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2024.01.25
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毎日のように最強寒波が続きますね(汗)。
今週は全国的に気温が低く、最高気温はどこも1ケタ台。大阪も最高気温は6℃で、北の方は雪が降っています(私の在住地でも雪が降りました)。
そんな時には、読書や動画で気分を紛らわしたいですね。で、今回も横溝・乱歩の作品の感想を書かせて頂きます。今回は、横溝正史作品の感想です。

理不尽な理由で金田一さんを毛嫌いする、とんでもない男が主人公。同じアパートの住民である
金田一さんをコウモリ男と称し、ただ鬱陶しいというだけで嫌っています。
こ奴が嫌っているのはもう1人いて、それはアパートの裏手に住んでいるジメジメした陰湿な女性。彼女の事はナメクジ女と称しています。
主人公は憂さ晴らしに、自分がナメクジ女を殺害して、その罪をコウモリ男に被せるという内容の小説を書きますが、アパートの裏手の女性は本当に何者かに殺害されてしまい、殺人現場には主人公のナイフと指紋が残されていました。
そんな絶体絶命の主人公を救ってくれたのは、我らが金田一耕助。真犯人は、何と主人公の憧れの人であるアパート経営者の姪!!彼女は主人公の小説を盗み読みし、その方法をマネて裏手の女性を殺害しました。そして、暗がりを利用して女性宅の金魚鉢を主人公に触らせ指紋を残しました。衝撃の事実に、主人公は「なんちゅうことじゃ!!」(笑)
金田一さんに救われた主人公、それからはコウモリが好きになったとか。なんちゅう現金な奴か!!いくら改心しても、こういう理不尽な理由でいじめや嫌がらせをするタイプの人間は大っ嫌い!!(興奮して済みません:笑)

パチンコ屋の看板娘(通称:夢見る夢子さん)が、歌手だった姉の形見のドレスを着た状態で何者かに殺害されました。新聞の切り抜きを貼り付けた手紙が発見され、内容は姉さんを殺した犯人が見つかったので、心理的に犯人を追い詰める為、形見のドレスを着て来るようにとの事。何と、差出人は金田一耕助!!(当然、偽手紙です)
短編ではありますが、夢見る夢子さんの姉のパトロンなど怪しげな人物が色々出てくるので、最後まで読まなければ真相が掴めないので、なかなか読み応えがあります。

仮面城
人造ダイヤの秘密を狙う怪人・銀仮面に戦いを挑む金田一耕助と少年少女達の大冒険の物語です。人造ダイヤの製造法というのは「​ 殺人暦 ​」でもありましたが、こちらは悪者一味と警官隊との攻防が迫力満点。映画の中に犯罪者の秘密が偶然に映ってしまうというのは「​ あ・てる・てえる・ふいるむ ​」と同様の流れです。
主人公の少年の出生の秘密というのが如何にも少年好みの設定ですが、金田一探偵に救い出された靴磨きの少年の活躍が殆ど小林少年(笑)。人造ダイヤの製造者である科学者兄弟や主人公の少年の
義理の母を人質に取るなど銀仮面はかなり悪辣ですが、最後には金田一探偵や警官隊の前に敗れます。主人公の少年は実父と親子の対面を果たし、めでたしめでたし。

ある邸宅から世界的な大画家の絵を盗み出し、自分が描いた贋作の絵とすり替えた天才画家。その絵の上に特殊な赤い絵の具で悪魔の絵を描いて、赤い眼鏡を通してでなければ元の絵画を鑑賞できないという設定は、なかなか斬新です。
その天才画家の死後、事情を知らない画家の遺族がその悪魔の絵を古道具屋に売ってしまい、絵が主人公の少年の手に渡った事から騒動が起きますが、最後に絵は元の持ち主に戻されハッピーエンドで終わります。(「仮面城」収録)

大学時代の三津木俊助が登場します。三津木青年は強盗・石狩のトラに狙われる少女と出会いますが、彼女の面倒を見ていた叔母は亡くなる前に彼女に遺産を残したとの事。石狩のトラはその秘密を嗅ぎつけ、少女を狙っているらしいです。
遺産の秘密は叔母が少女に贈ったフランス人形の中にあると思われましたが、実は秘密はフランス人形と共に贈られたマフラーにありました。マフラーに付いている丸い房をほぐすと、中から大粒のダイヤが出てきました。
石狩のトラは警察に捕まり、少女は無事に遺産を受け継ぎ幸せになりました。(「仮面城」収録)

名探偵・由利鱗太郎と新聞記者・三津木俊助が登場。物語は「​ 夜光虫 ​」を単純化したような内容。主人公の少年は、3つの渦巻がどくろのように見える奇妙な指紋の持ち主(​ 悪魔の紋章 ​!!)。真の
犯人は、少年の指紋を採取し「怪盗どくろ指紋」と名乗り悪事を働きますが、ゆりりん&三津木コンビの活躍により御用となります。
主人公の少年は結ばれるべき運命の人と出会い、亡父の財産を受け継ぎハッピーエンドになりました。(「仮面城」収録)

横溝正史版「怪人二十面相」白蝋仮面が登場します。でもこの白蝋仮面、二十面相とは違い平然と殺人を行います。たとえ相手が少年少女であっても情け容赦がありません。
探偵小僧・御子柴進くんが謎の人物にさせられるマイクの前での催眠朗読の流れは「​ 紫の道化師 ​」と一緒。ただし、御子柴くんのは絶命には至りませんでしたが。
宝石王のダイヤを巡る争奪戦、スリリングな古城の探検を経て、今度はイスラム王族の殿下と双子の少年歌手を巻き込んでのアラーの像の青ダイヤの争奪戦と、白蝋仮面との対決は息もつかせません。
でも、そんな白蝋仮面でも部下の小男には愛情があるようで、小男が警察に捕まった時には御子柴くんと人質交換で助けようとしたり、なかなか微笑ましいです(「​ 怪獣男爵 ​」も部下の小男を我が子のように可愛がっている感じですが)。
結局、白蝋仮面は小男共々行方不明になりますが、後にまた復活します。

世を騒がしている謎の怪盗・バラの怪盗を模した芝居を演じている際に、ヒロインを演じている少女が本物のバラの怪盗にさらわれてしまいます。
バラの怪盗は少女の父に身代金を要求してきますが、少女の書いた暗号によりバラの怪盗のアジトが分かり、従兄の少年の活躍によりバラの怪盗は御用となります。
バラの怪盗、盗みを働いた後にバラの花を残して行ったりと、やる事はかなりキザなのですが、後の展開が小物感まる出しで、ちょっと興ざめでした。(「白蝋仮面」収録)

恐ろしい殺人光線を発明した博士が殺され、その秘密を記した書類の要の部分が盗まれました。長い間行方不明になっていた博士の息子が容疑者となりましたが、彼はスパイの一味に救われ無理やり仲間にされていました。そこで、危険を冒して妹に父が危ない事を伝えようとしていたのでした。
博士を殺した真犯人は、博士の助手。彼こそ真のスパイで、秘密書類を『蛍の光』で時報を知らせるオルゴール時計に隠していました。スパイ一味は全員逮捕され、兄妹は今度こそ感動の再会を果たしたのでした。(「白蝋仮面」収録)

青髪鬼
青い髪の怪人・青髪鬼が人造ダイヤを製造する機械を狙ってきます。この物語は、先程の「仮面城」以上に「​ 殺人暦 ​」に近いです。人造ダイヤに関わる人々の死亡広告が出される事や、死亡広告を出された人々の中に真犯人がいたり・・・・・・。
またもや先程の白蝋仮面が割り込んで来て、青髪鬼や謎の「影の人」と人造ダイヤの秘密を巡って激しいバトルを展開します。「殺人暦」ほど残酷な場面はありませんが、探偵小僧・御子柴進くんに迫って来る青髪鬼や白蝋仮面の鬼気迫る描写はなかなか怖いです。
かくして青髪鬼は滅び、白蝋仮面は再び行方不明。悲しいかな、白蝋仮面の活躍はこれっきりとなりました。

父親から莫大な財産を残された主人公の少女。その少女の叔父は、姪の財産を奪う為に誘拐団・黒手組と手を組んで彼女を誘拐しました。
黒手組のアジトには同じ年頃の少女がいましたが、彼女は以前に主人公の少女宅に盗みに入った青年の妹。病気の妹の医療費欲しさの犯行だったらしく、少女は青年に手持ちのお金と指輪を差し出します。お陰で妹の病気は治りましたが、その後、兄が病死したとか。
兄の死後、妹は黒手組にかどわかされ働かされていたらしく、少女に恩のある妹は決死の献身により少女をアジトから脱出させます。
その後、少女の通報で駆け付けた警察隊により黒手組+少女の叔父は御用となりますが、青年の妹はつらい目に遭った分、幸せになって欲しいです。
(ここに出てくる黒手組って、乱歩先生の「​ 黒手組 ​」に出てきたのと同じ集団でしょうか?)(「青髪鬼」収録)

贈り物のバラの花束に仕込まれた丹毒の細菌の為に無残な死を遂げた美少女。彼女を慕っていた異母妹は、異母姉を死に追いやった者を探し出し復讐しようとしていました。
主人公の少女は誰が異母姉に花束を贈ったのかを知っていましたが、それは異母妹には言えない人物でした。主人公の少女の不審な態度から、異母妹は彼女を犯人と思い込んでしまいます。少女に丹毒の細菌を仕込んだバラの花束を差し出す異母妹ですが、それを止めたのは異母妹の母でした。
全ては実子よりも美しい義理の娘に対する母の妬みによる犯行。その後、異母妹は主人公の少女と姉妹のようなお付き合いを始めているそうですが、ちょっと悲しいですね。(「青髪鬼」収録)

両親を亡くして昆虫学者の叔父に引き取られた姉妹。いつしか真夜中に不思議な口笛が聞こえてくるようになり、姉は病死し、妹も病弱になっていきました。
妹と懇意にしている主人公の少年が突き止めた真相。何と、犯人は姉妹の叔父!姉妹の父が残した財産を奪う為に毒蜘蛛を口笛で操り、姉を病死させ、妹も弱らせていたようです。
叔父は自分の毒蜘蛛に噛まれて自滅。妹は主人公の少年と共に東京へ旅立っていきました。(「青髪鬼」収録)

今回は、ここまで。





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最終更新日  2024.05.15 01:05:29
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