シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2011年12月28日
XML
カテゴリ: 神秘体験空間
 生活習慣、例えば、衛生的な空気を呼吸しているのか、もしくはタバコを吸う等の不衛生な空気を呼吸しているのか、といった等の問診についても、後で述べていきたい。このような問診は、個々の問題を議論する際に更に考察できる。

 さて、前回の問診から治療すべき患者の性質について、一種の洞察が獲得できる。なぜなら、薬剤の配合を、個別的に確実に行うには、前回の問診からわかる事実を考慮するときにだけ可能となるからである。

 さて、これまでの個々の考察からわかることだが、一般的に、人間と、外界全体との間には、内的な親和性がある事実を指摘しておきたい。

 人智学的な観点から、差し当たり抽象的に、よくいわれていることだが、「人間は進化していくうちに、人間以外の世界を、人間自らのなかから外に出していくため、人間の外にあるものは、人間の本性と、ある種の親和性を持つ」、という事実がある。

 以上のような事実関係を、抽象的に述べながら、人智学徒は、上記の親和性を、個別的に、器官の治療に際して、繰り返し指摘していくべきである。特に明確にすべきことは、「人間と外の自然との治癒関係は、本質的に、何に基づくのか」、という疑問である。

 この分野においては論争が絶えず、これから先もっと厳密に語っていくべき治療法も、激しい論争の渦中にある。これらの論争のなかで、特によく知られているのが、ホメオパシー(同症療法)志向の医師たちと、アロパシー(逆症療法)志向の医師たちとの間の論争である。

 さて、この論争に、人智学から介入するのかは、人々の興味を引くことかもしれないが、介入するにしても、特殊な範囲に限り、今回は、一般事項を述べ、個別の内容を扱う際に、もっと詳しく立ち入っていきたい。

 というのも、人智学では、治療法の根本において、本質的には、アロパシー(逆症)療法は存在しないことが判明しているからである。

 実際、アロパシー(逆症)療法は存在しない。なぜなら、アロパシー(逆症)的に、薬剤を投与しても、生体組織では、結局、ホメオパシー(同症)の生成過程(プロセス)を辿り、実際に、ホメオパシー(同症)による再生(生体防御)力で、生体は癒されるからである。



 従って、いかなるアロパシー(逆症)療法と雖も、本質的には、生体組織のホメオパシー(同症)の再生力に基づき、アロパシー(逆症)療法が可能となる。人間の生体組織は、アロパシー(逆症)療法家の薬剤投与による部分的な作用を止揚(抑制)するように働く。

 (アロパシーといっても、ホメオパシーの原理、いわゆる現代でいう「生体防御反応」を用いて、病気の治癒を試みている。つまり、生体防御反応をそのまま促進するのが、ホメオパシーで、同症療法のことで、生体防御反応を部分的に抑制し、刺激することで、結果的に全体を促進するのが、アロパシーで、逆症療法というわけである。直接か、間接か、の違いでしかない。)

 従って、やはり、生体組織においては、ホメオパシー(同症)による(生体防御反応の)経過を、どのくらい進行させるか、或いは抑制するか、により、治療の経過に、かなりの相違を生じさせる。

 端的にいえば、生体組織における治癒経過(プロセス)が、薬剤投与から徐々に現れる生体組織でのホメオパシー化の状態(生体防御反応)と関係しているためである。

 しかし、外界の物質が通常もつ性質とは、生体組織は対立し、外界の物質は、生体内では治癒の上では親和性をもたないため、生体組織は、外界の物質を、異物として、自分のなかに取り入れることになり、アロパシー(逆症)的な状態の薬剤を投与したときに発現する作用全てを、生体組織に負わせると、結局、生体組織に、恐ろしく負担をかけることになり、かえって支障をきたしてしまう。

 (抗癌剤による癌化抑制のための生体免疫防御反応の誘発には、生体にかなりの負担を強い、かえって支障をきたしてしまうことが挙げられる。激しく体力を消耗する。)

 生体内でのホメオパシー化(生体防御反応)に際し、物質に対する異物認識を取り除くことが不可能な場合について、特にもう少し述べていく。

 (免疫反応を取り除くこと)

 さて、これまで述べた事実からもわかるように、ホメオパシーとは根本的に言えば、ある程度本質的に、自然から、非常に注意深く密かに学びとられてきた治療法である。学び取る際に、さも意味あるかのように、熱狂的、狂信的に飛躍してしまったこともあったが、更にみていくが、本質的には、自然から密かに学びとられてきたものである。

 しかし、重要なのは、外の環境との人間個人の関係から、治療法の発見を認識していくことにある。しかも、既に以前述べたように、古代の医学文献に、霊的に精通することで、治療に役に立つこともあるが、無論、古代の医師たちの発言を、そのまま真似ることはできないので、例えば、現代科学の手段を駆使して、人間と外の環境との相互関係に入り込み、関わり合わねばならない。

 第一に確認すべきことは、物質の化学的な調査、つまり、実験室において個々の物質が開示する性質のなかに深く関わることでは、あまり多くの治療は成し遂げられない、ということである。既に示唆したように、顕微鏡による観察、個々の物質が開示する性質の観察は、一種の顕微鏡観察法の類だが、巨視的な観察、つまり宇宙の観察から生ずる方法にかえていかなければならない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012年01月05日 09時31分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[神秘体験空間] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: