あがりかまち

Sep 8, 2006
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宣伝会議主催のコピーライター養成講座にスポット参戦してきた。

今回の講師は、電通関西の山崎隆明氏。
キンチョーの「つまらん」のCMや、ホットペッパーのアテレコのCMを手がけたお方。

売れっ子CMプランナーでありながら気取らない人柄で、講義中ずっと、CMと同じように
ユーモアにあふれた笑いが絶えなかった。
2年前の同講座のときは、できの悪い受講生の懇親会に朝まで飲み会につきあってくれた。
たぶん、その間にもいろんなことを観察してもいたのだろうと思うけれど。
「楽しかったから」といって、10数人もいる飲み会の飲み代をごちそうしてくれたうえに、
飲み会の最後は、ホットペッパーのCMでおなじみの「食べ・まし・た」の



日常の中からいろいろなヒントを得る というスタイルは、講義の中でも垣間見えた。
ホットペッパーのCMは、日常生活の中で、ふとしたはずみで生まれてきたそうだ。
キンチョーの岸部一徳と大滝秀治のシリーズも、雑誌でみかけて気に入って、ずっと
手元においておいた小津安次郎の映画のシーンの雑誌の切抜きが決め手となったという。
日ごろ、そういうことを積み重ねているからこそ、苦しんだ先にふと思い出し、
アイデアが生まれる。

「苦しんだ先にほんとうのものがある。だからあきらめずに、ぎりぎりまでしつこくねばる」
という山崎氏。
ユーモラスなCMが生まれるまでには、数々の努力と苦悩が秘められている。
やわらかな微笑みを浮かべたときに刻まれる目じりのシワに、それらが現れているような気がする。


広告制作のうえで大事なことは「メッセージを伝える」ということ。


15秒という短い時間で、理屈は伝えられない。
人を惹きつけるためには、ほかと違ったことをしなければならない。
「広告は見られなくてあたりまえ」ということを心がけ、だから、見てもらうための工夫が必要と説く。
表現する方法は人それぞれであり、自分はたまたまユーモアな表現をすることが得意だから
それを生かしているという。


実際、おもしろいものを作るのが得意だと気づいたのは、30歳になるかならないかの頃。
それまでは、クリエイティブに向いていないのではないかとさえ思った時期もあるとか。
自分が好きなもの、気になるものを積み上げて、自分を客観的に見るように習慣づけた結果、
現在のスタイルにたどりついたのだ。


山崎氏は「言葉」や「セリフ」にもこだわりを持っている。
とはいっても、キレイな言葉を並べればいいというわけではない。
言葉は上手に言おうとすればするほど伝わりにくい。セリフは自分の生活の中から生まれてくるのだという。
これまで手がけた作品も、実体験に基づいた会話を盛り込んだものも多いそうだ。


人に何かを伝えようとするときは、ついチカラが入ってしまい、キレイな言葉を並べてしまう。
でも、それでは耳には届いても、ココロには届いていない。
それよりも、相手に対して何を伝えたいのかを明確にすることが大事なんだと、改めて思う。
そして、平凡な毎日の中でも、常にアンテナを立てて、それをストックしておくこと。
「自分の引き出しを増やす」とよくいうけれど、高いお金を掛けて何かをすることばかりが
いいわけではない。
身近なことに思いを寄せることで、十分に持ち駒は増やしていける。
むしろ、身近なことができないのに、おおげさなことをしても吸収できるわけではないのだな。
なんてことを考えされられた。

とても有意義で、密度の濃い、あっという間の2時間だった。



途中、自分のCMのVTRを見て、自分でも笑ってしまっている山崎さんの姿もほほえましかった。





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最終更新日  Sep 11, 2006 03:48:38 AM


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