I have a dream

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2011.04.15
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カテゴリ: 大阪フィル

こんばんは。ほうとうです。

 大阪フィルハーモニー交響楽団(大フィル)の第447回定期演奏会に行ってきました。

 曲目は、L.バーンスタインの交響曲第2番「不安の時代」とシベリウスの交響曲第2番

ニ長調。指揮は大植英次監督で、ピアノソロは小曽根真。

 大植さんの師であるバーンスタインの作品をどう演奏するか、また、大植さんにしては

珍しいシベリウス、どんな演奏か、聴きたくて出掛けたのです。

 さて、演奏会に先立ち、今回の震災で亡くなった方々のために、指揮者なしで

賛美歌320番「主よ、みもとに近づかん」が演奏されました。これはあのタイタニック号

が遭難した時に、船内の楽団が乗客のために演奏した曲だそうです。弦楽で演奏する

と何か心に染みますね。

 バーンスタインの交響曲第2番ですが、実は私は初めて聴きました。

 交響曲とタイトルが付いているものの、ソナタ形式でも循環形式でもなく、変奏曲を

主な骨組みにしているので、オーケストラのための協奏曲とピアノ協奏曲が合体した

ような曲で、W.H.オーデンの詩にもとづく標題音楽でもあります。後半にはジャズを

丸ごと取り入れており、若いバーンスタインの個性も良く表れていると思いました。

 演奏も皆よく頑張っており、現代音楽チックな難しさはなく楽しめました。

 (ピアノアンコールは、ウエストサイドストーリーよりトゥナイト、勿論ジャズバージョン。)

 メインのシベリウスですが、終楽章後半からの大団円は見事でしたが、それまでの

テンポの動かし方・揺らし方が急すぎて、オケもついていくのが大変で、縦線が乱れそう

なところがいくつか見受けられました。ちょっと酷な言い方をすれば、北の大地にひび

割れを作ってしまったかなという気がします。(歌心を大事にしたい気持ちは共感

しますが・・・)

 ほうとう流なら、エンディングの2つの和音は、3度のホルンを強めに吹かせて、祖国

よ永遠なれとアーメンコーラスを効かせるとともに、大地の象徴である根音を途中から

ぐっと盛り上げて曲を閉じさせるところです。

 大植監督も今年度が最後、有終の美を期待したいところです。






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Last updated  2011.04.16 08:29:48 コメントを書く
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