャズを
丸ごと取り入れており、若いバーンスタインの個性も良く表れていると思いました。
演奏も皆よく頑張っており、現代音楽チックな難しさはなく楽しめました。
(ピアノアンコールは、ウエストサイドストーリーよりトゥナイト、勿論ジャズバージョン。)
メインのシベリウスですが、終楽章後半からの大団円は見事でしたが、それまでの
テンポの動かし方・揺らし方が急すぎて、オケもついていくのが大変で、縦線が乱れそう
なところがいくつか見受けられました。ちょっと酷な言い方をすれば、北の大地にひび
割れを作ってしまったかなという気がします。(歌心を大事にしたい気持ちは共感
しますが・・・)
ほうとう流なら、エンディングの2つの和音は、3度のホルンを強めに吹かせて、祖国
よ永遠なれとアーメンコーラスを効かせるとともに、大地の象徴である根音を途中から
ぐっと盛り上げて曲を閉じさせるところです。
大植監督も今年度が最後、有終の美を期待したいところです。
もう少し作り込みたい 2021.01.30
ライブはいいね 2020.09.20
出だしから 2019.07.27
PR
Calendar