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2026.07.23
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カテゴリ: 観照

           龍谷ミュージアム正面の展示パネル
6月14日の会期末直前の12日(金)に、掲題の特別展を鑑賞してきました。
堀川通の西側にある西本願寺に対して、通りの東側に龍谷大学龍谷ミュージアムがありまます。

入手していた PRチラシ によれば、今回が寺外初公開の特別展だそうです。
寺外初公開という言葉に惹かれて出かけてみました。
  当日購入した 入館券 です。
真如堂で呼び慣れているお寺は、京都市左京区、吉田山の南東方向に位置する小高い山頂部に所在します。真如堂一山の寺院が点在します。
正式には、 鈴聲山 (れいしょうざん) 真正極楽寺真如堂 と称する 天台宗の寺院 です。
永観2年(984)の創建と伝えられています。
この特別展は館内での撮影は禁止でした。
ご紹介にあたり、PRチラシ等を一部引用します。
展示会場は、4セクションに構成されていました。
  第1章 真如堂の創建と「うなずきの弥陀」
  第2章 真如堂に伝わった仏教美術の精華
  第3章 真如堂の歴史と三井家
  第4章 真如堂創建当時の都の仏像

       当日購入した 図録の表紙
第1章は、真如堂の創建を語る 『真如堂縁起』絵巻 の展示から始まります。
この表紙は、縁起の巻上の絵から撮られたもの。上掲正面の展示パネルにも使われています。

(PRチラシより、以下同様)
この絵は、「慈覚大師円任、中国五台山で生身の文殊菩薩に会う」という場面。
絵は掃部助久国筆です。(巻上は展示期間外でした。残念)
『真如堂縁起』絵巻(摸本) の展示期間(絵:海北友竹筆)であり、たしか別の場面を見ました。
第1章では、 真如堂の本尊阿弥陀如来立像の摸刻像 が並べて展示されていました。
真如堂所蔵で江戸時代に造像された二躯、大山崎町に所在の浄土宗・大念寺に伝わる鎌倉時代(1243年)に造像の摸刻像、東山天皇の中宮・承秋門院が信仰していた江戸時代に造像の赤栴檀製の真如堂摸刻像で、京都・穴太寺に納められた像です。  (付記 :「軀」を「躯」と表記しています)
併せて、画像として描かれた真如堂阿弥陀如来像も数点、展示されています。
慈覚大師円仁と、真如堂を開創したと言われる戒算上人その他の掛幅の絵画像も展示されていました。
< 第2章 真如堂に伝わった仏教美術の精華 > は、この特別展のハイライトの一つです。


この 図録の裏表紙 にも使われていますが、 この二躯が今回のハイライト でもあります。
右側 は、 院蓮作、木造阿弥陀如来立像 。真如堂一山 法輪院の本尊像
        割矧 (わりはぎ)  漆箔・玉眼 像高80.9cm
昨年、美術院での修理に際し、像内から墨書名が発見されたことにより、造立年と仏師名がわかったそうです。仏師法印院寛の子院蓮と。
左側 も、 木造阿弥陀如来立像 で、鎌倉時代13世紀の作。真如堂一山  喜運院の本尊像
    寄木 漆箔・玉眼 像高80.2cm
この2躯は、いずれも「上本下生印」の印相を表し「 三尺阿弥陀 」と称される阿弥陀如来立像です。
真如堂の諸像が一堂に会して展示されていました。
木造地蔵菩薩立像  二躯
  平安時代後期(10世紀)左手に宝珠、右手は垂下。与願印。像高99.4cm。
  鎌倉時代(13世紀)左手に宝珠、右手には錫杖を持つ。像高147.0cm
木造不空羂索観音立像
  室町時代(16世紀)寄木 漆箔・彫眼。 像高92.7cm
木造釈迦三尊像 (釈迦如来坐像・文殊菩薩騎獅像・普賢菩薩騎象像)
  江戸時代(17世紀)寄木 漆箔・玉眼。 像高は順に、45.0cm、27.5cm、28.2cm
私は、普段見ることが少ない 木造妙見菩薩倚坐像 の姿に興味を抱きました。
「総髪で顎鬚を蓄え、両脚を下ろして倚坐し、その形姿は・・・・鎮宅霊符神に近似する姿」でしたので。
江戸時代(17世紀) 寄木造。彩色・玉眼。像高 31.9cm。
さまざまな掛幅が展示されていましたが、画像がありませんので省略します。
< 第3章 真如堂の歴史と三井家 > を鑑賞して、真如堂と三井家の関係を初めて知りました。三井家の元祖三井高利とその妻かねが、真如堂を菩提寺とすることを希望し、子院東陽坊の檀家となったことから、縁ができたそうです。夫婦ともに、真如堂の墓地に葬られたと言います。三井家は江戸時代を通じて、数多くのものを寄進してきたようです。
この章で展示されているものと三井家の寄進との関係は図録には明記がないので不詳。
江戸時代(17世紀)の「 木造 三井高利夫妻坐像 」(真如堂所蔵)の展示が記憶に残ります。

この章で一番印象に残るのは、PRチラシに使われているこの「 寒山拾得図 」です。
狩野山雪筆 。江戸時代(17世紀)。紙本墨画淡彩の作品。101.9cm X 130.8cm というサイズです。画面全体に、寒山と拾得の部分図をいっぱいに描いているのが圧巻です。

この二幅を見ました。 左は豊臣秀吉像。右は足利義輝像
図録に徳川家康像、伊勢貞国像が載っていますので、こちらの二幅は多分前期展示だったのでしょう。
最期は、 < 第4章 真如堂創建当時の都の仏像 > です。
ここでは、 京都・滋賀の諸寺院が所蔵される諸仏像が展示されて います。鑑賞当日、展示品のメモをしていません。図録掲載ベースで数えてみます。
  木造 地蔵菩薩立像 (1)、木造 如来立像(伝 弥勒仏)(1) 
  木造 阿弥陀如来立像(3)、木造 阿弥陀如来坐像     (1)
  木造 薬師如来立像 (3)、木造 聖観音立像      (1)
      木造 普賢菩薩坐像  (1)、木造 不動明王坐像     (1)
      木造 毘沙門天立像  (2)

PRチラシに掲載された 木造阿弥陀如来立像 京都・恵福寺 所蔵) 像高91.5cm
平安時代後期(10~11世紀)に造立されたこの仏像は、上半身が真如堂本尊阿弥陀如来立像を手本として造像されていると言います。今回が寺外での初公開とのこと。

こちらもPRチラシに掲載。 木造薬師如来立像 滋賀・西教寺 所蔵) 像高161.3cm
比叡山根本中堂の本尊がモデルだとか。「 天台薬師 」です。平安時代後期(10~11世紀)

100点近くの展示品を静かに鑑賞することができました。
ご覧いただきありがとうございます。


参照資料
*図録『京都 真如堂の名宝』 2026 龍谷大学龍谷ミュージアム・三井記念美術館編


補遺
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   ​ 美術・宝物
真正極楽寺 ​      :ウィキペディア
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Last updated  2026.07.23 12:31:35
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