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2021.10.24
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テーマ: 読書(8190)
本のタイトル・作者


さざなみのよる [ 木皿 泉 ]

本の目次・あらすじ

三姉妹のまんなか、ナスミ。
43才でこの世を去った彼女が残したもの。
投げ込んだ小石が波紋を広げるように、世界は。

引用


(略)
自分は小さくちびた石鹸で、ただただ消耗してゆくだけの人生のような気がする。


感想

2021年248冊目
★★★

2019年本屋大賞第6位。
著者は、「和泉 務(いずみ つとむ)と妻鹿 年季子(めが ときこ)夫婦脚本家」(Wikipediaより)。
「野ブタ。をプロデュース」を書いている人だった。
夫婦脚本家ってどういうことなんだろう。


亡くなる人が時限爆弾や悪戯、謎かけをしていく話が好きなので楽しく読めた。

人の死ってなんなんだろうな。
いままでそこにいた存在がいなくなる。
世界には残滓のようなものが残される。

ふとした時に思い出す。
記憶のなかで、オルゴールの蓋を開けたみたいに曲がなる。
くるくる回る人形。同じシーンを繰り返し。
私にとってそれは、曾祖父と夏の甲子園中継だったり、祖父の納豆入りお好み焼きだったりする。

灼熱のグラウンドを見るたびに、ソースのにおいを嗅ぐたびに。
思い出す。

私もいつか、そうなる。


本をめくる、かさかさとした音。
そんなものと一緒に、思いだしてほしい。




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最終更新日  2023.01.01 17:44:29
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