シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2008年04月01日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 前回ルシファーの影響による不整合、つまり優位が、神経、筋肉、植物の実質の元となることを述べた。しかし今、心の中に次のような疑問が湧いてくるだろう。

「このような関連で、ルシファーの影響が人間の中に入ってこなかったならば、人間はどうなっていたのか」、という疑問である。

 以前、多くの異なる側面から、もしルシファーの影響がなければ、人間がどうなっていたかを述べたが、この関連では何が起こっていたのか?

 人間は今日持っているような神経を持つことはできなかっただろう。というのも、このような神経は、ただ、人間を構成する身体部分の不規則な結合を通して、その特別な物質形態において唯一生じることができるからである。同様に、もしルシファーの影響がなければ、人間は骨も筋肉も持つことはできなかっただろう。

 要するに、いかに様々な種類の物質が、全くのルシファーの影響によってのみ、不整合な結合の中へと、精神が注ぎ込まれた形態を通して生じるかを見てきた。これら様々の物質(筋肉、神経等)は、いずれもルシファーの影響なしに存在できなかった。

 以前よりももっと強く、では物質的人間として、存在する人間とは一体何なのかと問う必要がある。我々人間が、外に出会うような人間とは、ただひたすらルシファーの影響による結果なのである。何故なら、ルシファーの影響がなければ、人間は今日の意味での神経、筋肉そして骨も有していなかったからである。唯物主義は、ルシファーが人間から造ったもの以外を記述しない。なので、唯物主義は、最も著しい度合いで、ルシファーの弟子であり、それ以外全てを拒絶するのである。

 では、次のような問いかけを行う。

「人間がもし楽園に留まっていたなら、人間はどうなっていただろうか」、と。

 次回以降、この探求を更に進めることができるように、今回はどちらかというと、少し易しい概念を用いて、もしルシファーの影響がなければ人間がどうなっていたかの簡単なスケッチを行う。



 その場合の人間(今回は大まかなスケッチだが)は、外的な目には見ることができず、どんな外的感覚も知覚できない、というようなものだろう。何故なら、純粋に魂的形態は、外的感覚には知覚不可能だからである。その場合の人間は、著書「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」の中で記述したものと一致している。

 それは、その著書では、イマジネーション的な認識(霊視)として述べられているものと一致する。人間とは、形態霊により創造された1つの「イマジネーション(霊視)」、つまり感覚的性質とは無関係の、純粋に超感覚的なイマジネーション(霊)であっただろう。

 人間が本来どのようなものであったかの概略の図式を描くなら(以下の図5参照)、形態霊がイマジネーション人間として創造した存在のイマジネーション的な図を得ることになる。しかし、それはまた、以前に働きかけていたヒエラルキア(位階)存在の創造的な働きのうちに、人間の中で生き続けていた存在にも浸透されていたはずである。それを図中で、第一に運動霊、内的な運動霊から、人間の中に残された存在に浸透されるように描く必要がある(図5の2)。

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 それは、「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」の中で、「インスピレーションによる認識」(霊聴)という言葉によって記述したものとして現れる。何故なら、これらの運動は、ただインスピレーション(霊聴)として知覚できるだけだからである。

 この事は、第一にイマジネーション(霊視)から構成された完全な人間がいて、そして、また運動すなわちインスピレーション(霊聴)があったことを意味している。そして、叡知霊が与えたものがインテュイション(霊人)なのだが、これはある意味、その他全てを満たす確かな内容であっただろう。

 なので、図5の3にインテュイション(霊人)、つまり、直接関係するもの(存在するものたち)を置かなければならない。そして、その全体を、宇宙から現出するものとして、また意志霊の働きの結果である卵の形(図5の4)をしたオーラに包まれたものとして見ることになる。

 超感覚的認識のみが近づける内容により構成された人間の本来の超感覚的性質とは、図5のようなものであっただろう。空想のように思われるかもしれないが、これが真の人間なのである。象徴的に言えば、それは楽園にいる人間であり、今日の人間のように物質から成り立っているのではなく、全体として超感覚的本性を持つ人間である。





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Last updated  2008年04月01日 21時08分52秒
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