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2022.06.30
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テーマ: 読書(8289)

本のタイトル・作者



七田式・英語ができる子の育て方 [ 七田 厚 ]

本の目次・あらすじ


1 子どもの未来と英語
2 英語を聞き取る「耳」はこうして育てる
3 「右脳」を活かす英語教育
4 「4つの力」を養う七田式・英語教育
5 「英語ができる子」を育てるために親としてできること
エピローグ 大切なことはすべて子どもたちが教えてくれるー「あとがき」に代えて

引用



妹が言うには、中学の3年間は、英語の教科書に載っているすべての文章を暗記し、何も見ずに言えるように努力したそうです。


感想


2022年163冊目
★★

七田式、幼児教室で見る名前…と思って手に取った。

もとは著者のお父さんが高校生に乞われてはじめた英語教室からスタートした学習塾。
幼児期の子どもたちのほうが伸びがよいことに着目し、幼児教育に力を入れるように。

私は幼児教育の効果は認めるけども一定否定的で、それは幼児教育=生育環境がすべてを決めるように語られることに抵抗があるから。
この本では、とにかく0~3才のうちに英語音声を聞かせまくり、英語の音を大量にインプットしておくことを薦めている。
そしてそれにより、将来子供が英語ができるようになりたいと思ったとき、幼少期の「英語の音」の蓄積を引っ張り出せる…らしい。ほんまかいな。

著者は5才の頃にお父さんが英語カセットの聞き流しをはじめ、でもそれは遅すぎたのだと言う。
妹はそのとき2才で、だから彼女はリスニングも発音も素晴らしく、留学しアメリカ人と結婚し現在はアメリカ在住。
その違いは、幼い頃にはじめた「年齢」にあったのだと。
でも、ですよ。
引用部のように、妹さんも、大きくなってからものすごい努力されてるじゃないですか。
何も、ちいちゃい頃に英語のカセット聞かせまくったから英語できるようになったわけじゃないじゃないですか。

この本は1/3くらいが、子どもに聴き流しさせる自社の英語教材の宣伝紹介なんですよね…。
うーん。

と、言いつつ、「大人になったときに自然と英語が出来てたらいいよなー」と私も思っているからこういう本を読んで、自分の子供に下駄を履かせようとしているわけだけど。
水辺まで連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。
親にできることは、この世の中にある英語というもの、世界には日本語以外の言葉があること、それに基づく思考があること。

なにより、楽しいこと。
それを見せてあげることなんじゃないだろうか。カセットを垂れ流すんじゃなく。
(親も楽しいんやったらええと思うで!)

著者は、右脳がもっとも活発に働く「0・1・2歳」の子どもが英語に触れると、ネイティブのように話すのに、大人になってからの2~3年の英語圏での生活ではネイティブになれないという。
いやいや、喋ってる内容違いすぎるやん。そのネイティブどこ目指してるんよ。
拙い言葉であっても、その人間の「深さ」が何より大事だと、私は思うよ。

私にはミャンマー人の友人がいて、ものすんっごくカタッコトの英語(ほぼ単語)しか話せないんだけど、みんなに慕われていた。
だって彼が言いたいことは、彼の態度から分かるから。
この人は、実直で、信念がある。
それは、自分の人生で積み上げるもので、表面の言葉でどうにかできることではない。

大切なのは、車輪の両輪。

著者は、幼少期に英語の耳を育ててやる事は「素地」を作るだけで、それからは「あとは自分で大きくなりなさい」と子供にバトンを渡してやる事だという。
これには賛成する。
ただ、その「素地」の前提の程度に違和感を覚えるだけ…。
やらないよりはやったほうがいいんだろう。
でもそれ、どんなことにもいえるじゃない。

ピアノ、水泳、プログラミング。
習いごとだって全部そうだろう。
でも別に、ほとんどの人は、プロになるわけじゃない。
それも、目に見えて提供できる形でしかない。
親が耕せる土壌なんて限られている。
たとえばのび太は、あやとりが得意なんだよね。
それ、外部からの働きかけで気付くものじゃないのでは?

光の方へ伸びていくように、子どもは育つ。
自分の子どもを見ていて、そう思う。
私はその子どもがいる場所を、植木鉢じゃなくて、広大な土地なのだと気付いてほしい。
そしてそこで、どこでも花を咲かせられるように育ってほしい。

…でも、英語はできるほうがいいよ。うん。




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最終更新日  2022.12.04 00:01:56
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