あい・らぶ・いんそん

Jan 5, 2008
XML
カテゴリ: 愛再び
再会3

「すまない・遅くなったな」

ジェミンは店に入るなり、スジョンのテーブルに小さな花束を置くと、

スジョンは嬉しそうに笑って「ありがとう」と言った。

「ハーイジェミン、今日もお熱いな」

カウンター越しにショーンが笑った。

「それよりも腹ぺこだよ」

「OK、今作るよ」

二人は顔を見合わせてワインを飲むと、椅子に置いてある紙袋に気づい



「それが新しいドレス?」

「ええ」

「そうか・・早く見たいな」


二人は食事をすませて、アパートへ帰った。

ジェミンがキッチンからワインをもってきて、着替えているスジョンの

分もグラスに注いだ。

そのとき、新しいドレスに着替えているスジョンが「お願い、ファスナー

をあげて」とジェミンを呼んだ。

ジェミンはファスナーをあげると、後ろからスジョンを抱きしめた。

「きれいだな」

「ドレスが?」



「ドレスは?」

「よく似合うよ」

「ありがとう」

するとジェミンはさらに強く抱きしめて言った。

「ごめんな・・」



スジョンは驚いて聞いた。

「もっとおまえにしてやりたいことがたくさんあるのに・・・。今の俺

の力ではこの程度だ。」

スジョンは振り返ってジェミンの首に腕を回しキスをして、言った。

「これ以上の幸せなんてないわ・・あなたは?私のせいで、何もかもな

くしてしまったことを、後悔していない?」

「後悔したことなんて一度もないさ。あのころの俺は、金は持っていた

がいつも寂しかったような気がするよ。寄ってくる女も金目当てばかり

だったしな。俺自身も、愛なんて信じてなかった」

「私も初めはその一人だったわ・・」

スジョンが少しすねて言うと、ジェミンが優しく笑って

「でも俺が一番愛した女だ。そしておまえも俺を愛してくれた。これ以

上望むものはないが、もっとおまえを喜ばせたいと思っている」

と言った。

「もう少し待っていろ。今、会社を上場する話があるんだ。それがうま

くいけば、この小さなアパートからもおさらばだ」

「どうして?私はこのアパートが好きだわ。ここにはあなたとの思い出

がたくさん詰まっているもの」

ジェミンはスジョンを抱き上げるとリビングのソファに連れていった。

「乾杯だ」

「ドレスが汚れるから、着替えてくるわ」

「いいや、このままで良い。今度のパーティーでは他の男達もこの姿を

見るのかと思うと、悔しいな。だから今夜は俺だけのためにドレスを着

ていてくれ」

「わかったわ。それじゃあ・・何に乾杯?」

「ああ・・おまえとの幸せに・・乾杯」

二人はゆっくりとワインを楽しんだ。

「ひとつ聞いても良い?」

「何だ?」

「あのとき、私を許してくれたのは何故?」

ジェミンは遠い昔を思い出すように窓の外に目をやった。

「俺だって、ヨンジュと結婚をしておまえを苦しめた。ヨンジュと結婚

をして、俺も初めて本当におまえを愛していたと気付いた。回り道だった

が、それも運命だ。今、ここにおまえがいてくれればそれで良い・・・

だから、もう何処にも行くなよ。」

スジョンはジェミンの胸に顔を埋めて目を閉じた。

「お花をありがとう・・」

ジェミンはスジョンの髪を優しくなでた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Feb 27, 2008 02:37:03 PM
コメントを書く
[愛再び] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: