うたたねの詩

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2017/01/08
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カテゴリ: BLACKLIGHT
「あー、腹減ったな・・・」
夜の町を一人歩く。今までずっと空腹に耐えてきた、これからもこの戦いは続く。
こうなってはもう寝て忘れるしかない、経験上わかっている。
(明日も生きていられる、よな・・・)
ふわふわとした足取りで帰り道を進む。
その途中、意識の奥で何やら気配らしきものを感じる。
何かいる、と感じる一方でこれ以上労力は使いたくない。
こんなところにいるのはロクな奴じゃない、そんなことはわかりきっている。
自分を含め、ただ必死に今だけを乗り越える、今日が終わればまた明日、その繰り返し。

相手は建物の陰に隠れていて未だ闇に包まれている。
暗闇の向こうに対してこっちは月明かりの下、向こうからはこっちがよく見えているはずだ。
この無様な姿を見れば、食い物も金もないことはすぐにわかる。
改めてみてみると、服はもうすでにその役目を終えてなお働かされている。
それでいてなお、相手の視線はこっちに注がれている。
一体何の用があるのか、しかしそれに付き合ってやる必要は全くない。
そう思ったものの、行くことにした。その理由は、
(こっちに取られるものなんかねぇんだ、奪えるもんがありゃ儲けもんだな)
視線に向かって歩き出した。
近づくにつれてぼやけた輪郭がかたどられ始め、しゃがんでいることがわかった。
「俺になんか用か?」

「・・た、助けてくれないか?」
震える声がよどみなく響く。その姿は自分とは対照的で、
土であちこちが汚れているが、きれいに整っている。
(いいとこのヤツだな、こいつ助けりゃそれなりの褒美がもらえるかもしれねぇ)
「俺にできることなら構わねぇが・・・、その前に食いもん、あったりしねぇか?」

見たこともないものであったが、考える間もなく口に入れる。
「あまっ」
驚いたことに相手も驚き、口に合わなかった?と聞いてきたが、すぐ否定する。
「で、どう助ければいい?」
と、慌てて本題に入る。





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Last updated  2017/01/08 12:42:26 AM
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