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2026.05.29
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カテゴリ: I experienced
点滴のチューブを眺めながら唐突に

「私の瞳が濡れているのは
 涙なんかじゃないわ泣いたりしない」

と唇から歌がこぼれた。

あれ?

この歌、松山千春さんの歌だとは知っているけど、
次の歌詞が出てこない。
というか、なぜこの歌が突然蘇ったのか。

好きで聞いていたわけではない。

松山千春さんのファンでもない。

メロディーラインが現在の情緒にマッチしたのか。

調べてみた。

歌詞を辿ると、全編歌ったことがある。
いつ?

年代で言うと、
中学生になる前か。

ということは、大分後にラジオか何かで知って
(松山さんは、デビュー当時はテレビ出演をしなかった
記憶がある。ヒットした「季節の中で」も
ラジオ番組中で聞いていた)


中学生になると、平凡か明星という雑誌に
歌詞本が付録でついていて、
当時のヒット曲の歌詞とギターコードを知ることができた。

それだったのか?

もう随分前(50年)の曲なので、

後から知ったのは確実である。

これは、「旅立ち」という
松山さんのデビュー曲なのだが、
虫けらはきのうまで「季節の中で」がデビュー曲だと
勘違いしていた。

というほど何も知らない松山千春さんの曲が
どうしてだか虫けらの中で蘇ったのだ。

YouTubeで検索すると、

1975年全国フォーク音楽祭北海道予選
「旅立ち」


というのが出てきた。

松山さん19歳、まだデビュー前の音源である。

これを聴くと、50年前の19歳がいかに大人で
情感豊かだったかがわかる(松山さん個人の
話かもしれない)。

虫けらが10代前半の、まだフォークの盛んだった時代が
脳裏に蘇る。

間奏部分はかぐや姫の「22歳の別れ」を感じ、
歌詞はイルカ(伊勢正三)の「なごり雪」を
彷彿とさせる。
時代の雰囲気とともに、虫けらの学生時代の残像が…。。


何回聞いただろう。

デビュー後に正式に発売されたレコードの音源も
素晴らしい。
より洗練された、大人の抱擁感がたまらない。

しかし、19歳の荒削りな表現力がなんとも魅力的である。


病室という窮屈な環境にあるゆえか、
いつになく情緒的になってしまった虫けらであった。


                   感 傷





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Last updated  2026.05.29 12:04:30
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