コメディの方もちょっと読んでみたかったけど、これも良かったです♪
私はバレンタインとは無縁の日を送ってしまったので、これを読んで、少しバレンタイン気分に浸らせていただきました。
(ある意味、悲しい?)

また新しいのができるのを楽しみにしてます♪
(2006年02月15日 20時50分57秒)

2006年02月15日
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カテゴリ: 短編
「キミの瞳が映す人」 4


キミから呼び出されて居残っていた俺は、放課後の教室でキミと二人きりになった。
どうして俺がキミに呼ばれたのかは、まるでわからない。

教室は放課後特有の静寂に包まれていて、俺の心臓がドクドクと派手に鼓動する音だけが響いていた。

「どうしたの?呼び出したりして」

俺はキミに聞いた。
キミは、うつむいて黙っている。

「チョコなら、ちゃんとアツシに渡したよ」

そのことくらいしか、キミが俺と話したいことなんてないだろうと思う。


だから、どうして黙るんだ?
何か言いたいことがあって呼び出したんじゃないのか。

……俺、なんか悪いことしたか?

そんなことを考えていると、キミが顔を上げた。

そして、真っ直ぐに俺の顔を見てくる。
その瞳の力強さに、思わずドキッとしてしまった。

「……これ、あなたに」

そういってキミが差し出したのは、見覚えがある箱だった。
赤いラッピングがされた……昨日、キミがアツシに渡したチョコだった。
……あれは、アツシが持って帰ったはずだ。なぜ、またキミが持ってるんだ?

「それ……」


は?
どういうことだ?

「……私がアツシくんのこと好きだって、あなたが勘違いしてたから……思わずアツシくんに渡してって言っちゃったんだけど……本当は、あなたに渡すつもりだったの」

それじゃあ、まさか。

「……私、あなたのことが好きです」



あまりの驚きに、心臓が一瞬止まったように感じた。
教室が、静寂に包まれた。

キミはまたうつむいて、話始めた。

「……アツシくんには、前から相談してたの。私があなたのこと好きだって。……昨日、アツシくんから電話きて、怒られた。ちゃんと気持ちを伝えろって。もう一度、チョコを渡せって」

そうか、アツシは知ってたのか。
だから昨日、佐藤からのチョコだと言ったら、要らないと言ったのだ。

キミが俺に告白する勇気を持てず、アツシに渡してと言ってしまったということがわかったから。

俺は、あまりの驚きに混乱する頭の中で、ぼんやりとアツシに感謝しなくちゃと思った。
アツシは俺たちのことを応援してくれてたんだ。
それを殴るなんて、ほんとに悪かった。

「このチョコ、一日遅れになっちゃったけど、受け取ってください」

キミはそういって、真っ直ぐに俺のことを見た。
キミの瞳には、今、俺しか映っていない。

今までずっと、キミは俺のことを見てくれていたんだ。
俺が勘違いをしていただけで、キミは本当は、俺のことを見ていた。
そのことに、今、やっと気がついた。

俺がチョコを受け取ると、キミは嬉しそうに笑った。

その顔を見て、嬉しさがこみあげてきた。
キミが、俺のことを見てくれている。

きっと、これからも、ずっと……。



おわり









―――――――――

あとがき

バレンタインだからバレンタインの話でも書いてみようかなーと思って。
かなり、ありがちな話で。

上手く書けなかったです。反省。
特にラスト。(15日午後3時に、ちょっと修正しました。あああ、たいして変わってない……)


まあ、イベントものということで許してください。


コメディを書きたかったのです。
いや、最初はコメディだったんです。

いつも俺をチラチラ見て意識してた女の子。
その子が見ていたのは自分じゃなくて、実は一緒にいた友達の方だった。
というオチのコメディを書いていたはずだったんです。

……どこかで方向転換をして、で、どこかでこんな話になって……

せっかくのバレンタインなんだから、ハッピーエンドの方が良いよねって思ったのです。
……そのハッピーエンドが、上手く書けません。



そんなこんなで、言い訳ばかり聞き苦しいですね。
申し訳。
このままじゃあとがきの方が長くなりそうです。

主人公とアツシとのやりとりは、けっこう気に入ってます。


そんなわけで、昨日はバレンタインでした。
日本中のいたるところで幸せな出来事が起こっていたのではないかと思います。

ちっくしょー。


幸せな人も、特に何も無かった人も、
この話を読んでくださった皆様に感謝します。
ありがとうございました。


次に載せる話の目途は立っていません。
3月頃までには、何か新しい話が書けるかなーと思ってます。

今後もよろしくおねがいします。





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最終更新日  2006年02月15日 15時13分51秒
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Re:「キミの瞳が映す人」 4(02/15)  

Re[1]:「キミの瞳が映す人」 4(02/15)  
ふーたろー5932さん
コメントありがとうございます!

私もバレンタインとは無縁な日でした……。

半年くらい前から書きかけている話が2つあって、そのどちらかを近いうちに何とか完成させてアップしたいと思います。
……近いうちに……が、頑張ります。 (2006年02月16日 14時22分07秒)

いい話じゃないですかー  
こういうほのぼの幸せなのっていいと思います。
まさにバレンタインらしいですよね♪
こういうときは嘘でもハッピーエンドがうれしいもんです☆
現実はそううまくいかないんだろうけど・・・(^^;) (2006年02月17日 22時09分45秒)

Re:いい話じゃないですかー(02/15)  
ぼっつぇ流星号さん
読んでくれてありがとうございますー。コメントありがとうございますー。

バレンタインやクリスマスなんかの話は、ハッピーエンドじゃないとですよね。
バッドエンドにして、僻んでると思われたら悲しいですからね……。 (2006年02月18日 12時17分08秒)

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