シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年04月02日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 今日、いまだ本当の胎生学は獲得されていない。なぜならば、胎生学上の初期の発達において、宇宙が強力に作用し、男性の精子と同様に、女性の生体にも受胎を生じさせる事実が全く考慮されていないからである。

 胎生学上の発達の初期段階では、宇宙との関係から人間を観察しなければならない。男性の精子から生体に植え付けられる発達は、時間の経過とともに現われてくる。精子によって、宇宙が女性の生体のなかに生じさせている形成力が変形される。

 宇宙がつくりあげようとしている全体の形態が、男性の精子により、個々の器官へと特殊(個別)化する。女性の生体機構の役割は、全体の組織化にあり、男性の生体機構、つまり男性の精子の役割は、個々の器官への特殊化や差異化、つまり個々の器官の分離や、統一的な全体形態を変形させることにある。

 人間の生体機構は、女性の生体に与えられた力により球体の形成を目指し、男性の精子に与えられた力によって、球体を、心臓や腎臓や胃などに特殊(個別)化していくことを目指す。すなわち、女性の力と男性の力のなかに、地球と宇宙の両極性が直接現われてくる。

 このような事実から、太古の叡智の意味が明らかになり、大きな敬意を抱かざるを得なくなる。太古の叡智が、『ウラヌスがガイアを身籠らせる、もしくはクロノスがレアを身籠らせる』云々と伝承するとき、現代の唯物主義的な解釈とは全く別の意味(真相)が現れてくる。

 この古代の意味深い叡智(イントゥイション;霊験)に大きな敬意を示す際、単なる曖昧模糊とした神秘的な感情であってはならない。このような事実を理解しはじめた人々が、『神話は、現代の自然科学以上に生理学を含んでいる』という箴言に同意するのは、当然の成り行きだが、最初は、酷く衝撃的に感じる。

 人智学により明らかになる事実から、神話の意味を理解できるようになるが、神話のなかには途方もなく多くの真実が含まれている。

 神話の理解が進めば進むほど、次第に次のような告白が生じる。

 「このような宇宙的な関連について、もはや何も知ることもできない今日の思考法では、人間の生体機構を真に解明していくのに、全く適していない」という告白が生じるようになる。



 (シュタイナー曰く、「事実が自ら、自身を語る。」)

 ただ、太古の叡智との一致が指摘できることもある。だからといって、いま講義している内容が、太古の叡智から直接明らかになったものではない。従って、これまで特徴を述べてきた経過(プロセス)を探求していけば、直観が現われてきて、直観が、太古の叡智に導いてくれる。

 (直観が霊験を導く。)

 例えば、私(シュタイナー)は、パラケルススの研究を引き継ぎ、その目的への到達を使命とすることはなく、私(シュタイナー)の発見が、他から、どのように見えるか、例えば、パラケルススの研究を紐解いて調べてみたいという衝動に駆られることはある。

 (独自の探求法、直観を獲得すべきである。)

 従って、これまで提示してきた事実を、このような意味で理解して欲しい。とはいえ、人間の生体機構の奥深くまで探求すると、人智学的な観点から、太古の叡智に対して、大きな畏敬の念を抱くようになることも、1つの事実として認めなくてはならない。無論、太古の叡智に対しては、別の知的分野で扱うべき問題である。

 以上については、次回から更に述べる。その前に、二重(両極)性、つまり女性(陰)と男性(陽)の出現について述べた事実を消化して欲しい。この二重(両極)性は、次回からも見ていくように、更に深い関連を示唆する事実なのである。





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Last updated  2012年04月02日 11時26分17秒
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