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2021.01.15
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テーマ: 読書(8288)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



希望病棟 [ 垣谷 美雨 ]

本の目次・あらすじ


新しく病院にやって来た29歳の医師・黒田摩周湖。
「何を考えているのか分からない」と評され、医師や看護師、患者からの評判はすこぶる悪い。
ある日彼女は、先輩の早坂ルミ子に昼食をとるよう促され、聴診器を拾う。
それを身に着けると、患者の心の声が聞こえる―――。

治験を受けていた摩周湖の患者2人は、外側から伺い知れなかった内面を表す。
児童養護施設で育った高校2年生の桜子。
成績優秀で「良い子」の彼女は、大人を信用せず、冷めきった目で世の中を見ていた。

俗物の二世議員である夫に吐き気を堪えながら、彼女は頭を下げ続けていた。

感想


2021年読書:002冊目
おすすめ度:★★★

「これ読んでみて」と勧められた本2。
『後悔病棟』の続きですが、これ単体でも読めます。
私は『後悔病棟』より『希望病棟』の方が好きだなあ。

児童養護施設で育つ子どもの環境、18歳以降の身の振り方、貧困世帯と高額な奨学金、無戸籍の子供、性風俗と働く権利…。
色々と調べて詰め込んであって、荒唐無稽な展開なんだけど、面白かった。

自分がそうだったら、と考える。
奨学金、1千万円。これを返すために性風俗しかないとしたら?

たぶん、私は奨学金を1千万円借りないだろうな。
一番家から近い国公立大学を選ぶ(収入が低かったり無かったりすると、学費は減額または免除になる)。あるいは働きながら通える大学を選ぶ。

私は私学を受験せず、家から一番近い国公立1本で受験し、授業料(年間50万円)分だけ奨学金を借りた。4年で200万円。教科書代や交通費はアルバイト。

ひたすら授業を受けて(私は大学を2回卒業できるくらいの単位を取った)、学校に行っていない時間はずっとバイトをしていた。サークルや部活には入らなかった。

でも、そういうことじゃないんだろう。
セーフティーネットがあるから、基本的な生活が保障されているから選べること、というのがたくさんある。
私が「ほら、私は頑張った。お前も頑張れ」と言うのはてんでお門違いだし、甘ちゃんの戯言でちゃんちゃらおかしい。
そうじゃないんだ。



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最終更新日  2021.01.15 00:00:17
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