全7件 (7件中 1-7件目)
1

小説すばる 2026年3月号人工の亜熱帯 逢崎遊血液透析は生命を維持する為の医療行為で、腎臓が復活するわけではない。透析技師の亜希久は仕事にやりがいを感じつつも虚しさを抱えていた・・・。沖縄を舞台に新たな一歩を踏み出す葛藤を描く。(小説すばるより転載)逢崎遊さんは小説すばるに沖縄を舞台にした読み切り短篇を書いていますが、今回も沖縄を舞台にしたお仕事小説。毎回、便利屋、三線職人とユニークですが、今回は透析技師。いつもながら知られざる世界を詳しく描いています。透析は週に3回、1回は4時間以上拘束される過酷な通院。透析患者と亜希久の友人・詩恩との交流を描いていて、読み応えがあります。逢崎遊さんの作品は毎回希望が見えてとっても読後がいいですよね。沖縄出身だけあって、沖縄の街の描写もすばらしい。物凄く面白かった。
2026年02月26日

小説すばる 2026年3月号老女と海 増島拓哉パチンコ店で無為に時間を溶かす日々を送る大学三年生の田中が出会ったのは、「海」と向き合い続ける一人の「おばあ」。ハードボイルド作品が話題の著者が手がけるクールかつ滋味あふれる新境地!(小説すばるより転載)タイトルが有名小説のもじりで笑わせてくれます。ほとんど大学に行かずパチンコ店に通う大学生の物語。パチンコ中毒の生態がよく描かれています。(といってもこれが現実なのかどうかはわかりませんが)パチンコ店で出会った老女との奇妙な交流の話。パチンコ店に通う人にも(当たり前ですが)様々な事情があるんだなあ、とつくづく思わせてくれました。今回の作品、半グレもヤクザも出てきませんが、十分にクールでした。
2026年02月25日

小説すばる 2026年3月号しっぽのカルテ2 第一回 神様も知らない 村山由佳実家のある刈泉へ向かう一馬は、母と、険悪な仲の兄と、飼い犬のリョーマに思いを馳せていた・・・。かけがえのない命と暮らす美しさを描くシーズン2、開幕です!(小説すばるより転載)「しっぽのカルテ」が早くも続編の連載開始!こんなに早く続編が連載されるとは思っていませんでした。これは嬉しい\(^O^)/今回のテーマは犬。例によって「いい話」が展開します。犬って一人では飼えない、ってつくづく感じますね。犬は散歩が必須なので、飼うのは大変ですよね・・・。犬を飼っている人、すごいです。
2026年02月24日
夜の道標 芦沢央一九九六年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から二年経った今も、足取りはつかめていない。殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。(中央公論新社のウェブページより転載)第76回日本推理作家協会賞の「長編および連作短編集部門」を受賞。殺人事件が発生。犯人はすぐに判明し、足どりも追えたが、犯人は消えてしまい捕まらない。そして2年が経ち、物語が動き出す。様々な視点で語られる事件が次第に結びついてきます。この辺の過程が見事。最初に語られる少年の話が全く関係ないようですが、後に最大の関係性をみせます。犯人の造詣が素晴らしい。しょうがいを持っていると思われる犯人の行動、言動が非常に上手に描かれていました。犯人の動機や犯行の詳細は語られず、読者の想像にまかせる形になってます。とても余韻の残る最後でした。慟哭のラスト。まさにこの言葉がぴったり。映像化されたのも納得です。
2026年02月09日

小説すばる 2026年2月号ハヤブサ消防団 森へつづく道 第九回 池井戸潤面白~い!!太郎は北原未南との対談をする。そこで北原未南の衝撃の発言が出る!これは・・・。思わず反応してしまう太郎ですが、これは仕方無いですよね。衝撃の度合いが強すぎる。そして町長の素基の経歴にも疑惑が・・・。なんて面白い展開なんだ!次回が待ち遠しいです。
2026年02月04日

小説すばる 2026年2月号虚言少年 激闘編 ソノ六・方屁怪談始末 京極夏彦学校の三階にある便所に入りノックをすると奇妙な音がする。近頃耳にする怪談を探るお話で、ケンゴたちともしばしのお別れ。さよなら、さよなら、さよなら。(小説すばるより転載)虚言少年の激闘編が終わってしまいました。この激闘編、とっても面白かったのにたった6回で終わるのは寂しい・・・。今回の話、前半は京極節が全開で、くだくだ、だらだらでしたが、後半に行くにつれ加速度的に面白くなり、最後のあっと驚く展開に唸らされました。前半の伏線回収が素晴らしい。なにより最後に活躍するキャラが最高!こんなヤツはいないぞ、と思いながらもその行動に拍手喝采してしまいます。こんな人がいたら、絶対についていってしまう。いや~、今回も物凄く面白かった!京極さん、ぜひ続編を書いてください。待っております。
2026年02月02日
後妻業 黒川博行「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。恐るべき“後妻業”の手口と実態。映画化もされた話題作。黒川さんらしく、欲にまみれた人間が登場します。読み出したら止まらない、恐ろしい小説。ミステリーと言うよりはどちらかというとホラーに近い。こんな人間はいないぞ、と思いますが、現実に後妻業としか思えない事件が発覚して背筋が凍りましたね・・・(゜Д゜)。尤もこの話自体が、黒川さんの周りで起こった事件が元になったのようで、小説の世界だけでないのが驚きです。物語の終わり方が凄い。まあ、こうなるのが自然だろうな、という終わり方で非常に納得のいく結末でした。イヤミスかと思って読んでいましたが、意外と後味は悪くなかったです。面白かった!
2026年02月01日
全7件 (7件中 1-7件目)
1