『内緒にしてくれる?』

『内緒にしてくれる?』

2006年01月18日
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カテゴリ: ふたりきり暦
「仕事する気分じゃなかったので休みました」
と彼から昼にメールが来た。
私は目が覚めて、布団の中でぼうっとしていた。

「体調とかはいいのかな?」
土曜に風邪っぽかった彼。
「体調はいいです♪」と軽やかな返事が返ってきた。

彼もあれから、色々考えたのだろう…

彼の肩には、母親の治療費や弟の面倒のことも重く乗っている。
金銭的にきついことは確かなのだ。


彼がめずらしく私にそうメールして来た。
何か彼がしたいことがあるんだろうなと思い、
「わかった、用意したら行くよ」と言って支度にとりかかった。

家へ連れてってくれるのかな?
それともプロポーズとか?!(…それはないな)
部屋探しの手伝いとかかな…
なんにせよ、前へ進めることのひとつには違いないと思う。


支度をする中、私の心がゆらゆらしていることに気づいた。


……?


なんだろう、戸惑っている。
不安?嬉しさ?



怖い。

なんかとても怖い。


落ち着かず、支度もなかなか進まない。

CDが目に入った。
私の好きな歌ばかりで作ったCD-R。


♪You'll be in my Heart / フィル・コリンズ
♪Runaway / ザ・コアーズ

そして、

♪羽根 / 石嶺聡子

続けて聞いた。



この歌々を聞いて、夢見たことがたくさんあったな。
彼と、ずっと一緒の未来。
とてもとても、欲しかったもの。





君がわらうと こんなにもしあわせなの



イントロ無しに歌声からはじまる。



すべてはひかりのように
遠い空どこまでも ふたりで見たい
離さないで


想いがいっぱいにはじけるような始まり。



あの想い出にしばられたのは
それが優しくてキレイだったから

忘れることも 捨て去る必要もなかった



「過ごした日々はずっと忘れない。
自由に過ごさせてくれたことに、感謝している。」
結婚相手にも、そう伝えてある。

これからはそんな風にできない。
たくさん頑張っていかなければならないけど…
やってみようと思う、と。



キミと笑えば うつむいた微かな日々
いつしかまぁるくなってた
繋いだ手どこへだって 行きたくなる
放さないで




元彼の落ち込みからもすっかり立ち直れた。
それは、彼のおかげでもあり、こうしてここで暮らさせてもらった結婚相手のおかげでもある。


ひとりきりじゃ生きられないわ
今ならはっきりわかることだから



「一生ひとりでも別にいい」
なんて最初の頃、突っ張っていた彼。
そんなんじゃだめ。そうじゃない楽しみや生き方もあるの、
特に、あなたみたいに優しい人はそんなひとりの生き方をしてはだめよ
私は彼にそれを教えたかった。


愛してみたい 見えないその先までずっとね


若い頃みたいに、未来にただただ夢を見て期待してウキウキすることは出来ないけれど…
やってみたいと思った。
新しい未来を作っていくこと。
彼を幸せにするために生きてみたいと思ったの。



キミが笑うと こんなにもしあわせなの
すべてはひかりになった
遠い空どこまでも ふたりで見たい
離さないで





頑張ってみるけど、少しのお願いは聞いてほしい。
離れていかないでねって。いなくなったりしないでねって約束してほしい。
信じられないわけじゃないけど…そう望まずにはいられない。


でも…




思い続けてよかった。
あきらめずに、ずっと好きでいてよかった。



大好きな人との未来。
これから夢から現実に変わっていく。
お金の話とかにもなるし、まだまだ揉め事も起きるであろう…
そういう問題もふたりで一緒に乗り越えていくんだ。
頑張ってやる!










心も落ち着いて、家を出発。
いつものように彼の家の近くの駅へ。
こうやって向かうのも、あと数回なんだろうな…



駅へ着いて彼はすぐに不動産屋へ私を連れて行った。
はじめ弟が住むための部屋を探していたが、ペット可の物件もないかも探したりした。
(私はどうしても猫を連れて出たいのだ……大切だから。)
「今住んでいるところを弟の名義に変えて私たちが新しく借りるという方法もいいか」とか、「月々母親の医療費がこれくらいかかるから…」とか。
いろんな方法を考えた。

彼が頭を抱えて、本っ当に困って考えこむ時もあった。
私も知恵熱が出そうなくらい考えた…

「また、来週にでも他の不動産まわってみるよ。」
彼が言ってくれた。
「うん。」

「贅沢な生活はできないけど…」
「それは、いいよ。そのために一緒になるんじゃないでしょ。
ちょっとずつやってけばいいんだから。」

お金の面で、しばらく子供も作れないだろう。
私が少しなりとも働かなきゃいけないようだから。

「私、子供産めないかもしれないけど…」
「別に、いいよ。それは」
彼も前にそう言ってた。

未来がどうなるかはまだわからない。

これからは、ふたりで乗り越えていくだけなんだものね。
彼が、お互いがその状況でできる一番いい方法を探すだけ。









私の追い求めていた

What is Love?

の答えがわかった気がした。



愛、それは…



大切な誰かを、幸せにしたいという気持ち





なのではないかと。



人それぞれ違う答えが出るものだとも、思った。




結局ありきたりの答えかもしれないけど、私は身を持って答えを出すことが出来たような気がしてる。





長かった。

やっとたどり着けた。




あの歌を聞くとき。
今度は違う気持ちで、聞くことになるに違いない。




今度の土日は彼が会社のスキーに行くので会えない。
(前々から決まってたから仕方ない。)
来週は遅番だし、来週末まで会えなさそう。
その間…私は私に出来ることをやっていこう。


さみしいけどね(凹)








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最終更新日  2006年01月19日 02時01分35秒
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