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今回もギリギリセーフ。
厚さも内容も他の2冊より重いので
読まなければならないと思い借りたものの
なかなか手を伸ばせずにいました。
女たちのシベリア抑留 [ 小柳 ちひろ ]
文庫もあります。
女たちのシベリア抑留 (文春文庫) [ 小柳 ちひろ ]
シベリアからの引揚げ船が舞鶴に帰港したため
舞鶴には引揚記念館があります。
岸壁の母は有名ですね。
舞鶴引揚記念館
初めて行ったのはちょうど今の娘の年くらい。
まだシベリア抑留自体をよくわかっていなかったので
展示はとても衝撃的でした。
その後2回くらい行ったと思いますが
女性が抑留されていたというのは覚えがなく
この本を借りることにしました。
そもそも、小4まで通っていた小学校では
戦争教育がほぼなかったのですが
転校した先の小学校では夏休み中の登校日に
戦争や原爆について学ぶことになっており
その際もショックを受けて足元がふらつき
展示してあった棚のガラス戸を膝で割って
流血して保健室に行ったのでした…
子供たちは夏休み中の登校日すらなく
戦争について学ぶ機会もなさそうです。
終戦の日前後にテレビで特集などあれば
見せたり説明したりするようにしています。
満州で看護師(当時は看護婦)として
働いていた女性たちが、ロシアに渡り
日本に帰国するまでのことが書かれていました。
シベリアで抑留された男性たちよりは
待遇がよかったようですが、それでも
いろんな危機や不遇が積み重なり、
当時の話をするのを拒む人も多かったようです。
重い口を開いてくださった方々のおかげで
それまで知らされることのなかった事実が
明らかになってよかったと思います。
当事者も次々にこの世を去ってしまいますので…
文中で生理用品としての脱脂綿について
少し触れられており、同じタイミングで
生理用品の本を借りたためよくわかりました。
抑留中に読んだという短歌も書かれており
同じく短歌(万葉集)の本を借りたので
この偶然の一致に驚きます。
時々そういうことがあるのが面白いですね。
抑留中の日本人に親切にしてくれたという
ロシア人が何人も登場します。
『罪を憎んで人を憎まず』というか…
国として敵対していても、人としてすべてが
敵対しているわけではないということに
今の世界情勢からも思い至りますね…
返却ギリギリに読み終わったので
これは手元にない状態で書いています。
内容を事細かに書くことができないのが残念。
自分の生まれ育った国で平和に生きられることは
とても幸せなのだと、当たり前ではないのだと
一日一日を大切に生きようと思います。
(この気持ちを持続させるのが大切…)
こんなときは時々進撃の巨人を思い出します。
年端もいかない若者が、遊ぶことも怠けることもなく
生命の危機に晒されながら戦う姿を。
私は彼らの倍以上も生きているのに
こんな体たらくでいいのかと。
フィクションとわかっていても
つい怠けてしまいそうになるときに
自分を叱咤するようにしています。
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