シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年07月10日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 ロンドンオリンピックに絡んで、「けっこう笑えるイギリス人」という本を読んでみた。以前、イギリス人のジャーナリストの本を読んだことがあるが、それとは、好対照なのが興味深い。

 好対照というのは、この本は、日本人がみたイギリス人、もしくはイギリスで、以前のものは、イギリス人がみた日本人、もしくは日本の本であるという意味である。

 イギリス人のジャーナリストの本の印象は、もはや、うろ覚えでしかないが、大体、以下のようなことが記憶に残っている。

 日本人は建前と本音を使い分けるというが、イギリス人にも建前と本音があり、日本人のように、仲間うちでも、本音は決して漏らさず、墓場まで持っていく。

 日本で素晴らしいのは、自転車屋で、そのサービス精神に感動した。

 イギリス人同士はお互い騙しあいの世界で、相手の裏をかくことが日常茶飯事なので、ジョークが尊ばれるのに比べ、日本人はあまりに素直で正直すぎる。

 総じて、イギリス人からみれば、日本人はお人好しで、ナイーブというものだった。

 さて、この本からみるイギリス人は、どうだろうか?

 その前に、日本人が大きく勘違いしていることは、一言でイギリスといっても、サッカーのナショナルチームからわかるように、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドがあり、決して、一枚岩ではないということである。



 日本人でも、東北や沖縄の訛りがわかる者は少ないように、イギリス人同士でも同じであろう。例えば、イギリス人同士の話ではないが、イギリス人の発音、特にスコットランドの訛りは、アメリカ人が聞くと、ロシア語に聞こえるそうである。

 また、私の知人のアメリカの西海岸の帰国子女は、イギリス訛りを聞くと、なぜか田舎臭く思えるようである。

 つまり、人間は誰しも、生まれた土地を基準にし、優先的にみて、他の土地を排他的にみる先入観が身についているわけである。

 そこで、イギリス人がみる日本やイギリスと、日本人がみる日本やイギリスの双方の共通点を抽出すれば、第3者的立場に近い見方になるのだろう。

 さて、この本の前半は、日本人の礼儀正しさの賞賛から始まる。侍がアメリカを訪れたときから、日本人は、礼儀正しさに対する賞賛を受けている。戦国時代に布教にきた宣教師たちも、日本人の礼儀正しさを絶賛しているのだから、日本人の礼儀正しさは、数百年の歴史をもっているわけである。

 礼儀正しさとは、いわゆる、日本人の躾のことである。

 昨今は、欧米被れの日本人が増えたせいで、躾が等閑になっている。これは核家族化のせいと、表面しかみない欧米被れの馬鹿親が増えたせいだと私は思う。

 躾は端的にいえば、江戸時代からの名残りで、いわゆる祖父祖母から受け継がれた家風や親族のつきあいのルールの延長で、日本人が体面を重んじるのは、家族間、親族間の結束が、江戸期の身分制度のなかで、重要だったからであろう。

 開国してから、躾が有耶無耶になり、著しく悪化したことは確かだろう。

 だから、いまでも、田舎ほど、躾が厳しく行われているはずである。元々、田舎(イナカ)という言葉は、「井(イ)の中(ナか)の蛙(カわず)」からきているそうで、つまり、世間知らずの我儘なアホという意味をもつ。

 江戸時代では、馬鹿にされた田舎が、現代では、逆に日本文化の遺産として尊ばれるのだから、時代の価値観が180度変わったといえる。



 古来、日本では、体面を潰されれば、報復も認められてきたので、建前が重要となってきた。建前を重要にさせるのは礼儀作法なので、躾が重要となる。江戸時代でも、武士に対する無礼な振る舞いは、建前だが、切り捨て御免が認められていた。

 古来からの身分制度が、建前を重んじさせ、日本の躾をつくってきたともいえる。その証拠に、四民平等以降の日本人の躾は次第に悪化していく。

 つまり、日本国内が、躾に対して厳しい修練の場で、タイガーマスクでいう虎の穴だったわけで、日本国内で認められれば、外国に賞賛されて当たり前だった。

 現に、現在の日本でも当たり前の行為が、海外では賞賛されている。それは、裏をかえせば、海外の礼儀作法や躾のレベルがあまりにも低いということなのである。

 日本人が海外で賞賛される当たり前の行為を、この本の前半部では取り上げている。逆説的にいえば、イギリス人の精神がそれだけ堕落腐敗している、ということになるだろう。



 この本の著者は、特に、小学生、中学生のうちに、学校を自らで掃除させる教育がよいと書いているが、私も同感である。

 日本の教育にみられる躾の一例に思える。

 子どものときは、この教育の有難さを全く実感できないが、大人になってからわかる。

 イギリスやアメリカでは、専門の掃除屋さんがいて、イギリスではしかも、身分差別につながっているというから、嘘つきブレア元イギリス首相が、「教育、教育、教育」と連呼していたときに、日本の首相は、この素晴らしい日本の教育システムを教えてあげたらよかったように思う。

 掃除屋さんの職を奪うのではないかという馬鹿な反論があるかもしれないが、だったら、掃除屋さんは、掃除の教育者として、生徒に教えればいい!

 これに似たような自己中心的な反論が出るのは、日本人のなかでも、欧米被れの連中に多い。昔の日本人は、なるべく無駄な反論をしなかったから、以心伝心が通用した。しかし同時に、以心伝心の通用しない者は、日本人とはみなされず、差別された。

 贔屓目にみて昔の日本の男性が無口なのは、以心伝心で会話していたからだろう。  





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Last updated  2012年07月11日 16時37分57秒
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