遊心六中記

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2019.07.25
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カテゴリ: 観照
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祇園祭・後祭の宵山と言っても、昼間に巡ってみました。山鉾や山鉾町の写真を撮るには昼間の方が比較的観光客等が少ないので都合がよいからです。今までに幾度かご紹介をしていますので、今回は写真での点描を中心にご紹介します。
冒頭の景色は四条烏丸の南東角を北から撮ったものです。前祭で先頭を行く長刀鉾の提灯が朱色の門に掲げてあります。


これは、今年入手した祇園祭のパンフレットの一つ。縦A4サイズに2回織り込んだもので、裏表に前祭・後祭の山鉾建ての位置と山鉾巡行コースの説明図です。



もう一つ、このパンフレットも入手しました。「わかりやすい祇園祭2019」と題した冊子です。縦A4サイズで冊子形式です。表紙に山鉾位置・巡行ルートマップが前祭・後祭を合わせてコンパクトに説明してあります。裏は冊子作成協賛のお店の紹介画像です。

            後祭はこの図に集約されます。

さらに、 宵山巡りを始める起点、冒頭の景色の位置は、この図に青色の丸を追記した場所になります
四条通を西に向かい、新町通を南に下がると、
 大船鉾です。
             北から新町通を南に見た景色。



                                      駒札

大船鉾の舳先に、今年の巡行では旧南四条町の金幣が飾られています。 

宵山巡り(昼間)には、梶はまだ取り付けてはありませんでした。


この船体の後懸の全体がお陰ですっきりと見やすいというメリットがありました。

通りの西側の民家の2階から鉾上と繋ぐ通路が設けてあります。

                     瑞鳥が刺繍されています。


下水引・一番には、波濤上を飛ぶ飛龍の姿が、こちらも刺繍で描かれています。


大船鉾の会所に使われている民家の南側に 、「幸福地蔵尊」 と墨書した提灯の吊された小祠が通りに面して祀られています。


会所を入った正面に、巡行の際には大船鉾の船上に安置されるご神体(人形)が祀られています。
向かって左から、鹿島明神、住吉明神、安曇磯良です。

鹿島明神の頭部が見えないので写真は撮りませんでした。祭神・神功皇后のご神体は非公開のようでした。


鉾は埒( らち :柵)で囲まれています。車輪を撮ってみました。
車軸が固定されているので、車輪は進行方向に回転するだけです。それ故に、大路の辻で鉾の方向を90度転換させる 「辻回し」 が一つの見所になります。

南から大船鉾の駒形提灯を見上げた景色です。

さて、ここから四条通を横断し、新町通をまずは北上します。
新町通の北側に入ると、ここは前祭では放下鉾の建つ町内です。前祭が終わった今は普段の町並みに戻っています。

こんな図がビルの仮設塀のところに掲げてあるのが目に止まりました。

            北上すると、通り一杯に駒形提灯が見えて来ます。
南観音山


 南側 


 北側



下水引が一番・二番・三番と三枚重ねてあります。前懸と胴掛には輸入された絨毯が使われています。
四隅には木彫薬玉-菊竹梅蘭(四君子)-に角房が付けられています。

          この水引は 加山又造画伯の原画 による「飛天奏楽」です。


今年もこの 「祇園祭山鉾行事」 の解説資料を入手しました。裏面は上掲パンフレットと同様に「山鉾建ての位置と巡行路」の図が載せてあります。

更に新町通りを北に歩みます。

この通りには、江戸時代の新町通の一端を髣髴とイメージさせてくれる町家の姿も残されています。1階の前面は弁柄格子戸で、折りたたみ式の床几が備えてあります。この格子戸は、竪繁(たてしげ)格子戸のようです。 (資料1)

百足屋町にあるお寺の壁面にこの駒札が設置されています。 「茶屋四郎次郎・同新四郎屋敷跡」 です。茶屋四郎次郎清延は、角倉・後藤とともに京都三長者と称された人。徳川家康の側近として大きな役割を担った豪商です。朱印船貿易商・糸割符商人として活躍した人物。こちらは茶屋の初めの屋敷があったところ(六代まで)です。 (駒札、資料2)
宝永5(1708)年の大火により、現在「茶屋町」として地名が残る場所に移転しています。近畿農政局の敷地となっているあたりです。 (資料2)

続く

参照資料
2019年入手の祇園祭パンフレット類
1) 『木造建築用語辞典』小林一元・高橋昌巳・宮越喜彦・宮坂公啓[編著] 井上書院
2) ​ いしぶみデータベース 茶屋四郎次郎邸址 ​  :「フィールド・ミュージアム京都」

補遺
大船鉾 ​ ホームページ
大船鉾の復元設計 末川 協(再生研理事) ​ :「京町家net」
南観音山 ​ :「祇園祭山鉾連合会」
どんな祭? 祇園祭 ​ :「京都観光Navi」
茶屋四郎次郎 ​  :「コトバンク」
茶屋四郎次郎 ​  :ウィキペディア
茶屋四郎次郎邸宅跡 石碑 ​ :「アートプラス京めぐり」

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観照 祇園祭・後祭 Y2019 宵山巡り点描 -2 町家と屏風祭・北観音山・八幡山 へ
観照 祇園祭・後祭 Y2019 宵山巡り点描 -3 鷹山・役行者山・黒主山 へ
観照 祇園祭・後祭 Y2019 宵山巡り点描 -4 鯉山・橋弁慶山・浄妙山・鈴鹿山 へ
観照 祇園祭・後祭 Y2019 宵山巡り点描 -5 役行者山の護摩焚き へ

併せてこちらのブログ記事もご覧いただけるとうれしいです。
観照 祇園祭 Y2018 後祭 -2 大船鉾、放下鉾の位置決め
観照 祇園祭 Y2018 後祭 -3 南観音山、屏風祭(吉田家住宅主屋)
探訪&観照 祇園祭 Y2017の記憶 Part 2 -2 後祭宵々山 大船鉾・南観音山
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観照 [再録] 祇園祭 Y2014・後祭 宵山 -9  大船鉾
観照 [再録] 祇園祭 Y2014・後祭 宵山 -8  南観音山 ​​​​





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Last updated  2019.07.28 17:15:11 コメント(3) | コメントを書く


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