シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年07月27日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 片野優+須貝典子著の「こんなにちがうヨーロッパ各国気質」は非常に面白い本だ!

 今度は、日本人の気質に近いといわれているヨーロッパ人とその気質を、この本から抜き書きしていきたい。

 例えば、「日本人に似ている、ヨーロッパ人は?」という質問を日本でするなら、ドイツ人が上位にくるだろう。それは、日本人の時間に正確で、勤勉で真面目、几帳面なところが、ドイツ人と共通するものと思われているからだ!

 しかし、どうやら、それは、日本人の片思いであるようだ!

 日本でも、沖縄までいくと、時間にルーズになるし、また、勤勉でもなく、真面目でもなく、几帳面でもない日本人は沢山いるし、昔ほど勤勉でなくなった、とよくいわれる。

 この本は、どうして、日本人は、ドイツ人に似ているというようなイメージをもつのか、をドイツ人の気質を説明することで解き明かしてくれる。

 そもそもドイツ人は、ドイツ人という意識に乏しいという。日本のように、秀吉、家康といった大名に、曲りなりにも統一された感には乏しいようである。

 以前イギリスとの比較で、日本人の横並び意識は、名古屋(尾張)発祥ではないか、と書いたが、日本の場合、200年続いた江戸時代の鎖国のお陰で、すっかり、日本人という意識が定着したようにも思われるが、それでも江戸期は、藩単位のもので、やはり明治維新の対外的な文明開化の影響が大きいように思われる。

 日本人という意識は、欧米の文明を真似た洗脳によるものが大きいように思われる。だから、いまだに欧米コンプレックスをもっている。それは、CMに、欧米人モデルが多いことでわかる。



 だから、ドイツ人に、ドイツ人のことを聞いても、ピンとこないようである。イギリス人も、統一感のあるイギリス人というよりも、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドと地方分権の意識が強いようである。むしろ自分は上流か、中流か、下流に属するのか、の方が強いのかもしれない。

 例えば、かつてサッカーの西ドイツ代表の粘り強さを、日本では、「ゲルマン魂」と呼んでいたが、当の西ドイツ代表の選手に、「ゲルマン魂」の粘り強さを質問すると、彼らは決まって、「そのようなものはない」、とTVなどで答えていたのには、意外だった。

 つまり、他との比較から、「粘り強さ」などが現れるわけで、例えば、「なぜ、日本人は礼儀正しいのか?」と聞かれても、日本人が答えられないのと同じだろう。

 例えば、日本の戦国時代に、地方にでも行って、我々は日本人だからといっても、南蛮人か何かと勘違いされるような感じかもしれない。

 実際、ドイツで流行っている日本文化の多くが、日本の戦国、江戸時代のものであることからも伺える。以前、甲冑などをつけて武田信玄の真似をするドイツ人をTVでみたときには、驚いた。非常にマニアック的である。

 さて、この本によると、日本人がドイツ人に似ているといわれるのは、明治維新以来、ドイツ(プロシア)をお手本にしていたことが大きい!

 この本は、同じ生真面目さでも、ドイツ人と日本人の違いを細かく指摘している。

 例えば、ドイツ人は、勤務時間に厳格で、窓口の対応でも、沢山列をなして順番を待っていようが、勤務時間を超えると、窓口を閉め、列を残して、さっさと帰宅してしまうそうだ。また、規則に反する行為をした場合は、厳しく指摘されるそうである。

 また、ドイツ人は、制限速度を守って運転するそうだ。日本人の場合、スピード違反は日常茶飯事である。どうも、ドイツ人は、法律を厳守することに重きをおくようだ!

 つまり、ドイツ人は根っから生真面目で、日本人は表面的で、生真面目を装う違いがある。



 だから、日本人は、生真面目であることを洗脳されているようにみえる。

 日本人には、どこか強がって生真面目を演じているようなところがある。

 それは、日本の歴史と関係が深く、つまり、江戸時代の幕府を否定した明治維新の装い、と考えられる。文明開化で、日本全体に生真面目が押し付けられたような感がする。

 つまり、戦国期の否定から、江戸期ができ、そして、江戸期の否定から、明治期ができるときに、戦国期が再び蘇り、戦国期の文化とドイツ(プロシア)の文化との共通性から、生真面目が移植されたような感じを受ける。

 例えば、日本人の生真面目を装ったものが、建前や体裁、世間体となったのだろう。



 それでも、若干は現存している。例えば、特攻隊は、どこか、現代のサービス残業に通じるところがある。どれだけ残業したかが、愛社精神の自慢にさえつながることすらある。このことは、「死んで靖国で会おう」と言う様な自殺の心中のようなものと何処か共通する感もある。

 同じ生真面目さでも、ドイツ人は、サービス残業などはしないし、休日出勤などもしない、休日は休むものだと思うそうで、安息日に労働をすると、「休め!」と注意すらされるそうである。

 またドイツ人は充分な休暇をとるし、日本人のように少々の風邪でも出勤することはなく、病欠をとる。だから、ドイツ人からみれば、日本人は仕事中毒か、仕事の奴隷とみられるだろう。日本人が、病欠に有給休暇を使うことが理解できないそうだ。

 このように同じ生真面目、勤勉でも、ドイツ人と日本人は全く違うようだ!

 ドイツ人は、かつて日本が経済バブルを謳歌したとき、日本式経営に興味を抱いたそうだが、もはやバブルもはじけ、長期の不況に陥っている日本経済が、一向に回復しないことに、ドイツ人のもつ勤勉さから考えれば、理解できないので、疑問をもつようである。

 ドイツ人の勤勉さは、結果重視の面があるから、結果の伴わない勤勉さは、無駄なばかりか、悪徳とさえ思われるのだろう。だから、日本人からみれば、細かく理屈っぽい。

 福島原発事故を対岸の火事とせずにいち早く脱原発に舵を切るドイツ人の生真面目さに比べれば、事故がいまでも継続中なのに、再稼動問題で、無駄な議論を続ける日本人の生真面目さは、仮想の生真面目で、優柔不断なだけのように思えてくる。

 「決められる」政治と無意味な標語を乱発する日本の政治は生真面目ではなく、優柔不断なだけなのだ!

 公約を守るために決めるのであって、公約にないことや、公約違反の政策をするのは、パラノイヤか、中毒で、病気に近いものだろう。「決められる」病だろう。

 それでも、日本人が、物真似でなく、ドイツ人の論理的な生真面目さや厳格さを取り入れれば、仮想の生真面目さが生きてくるように思われる。

 明治以降、「和魂洋才」といわれてきたが、昨今の日本社会全体をみると、実態はどうも、ドイツの勤勉さの中途半端な物真似のように思えてならない。  





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Last updated  2012年07月28日 10時07分12秒
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