シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年01月20日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 さて、古代人が3つの自然の原理を苦心して取り出した過程(プロセス)の再現は、今日では、もはや困難なことは明らかである。

 この講義でも、古代人が用いた過程の再現ではなく、必要なときに、古代の文献に光を投げかけるだけで、古代の叡智を度外視して、今日でも研究可能な3つの原理の分離過程に参画するだけだが、次のような知見に到達できる。



 例えば、燃焼過程を起こせば、火や光を担う燐の生成(形成)過程が分離される。また治療の目的のためには、水銀の生成過程の分離が必要となり、自然の物質から、燐の過程と水銀の過程を分離すれば、結果として、塩の生成過程を誘導する過程が後に残る。」


 また更に、酸の性質を持つ物質から、塩の生成過程を誘導できるので、植物や鉱物から、塩の薬が獲得できる。特殊な場合については、後に扱っていく。

 以上のように、自然のなかに、光を担う過程を求め、地球外の作用を獲得し、また、地上の物質から、地球外の作用を分離し、地球の作用の保持に努めると、結果として、塩の作用が獲得できる。また、水銀の作用の獲得には、この両者の間に均衡状態の形成(生成)過程を試行する必要がある。

 しかし、この3つの自然原理は、特性は異なるが、いずれもが、適切な利用により、目的の疾患を治療に導く。いかなる試行も、2つの両極(対極)的な道筋から、本質的には、両方の道筋に沿って進むことが可能である。

 古代の医師たちの立場に立って、既知の物質から、燐や塩、もしくは水銀の特質を持つ生成過程の抽出を目指し、3つの原理を用いることができる。

 古代の医師たちにとって、薬の様々な特殊な作用は、薬を、鉛から得たのか、銅から得たのかによっても、多少異なった。古代の医師は、薬の起源を考慮していた。例えば、鉛から塩の作用を抽出する場合、銅から抽出した塩の作用とは少し異なる。

 従って、塩の作用について語る場合でも、本質的に、次のような結論に至る。



 後に詳細な特徴を述べるが、同じ塩の作用でも、起源により違いがある事実を古代の医師たちは知っていた。

 例えば、治療を目的とした塩の調合のために、上記の起源による相違が利用できる。古代の医師たちの薬の抽出方法が忘れ去られた後では、人間は単なるレトルト(実験用のガラス器具)ではなく、レトルト以上の存在であるという明確な理念から選出する方法を採るしかない。

 この方法は、起源による相違の自乗(増幅)を通じて、(既に存在する)物質の根底にある力(潜在力;ポテンシャル)の利用を試みる方法である。

 (つまり、相違を増幅することで、テコの原理で、潜在力を揺さぶり、潜在力を目覚めさせるわけである。例えば、抗原抗体反応による免疫の強化などであるが、これは動物療法なので、問題は複雑な上深刻である。)

 この方法は、本質的に、ハーネマンの方法に内在し、古代の方法が既に忘れ去られ、地球外の力や、その関連について、もはや全く無知になった後に、人間の医学的な努力から、いわば一種の新たな興隆を示せる治療法である。

 現代の医師社会が絶望の淵にあるとでも表現したいが、現代の医学では、本質的に地上の作用の根底をなす力、もはや地上を超えた力を仰ぎ見ることはなく、地上のなかにある力だけで常にうまく処理しようとしている。

 地上の力を超えていくのがホメオパシーの体系である。確かに、物質的な治療法も、地上を超えていこうとしているが、もはや光の担い手となる燐の正しい利用法、もしくは空気の担い手となる水銀の正しい利用法をもたないため、直接、光や空気を用いる治療法が第3の可能性となっている。

 しかし、真の有効な方法は、人智学により、鉱物、植物、動物と地球外の存在との関係に迫るときにだけ、再び開かれる。動物療法を用いるとき、既に以前暗示したように、人間へのアプローチは容易ならぬものとなる。

 古代人は1つの境界を設けたが、新たな研究から、探究していきたい。古代人は次のように考えた。

「植物は、太陽系の領域にあり、鉱物も、太陽系の領域にある。しかし、動物界に至ると、太陽系から出てしまう。地球の外の惑星内部にとどまるときよりも遙かに危険で、もはや事象と戯れることは許されない。」

 動物の形成過程、特に、動物から人間の形成を導く力は、鉱物や植物のなかの力よりも遙かに、なおも宇宙に拡散した状態なのである。動物の形成や、人間の形成を導く力に対して、古代人は、獣帯(という境界線)を引いた。

サイン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B3_(%E5%8D%A0%E6%98%9F%E8%A1%93)

 この獣帯により、植物、或いは鉱物のなかにある力を超えて、治癒力を探し求めないように、もしくは少なくとも、獣帯を超えると、容易ならぬ領域に踏み込んでいくことになるという事実に気づくためである。

 確かに以前、既に少しばかり特徴を述べた方法により、この動物療法の領域にも踏み込んでしまった。動物療法については、病理学と血清療法の特殊な事例のなかに立ち入っていくとき、更に詳しく議論する。動物療法は通常、個別的な疾患に通用するために、強固な幻想を引き起こすため、このような事柄の背後にある危険性が、完全に隠蔽されてしまう。

 (恐らく、耐性菌や耐性ウイルスの発生のことなのだろう。)





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Last updated  2012年01月25日 09時43分17秒
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