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2022.11.13
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テーマ: 読書(8289)

本のタイトル・作者



ジェンダーのとびらを開こう 自分らしく生きるために [ 村田 晶子 ]

本の目次・あらすじ


1章 ジェンダーって何だろう?-ジェンダーと自分らしさ
2章 「男性/女性」だけじゃないージェンダーと多様性
3章 性の多様性をめぐる過去と現在ージェンダーと歴史・制度
4章 家族の「当たり前」を見直すージェンダーと家族
5章 まじめにしゃべろう、恋愛と性ージェンダーと身体
6章 だれもが活躍できる社会へージェンダーと仕事
7章 なんで、メイクはマナーなの?-ジェンダーと自己表現


引用



多様性を大事にするってことは、たった1人の声であっても、ちゃんと大事にするってことだと思うんだよ。というか「たった」って捉えないというか。


感想


2022年293冊目
★★

うーん、びみょー。
読みやすいように対話形式にしているんだけど、なんかピンと来ない。
高校生くらいをターゲットにしているんだと思うんだが、高校生これ読むか?
いっそライン形式にして縦書きじゃなく横書きにしたらよかったのでは。
それか冒頭みたいに漫画形式で書くとか(ページ数いるんだよね、漫画は…)。
本の紙面に「授業のメモ」や「チラシ」が登場するのは面白い構成だったけど、縦書きの対話文(誰が喋ってるのか顔のアイコンだけなので分かり辛い)に挿入されるとき、3ページの横書きが右から見開き+1ページでめくっていくのが個人的には違和感。(横書きを右開きにする気持ち悪さ、というか)

登場人物は、高校生のしおり、ゆうたろう、ひーちゃん。
幼馴染の大学生で、教員志望の保(たもつ)。
大学で同じ授業を受けているサラ(カナダ育ち)。
それぞれが、「ふつうって何だろう?」と立ち止まって考える、みたいな話。
みんながみんなイイコすぎるんよな、こういう本って。


この本は、「未来のわたしにタネをまこう」DAIWA SHOBO 60TH ANNIVERSARY PROJECTで、「早稲田の地に社屋を構える大和書房と早稲田大学の研究者がタッグを組み、未来に実を結ぶ「学びのタネ」をまくべく執筆された書籍シリーズです」。
大和書房って早稲田にあるんだ。知らんかった。

ざーっとジェンダーの歴史とか、最近の用語とか解説されて、網羅的に把握できる点はよかった。知らないことも色々。

フランス語では1960年代から70年代の女性解放運動の中で、男性名詞ばかりの職業名詞に女性名詞に付く「e」を付けることで「女性化(フェミニザシオン)」するという動きがあったんだって。へー。

カナダ・ケベック州の有名なフェミニズム・アーティストFrancine Larivé(フランシーヌ・ラリヴェ)の「婚礼の部屋」(La chambre nuptiale)が紹介されていたけど、画像検索して「これかな?」というのを見つけたけど結婚制度を批判する衝撃的な作品だったというのがよく分からなかった。当時は、ということなのかな??


女性活躍推進法に基づいて女性が力を発揮しやすい登用計画をきちんと策定している企業に、政府認定マーク「えるぼし」というのが与えられているのも初耳。
転職するなら参考にするわ!笑

1960年代末にアメリカのフェミニズム運動で掲げられた言葉
「個人的なことは政治的なことである」
って、冒頭の引用部にも通じること。

結局、多様性って何なんだろうってなってきて。
「どこまでゆるせるか」ということにもなってくる。

正欲 [ 朝井リョウ ]

を読んだときに思ったんだけど。
「ゆるせるか」(そもそも「ゆるす」って何なんだ?)の判定が、「あちら」と「こちら」を分けるものが、声の大きさだけでよいのか。

問題があります、と声を出すことを躊躇わない環境にあること。
そうか、と言えること。
感情的な許容性とは別なところに問題をとらえること。
が、今のところ「多様性」であるのでは?と思ってきたのだけれど。

これまでの関連レビュー


ジェンダーと脳 性別を超える脳の多様性 [ ダフナ・ジョエル&ルバ・ヴィハンスキ ]
ハイヒールを履かない女たち 北欧・ジェンダー平等社会のつくり方 [ あぶみあさき ]



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最終更新日  2022.12.03 23:19:41
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