320life

PR

プロフィール

ノマ@320life

ノマ@320life

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2021.07.12
XML
テーマ: 読書(8189)
カテゴリ: 【読書】未分類

本のタイトル・作者



お探し物は図書室まで (一般書 304) [ 青山 美智子 ]

本の目次・あらすじ


小学校に併設されたコミュニティハウス。
そこにある図書室に、巨大な司書がいる。

「何をお探し?」

彼女は求める本をレファレンスする。
可愛らしい、羊毛フェルトの「付録」付きで。



一章 朋花 二十一歳 婦人服販売員



ぐりとぐら (ぐりとぐらの絵本) [ 中川李枝子 ]

二章 諒  三十五歳 家具メーカー経理部
『英国王立園芸協会とたのしむ 植物のふしぎ』

三章 夏美 四十歳  元雑誌編集者
『月のとびら』


新装版 月のとびら [ 石井ゆかり ]

四章 浩弥 三十歳  ニート
『ビジュアル 進化の記録 ダーウィンたちの見た世界』


ビジュアル 進化の記録 ダーウィンたちの見た世界 (一般書 148) [ ロバート・クラーク ]

五章 正雄 六十五歳 定年退職
『げんげと蛙』


げんげと蛙4版 (ジュニア・ポエム双書) [ 草野心平 ]

引用



僕は言葉を失った。
「いつか」が夢を見続けるための呪文だとしたら、その夢を実現させるためには何を言えばいいんだろう。
「でも、夢の先を知りたいと思ったのなら、知るべきだ」


感想


2021年読書:134冊目
おすすめ度:★★★★

図書室、というから、中学校か高校の図書室を舞台にした青春ものかと思ったら、違った。

だから、さまざま年代や職業の5人が訪れる。
それぞれに、司書の小町さんは一見関係のないような本をレファレンスする。
表紙の可愛らしい羊毛フェルトは、作中で小町さんが作っているもの。
それぞれの「再生」は出来過ぎ感もあるんだけど、前向きになれるお話たち。
落ち込んでいる時、迷っている時に読むと元気がでると思う。
本の持つ力を再認識する。

図書室や、図書館。
本屋が出てくる物語が好きだ。
『海辺のカフカ』『ペナンブラ氏の24時間書店』『赤の大地と失われた花』『図書館は逃走中』『店長がバカすぎて』『この本を盗む者は』…。
それは、「ゲートキーパー」のようなんだ。
門番であり、水先案内人。

キャラクターがそれぞれ魅力的なのだけど、脇役も素敵。

眼鏡屋さんの桐山くんが、
「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」
と言っているの、コロナの今だからこそ、染みる。
五里霧中、その中で、何を目指していけばいいかわからなくて、目指すものすら信じていいかわからなくて。
それでも、やれることをやろう。

作家志望で水道局員の征太郎が言う。
「絶対大丈夫なことなんかないかわりに、絶対ダメって言いきれることもたぶんないんだ。そんなの、誰にもわからないんだ」
村上春樹は30歳でデビューした。まだ大丈夫。
30歳になった。浅田次郎は40歳でデビューした。ずっとそうして、やっていくんだ。

私は、ずいぶん昔に何かの本で読んだ「自分のちっぽけな人生を、誰にも渡さないんだ」という言葉が好き。
その覚悟。


ギフト スイーツ 資生堂パーラー 花椿ビスケット 24枚入 プレゼント 花 クッキー 東京・銀座 お祝い のし 缶 配送日指定可 包装 リボン メッセージカード 帰省 手土産 お中元 2021年4月度月間優良ショップ受賞

作中に、「呉宮堂」の「ハニードーム」というお菓子が出てきて、小町さんは空き箱を裁縫道具入れにしている。
私の脳内では、資生堂パーラーの花椿ビスケットに変換されていたのだけれど、元ネタはこれなのかなあ。もうちょっとふっくらしたお菓子のようにも思うのだ。




にほんブログ村 にほんブログ村へ







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.07.12 06:27:11
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: