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今回は、クラシックのカテゴリー。今日、ご紹介するのは、レスピーギの交響詩「ローマの松」です。オススメCDは、カラヤン/BPOの盤なのですが、今日は、いつもお世話になっているYOU TUBEの映像からw、3者の演奏をピックして「聞き比べ」も入れながら、この曲を楽しんでみたいと思います。動画全部で15分程度あって長いものですから、お時間のある時にでも、聞き比べて頂けると幸いです。さてさて、作曲者のオットリーノ・レスピーギですが、イタリアの作曲家です。ヴァイオリンやヴィオラの演奏者でもありました。1936年に亡くなっているので、クラシック業界で言うとかなり近代の作曲家と言う事になります。年表的には、後期ロマン派~近代というカテゴリーになると思いますが、非常に流麗な旋律を書く人で、無調曲や不協和音が流行りつつあった近代作曲家群の中では、古典的な手法での作曲が多くみられる稀有な存在です。今日、ご紹介する「ローマの松」は1924年の作曲と言うことで、例によってその頃(86年前)の日本は、どんな感じだったかとWikiってみますと、1.日本でメートル法が採用2.阪神甲子園球場完成って事で、メートル法ってことは、それまでが尺、寸だった訳ですなw。んでもって、甲子園完成っつーのも凄いなあ。戦前から高校野球ってありましたもんね。歴史を感じますねえ。ただ、ベートーヴェンやバッハの時のように江戸の将軍様が暴れたりしてる頃ではないので、もう少し実感が沸きます・笑。そいでは、今日は、試聴があるので、早めにCD自体のご紹介をば。指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1部 ボルゲーゼ荘の松 (2分56秒)第2部 カタコンブ付近の松(6分54秒)第3部 ジャニコロの松 (6分48秒)第4部 アッピア街道の松 (5分21秒) 1978年の録音ということなので、カラヤンが70歳の時のものです。カラヤン円熟の極みの頃でもあり、ベルリンフィルとの関係も23年目の頃ですからその生み出す音楽の一体感を感じられる良い演奏です。演奏時間を書いておきましたが、おおよそ23分程で、長くも無く短くも無く聞きやすい曲なんです。他の多くの演奏者による録音も大体20分~28分と言ったところで、このCDでのカラヤンの演奏は標準的な録音時間です。第1部 ボルゲーゼ荘の松ローマのボルケーゼ公園で遊ぶ子供達の様子が描かれています。子供達が、踊ったり戦争ごっこをしている様を表現した、快活な感じの曲なんです。テンポも速いので、一歩間違うと、ただゴチャゴチャしたやかましい楽章なのですが、ベルリンフィルの腕達者達にかかると各楽器が際立ち、それぞれの持ち味が存分に発揮されていて、感心してしまう程、上手な演奏です。第2部 カタコンブ付近の松カタコンブは、「お墓」の事ですが、その地下から響く死を悼む聖歌が聞こえてくる様を表しています。カラヤンは、この楽章を非常に重々しく、そして丁寧に指揮してますね。第3部 ジャニコロの松ジャニコロの丘から見える満月とそれに照らされる松を描いています。この楽章で特筆すべきは、ナイチンゲール(小夜啼鳥)の本物の鳴き声をSE(効果音)として録音していることです。レスピーギが楽譜にSEとして指示しているため、多くの指揮者が色んなナイチンゲールの声を収録しています。このSEを聞き比べるためにCDを買うファンが多いんですw。第4部 アッピア街道の松「ローマの松」の中で、最も有名な曲です。しかも胸のすくようなかっこいい曲でもあります。(音の大スペクタクルの様な楽章の詳細は、この後の聞き比べで。)カラヤンは、音楽史上、最も有名な指揮者と言って良いかと思うのですが、その為に、ファンの数もハンパなければ、アンチの数もハンパではありませんw。「その自己満足的な音がイヤ」とか、「ゴテゴテに飾り立てた音がイヤ」果ては、「独裁主義だし、ド派手なライフスタイルがイヤ」と言った私生活まで嫌いと言う、もはや、嫌いの本質すら見失っている様な方までいますw。更にもっと突っ込んだ所で言うと、「カラヤンが好き」と発言することは、クラシックを表面的にしか分かっていない、ニワカファンだとまで揶揄される始末なんです。(おいらは平気で、「大好きです」と言ってしまいますがw。)しかし、裏を返せば、そこまでクラシックリスナーや一般の方に知られた指揮者は、カラヤン以外に居ないと言うことでもあります。ベルリンフィルを大編成にし、音圧を上げて、どんな楽曲もエンターテイメント色を強めるカラヤンの様なスタイルが多くのファンを生み出たと思いますし、そのスタイルのおかげでクラシック音楽をとても身近な存在にしてくれたと言う点で彼の功績は、誰にも批判出来ないのではないか?と思います。それでは、今日の試聴コーナーです(笑)。まずは、「ローマの松」ってどんな感じよ?という方の為に、第4部の「アッピア街道の松」という曲をご紹介します。これは、4楽章の中でも最も有名な曲で、古代ローマ帝国の軍隊の行進を描いた曲です。「すべての道はローマへ通ずる」のモチーフにもなったこの街道を遠くの方から見える軍隊が目の前を通り過ぎて行くかの様に演奏されます。最初から3分半頃まで軍隊が遠くにいますので退屈ですがw、その内、大音響で、目の前を通ってくれますから、そこまで我慢してお聞きください。(我慢出来ない方は、3分を目安にカーソルを合わせてくださいw)♪♪♪ ジョルジュ・プレートル版これは、フランスの名指揮者、ジュルジュ・プレートルの演奏ですが、文字通り豪華絢爛な音で見事な演奏です。ご覧になって気付かれたかと思いますが、この曲では金管楽器を舞台の後方に数名配置して演奏しています。これは音に立体感(ステレオ感)を与える効果がある訳ですが、指揮者によっては、2階のコンコースだったり、1階席の通路後方、正にお客様の中に金管隊を配置して、舞台の前後で挟み撃ちで聞かせる場合もあったり聴く者に、驚きやワクワク感を与えてくれます。次は、日本のオケの素晴らしい演奏です。指揮は尾高忠明、演奏が東京フィルハーモニックです。これは3年前の東急ジルベスターコンサートの模様で、毎年、大晦日にテレビでライブ中継されるものです。このジルベスターでは毎回、新年へのカウントダウンと曲の終わりをドンピシャで合わせるのが恒例となってまして、昨年末は「木星」のドンピシャでした・笑。ある種、曲がどうこうより、24時ビッタビタで曲が終わるか?の方でハラハラドキドキしてしまって、演奏者にとっては、良いんだか悪いんだかなんですが、今の様に年末年始と関係ない時期に冷静に見ると東フィルがハイレベルな演奏を展開しているのがわかります。♪♪♪ 尾高忠明版ここまで、ドンピシャだと無条件に興奮します・笑毎年、これを担当する指揮者は、前の日寝られない位、緊張するそうです・再笑さ、そして、カラヤンです。これは、大阪のシンフォニーホールで1984年に収録されたものですが、この映像から、前の2本とは違う「何か」を受け取られるのでは無いか?と思いますので、おいらの余計なコメ無しでどうぞ。オケはもちろん世界のベルリンフィルです。♪♪♪ カラヤン版3本聞き比べられた時の「差」とか「違い」をお感じになられますでしょうかw?どれもこれも、演奏は素晴らしいものです。プレートルの華麗で美しいサウンドも良いです。尾高さんの、明るくてテンポの良い演奏も観客を乗せる魅力があります。しかし、最後のカラヤン版は「魂」みたいなものを感じませんか?一音たりとも逃さないとするカラヤンの武士の様な瞳と、それに一糸乱れぬ大強奏で応えるオケ。この時のカラヤンは亡くなる5年前。腰にもコルセットを巻いて立っているのもやっとの状態だったのでは?と言われています。大きな振りもアクションもありません。でも、「気」で指揮をしていると思いませんか?自分の音楽の集大成を身体全体のオーラで発信している様な気がします。しかし、これは、あくまでもおいらの感想ですので、お聞きになられた方それぞれの感じ方があると思いますから、是非お聞かせください(^^それにしても、これだけの先振りで、ジャストジャストのベルリンフィルも本当に凄い力量です(もう、先振りを通り越して後振り見えるw)。そして、打楽器と管楽器の音圧もハンパではありません。おいらも、ティンパニやバスドラやってたんですが、あそこまでの強奏でヌケの良い音は絶対に出せません。絶対に音割れしますw。たまにはクラシックも如何でしょうか?レスピーギの「ローマの松」。オススメです。P.S カラヤンの弟子でもある小澤先生の早期の回復をお祈りしています。
2010年02月03日
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