遊心六中記

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茲愉有人

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2018.07.17
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カテゴリ: 観照
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四条通の北側歩道で北西側から 月鉾 を眺めた景色です。
ビルに挟まれた瓦屋根の二階建ての建物が鉾の右に見えますが、月鉾の会所です。

鉾頭には新月(三日月) が掲げてあります。
そして 天王座には「月読尊」 が祀られます。ここに鉾の名称の由来があるそうです。
(ほこ) 」と呼ばれていたといいます。

月鉾に近づきます。勿論、北側歩道上でということですが。デジカメのズームアップ機能をフル活用です。
14日(土)には、天水引と胴廻りの懸装品には透明シートが被せてありました。

鉾の屋根と天水引です 。鉾の左側面(鉾の現在位置では北側)です。

屋根の棟部分をズームアップしてみました。飾り金具が数多く使われています。等間隔に八坂神社の神紋が付けられています。

屋根の裏側、鉾の後部側(西側)ですが、 金地に草花が描かれている のが見えます。
一部しか見えませんが、これは 円山応挙作「金地彩色草花図」 だそうです。

余談ですが、四条通を東に進むと、四条通堺町東入に、

その辺りにはいつも多くの看板類が並べてあります。その陰になっている場所に、

円山応挙宅があったということを示す石標と駒札が立てられています。

                                                                                      駒札の画像を色調補正してみました。
元に戻ります。

透明シートを取り外し、さらに巡行用の天水引に取り替えてありました。



この天水引は、 霊獣図刺繍で、天保6年(1835)円山応震の下絵による作品 だそうです。
1833~39年は、日本全国に順次広がる天保の大飢饉が発生しています。その初期に重なりますが、祇園祭の伝統を継承する為の懸装品の作製という営みは続けられていたことになります。

下水引の中央部分をズームアップ。こちらは14日に飾り付けられたままです。

こちらが、鉾の左側面の胴部分全景です。
下水引の一番は、皆川月華作の四面に四季を表す花鳥図 です。 二番は、旧二番の角龍金糸刺繍 で、 三番は皆川月華作の魚尽し染繍 が掛けられています。
尚、二番としても皆川月華作の魚尽し染繍が造られています。また旧三番は波に鯉の図で、「荒磯切の形也」といわれるものだとか。
胴掛は、17世紀のペルシャの段通(絨毯)です。


北東側から撮った全景です。真木の上部が入っていないのが残念ですが。


そして、 菊水鉾です。四条通室町上ルに位置します。
前祭では、この室町通の北には山伏山が、四条通を横断した南方向には第1回にご紹介した鶏鉾と、さらにその南に白楽天山が所在します。



鉾頭には菊花を透かし彫りにしたシンボルが取り付けられています。

榊の上部には、菊の花が飾られ、 菊水文を染め抜いた幡 が掛けられています。
真木の中ほどにある 天王座にはは彭祖像が祀られている そうです。残念ながら見えませんが。

ここの町内に「菊水井」と称される名水があったことに鉾名が由来しています。

巡行の折は、 (きくじどう) を能装束姿で稚児人形として 鉾正面に配しています。



14日に菊水鉾を訪れた時には、囃子方が鉾上に勢揃いし、囃子の演奏が始まったところでした。透明シートが被せてあり、懸装品をすぐ傍で撮っても絵になりません。
注目点の一つは、 この鉾の屋根が唐破風造 だということです。この形式の屋根は、数多い鉾の中で、この 菊水鉾が唯一のものであること です。

鉾の背後の後掛です。巡行ではこの上に大きな見送りがさらに掛けられますので、これはその陰になって見えません。
大きな鯉の瀧登り図が描かれています。 皆川月華作の昇鯉図 です。


鉾の車輪の輻 (や) に菊水鉾と刻されています。車軸の先端部には菊文が輝いています。

 室町通の北側から撮った菊水鉾の姿

これで、鉾建てを経た後の、 懸装品を飾り終えた鉾の姿 について、一旦ご紹介を終わります。

14日には、室町通の白楽天山を見た後、新町通の岩戸山を経て長江家住宅の拝見に行きました。
今日7月17日は前祭の山鉾巡行が午前中から午後にかけて行われました。
予定があり、残念ながら巡行風景はテレビの報道で眺めるだけにとどまりました。

この後の前祭山鉾巡りは、少し経路を編集してご紹介したいと思います。

つづく

参照資料
月鉾 ​ ホームページ
月鉾 ​ :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
月鉾 ​ :「京都通百科事典」
菊水鉾 ​ :「祇園祭」(祇園祭山鉾連合会)
菊水鉾 ​ :「京都通百科事典」

補遺
祇園祭 ​ トップページ :「京都新聞」
応挙の話 ​  :「大乗寺 円山派デジタルミュージアム」
無量寺 ​ 串本応挙芦雪館  ホームページ
円山応震 ​  :ウィキペディア
皆川月華 ​  :「東京文化財研究所」
菊慈童 ​ :「銕仙会 ~能と狂言~」
枕慈童 ​ :「コトバンク」

   ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

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その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

観照 祇園祭 Y2018 前祭 -1 鉾建てを経て 鉾の姿(長刀鉾・函谷鉾・鶏鉾)へ

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Last updated  2018.07.17 22:11:09コメント(0) | コメントを書く


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