プロジェクト2888分のX

プロジェクト2888分のX

PR

×

Calendar

Archives

2026/05
2007/07/13
XML
カテゴリ: 株式
2年以上前のこととなりましたが、ライブドアがニッポン放送株の取得を手がけて、その先にはフジテレビの支配権獲得を目指していたわけですが、今回のスティールとブルドックソースの確執の中では、スティールがいったい何をしたかったのかよく分からない点が不気味だったんですかね。一番ひどいのは、全株取得した後、会社を精算して、清算金を受け取って日本からおさらばっていうところですが、まあ、そこまでは考えていなかったと思います。明星食品の件で味をしめて、より高値で買ってくれる白馬の騎士を待っていたんではないかとの憶測もありますが、実際には定かではないでしょう。

買収を仕掛けられた側のニッポン放送とブルドックソースですが、ニッポン放送は第3者割り当て増資が裁判所で認められず、ブルドックの方はスティール以外の株主への新株予約権が認められました。おおざっぱな違いは、特定の株主だけに株券を発行するか、特定の株主だけを除外するかといった違いですかね。また、ニッポン放送の方は、むろん空々しい理由ですが、買収防衛策とは言わず、なんか設備投資資金みたいな名目であったと思います。しかし、どちらの買収対抗策にしろ、株主を差別していることに変わりはありません。一部を優遇するか冷遇するかの違いですかね。

よって、裁判所の判断が分かれた点は、今一歩分かりにくいです。ブルドックの方は、地裁、高裁と同様の判断になったので、いまさら最高裁で覆りもしないでしょうし、そのせいで、今のところ、思惑買いで高騰していた株価も元の鞘に収まるために連日下落を続けているわけです。スティールを濫用的買収者とした判断も実はよく分かりません。濫用的買収者といえば、ライブドアの方がよっぽど適格だったでしょう。

実体としては相対取引で、基本的にはTOBを宣言してから取得しなければならなかったニッポン放送株を、市場内だが時間外という法の隙間をぬった形で大量取得して、いきなり大株主に躍り出たわけですからね。しかも、フジがTOB最中で身動きが取れない隙に。これに対して、スティールはブルドックソースの大株主として5年前から大量保有報告書を出し続けており、相当な長期投資家であることが分かります。本当に濫用的買収者と言えるのかどうか。ただ単に、外資だし、何を企んでいるか分からん、と言うだけで、差別的に排除されてしまった感があります(いや、実はわたくしもガイシ差別主義者なんですけどね)。

ブルドックの経営陣はスティールが経営にはシロウトだとか買収後の経営方針が不明だとか批判はしますが、こんなこと言われると個人株主も株を購入できなくなっちゃうなあとちょっと思います。個人株主のような弱小勢力なら、株主総会で経営陣提案の議題に影響がないので可であるが、影響するほど大量取得する場合は不可と言うことでしょうか。それも、イマイチ経営陣保身主義で、公器たる上場株式会社の方針としては納得できない部分でもあります。

もし経営陣の仲良しクラブでやっていきたいのならば、親族で過半数の株を常に維持するとか、上場廃止して非上場にするしかないと思います。そうでなければ、常に緊張感を持って、株式市場に対処していく心構えが必要で、ニッポン放送(フジテレビ)にしても、ブルドックにしても、買収に至るまでの経営陣の無策がある程度批判されるべきでしょうね。買収者が現れると言うことは、株式の市場価値より魅力的であるからであって、誰も高いと思った買い物はしないわけですから。

ニッポン放送の場合は、フジテレビとの資本のねじれ現象を長年放置してきたつけが来たと言うことでしょう。まあ、それを解消するためのTOB中だったわけですが。また、ブルドックの方はよく知りませんが、スティールが長年投資してきたわけですから、企業価値に比べて、株価が低めであると見ていたことになります。ということは株価対策を経営陣が怠って来たのではないでしょうか。配当性向を上げて、株価を押し上げるとか、そんな対策を打ってこなかったために、今回の事態を招いているような気がしてなりません。株価対策をほどこして、スティールが考える企業価値を株価が上回れば、当然のことながら売却、撤退という結末になったことでしょうし、23億円の持ち出しも無かったはずなので、企業価値を棄損させたのは経営陣の無策という結論かもしれません。

言っておきますが、わたくしはスティールの味方ではありません。ま、実に気に入らない奴らであるとは思っておりますが、ブルドックの買収防衛策のような市場を攪乱する方策も好きじゃないんだなこれが。

追伸:そういえば、日記なのに、いつも最初にちょっと書いている本日の出来事を書かずに、昨日書いてあった文章をそのまま載せてしまいました。本日は、NYダウが大幅上昇過去最高になったことを受けて、東京も大幅上昇でしたね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/07/13 06:03:58 PM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: