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2021.11.06
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テーマ: 読書(8288)
本のタイトル・作者


アンダードッグス [ 長浦 京 ]

本の目次・あらすじ

1997年。中国返還を目前に控えた香港。
組織一体となった裏金作りで農林水産省を追われた古葉は、証券会社で細々と働いていたところ、上得意客であるイタリア人大富豪マッシモに声を掛けられる。

香港の銀行に預けられた機密情報を盗み出してほしい。
これは君の復讐にもなるのだ―――。

香港に降り立った古葉は、面会先でマッシモの死体を発見する。
アメリカ、ロシア、英国、中国、日本。
一介の元官僚とそれぞれ事情を抱えた負け犬たちが、各国から命を狙われる強奪作戦を開始する。

引用

「こんな見ず知らずの土地に来て、他人の思惑に振り回されて、結果犬死にするなんて、それだけで腹立たしいよ。窮鼠猫を噛む。中国が原点のことわざだけど、知っているかい?」


感想

2021年261冊目
★★★★


面白かった。
表紙と字体がハードボイルド調だし、400pと分厚いので敬遠してなかなか読みださなかったのだけど、読み始めたらのめりこんで一気読み。
特にはじめ~中盤が面白かった。
後半はさらっと流し読み。

舞台は、1997年の返還間近な香港。
とにかく香港の街を縦横無尽に闊歩する。
裏切りに次ぐ裏切り、二重スパイ、そしてばったばった人が死ぬ。
魅力的な仲間のキャラクターが死んじゃうと悲しい…。

途中から2018年の視点と交互に展開し、「結局古葉はどうなったんだろう?」と思いながら読んだ。
2018年の過去をたどる旅は、手紙をたどっていく絵本『きょうはなんのひ?』みたいだった。

古葉に既視感があって、誰かなと思ったら浦沢直樹『MONSTER』のドクター・テンマみたいなんだよね。

やさしくて、でも切り捨てられる人。
そして信じている人。




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最終更新日  2023.01.01 17:42:04
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