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慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名においてアッサラーム アライクム イスラームの暦ではラビー’ウ=ル=アウワル(第3番目の月)です。辺りには春の花が咲きそろっていますが、ラビー’ウというのも「春」という意味です。 この月は我らが指導者ムハンマドさま(サッラッラーフ ’アライヒ ワ サッラム・・彼の上にアッラーの祝福と平安がありますように・・・以後Sとのみ表記します。インシャーアッラー)のお生まれになった月であり、またお亡くなりになった月でもあります。インシャーアッラー、預言者さまSの言行を折々紹介していきたいと思います。 預言者さまSの言行録をハディースと言います。聖クル’アーンと並んでハディースはムスリム(イスラーム教徒)にとっては日々の生活をどのように過すかを示す最重要な法源となっています。イスラームではスンニーと言ってスンナ(預言者さまSが行ったこと)に倣う人々という意味をもつ多数派とシーア・アリー(アリー派)と言って預言者さまSのみならずアリー・イブン・アブー・ターリブ(ラディヤッラーフ ’アンフ・・アッラーのご満悦がありますように・・以後RAと表記します。インシャーアッラー)やその子孫の言行録も法源とする少数派があります。ここではスンニーの法源であるハディースを紹介していきます。ハディースも編纂したイスラーム学者によって伝承の確かさなどでいくつかありますが、その中でもその数や真正(サヒーフ)性で秀でているアル=ブハーリーのハディースを今回ご紹介します。インシャーアッラー<イスラームは容易な教え。> アブー・フライラRAによると、アッラーのみ使いSは言われました。「イスラームは行うに易しい教えであるから、掟を守るのにあまり厳格にならないように。さもなければ、人は耐えられない。それで正しい方向を目指し、完全に近づくようつとめ、よい報いを望み、朝の祈り、夕の祈り、そしていくばくかの夜の祈りに助けを求めよ。」 アブー・フライラRAによると、或るとき一人のベドウィンがモスクで小便をしたので信徒達は彼を罵りました。すると預言者Sは「放っておきなさい。そして小便の上に桶一杯あるいは鉢一杯の水をかけなさい。あなたがたの使命は物事易しくする事であって難しくすることではないから」と言われました。 モスクはアッラーの家(バイトッラー)です。モスクでは無駄話や大きな笑い声も慎み、ムスリムやムスリマ(イスラーム教徒の女性)は当然のことながらそこを訪れる信徒以外の人にも、モスクへの敬意を示してもらう意味でイスラームのドレスコードを守っていただく非常に神聖なところです。そこでよりにもよって「放尿する」なんてとサハーバ(イスラームの初期に預言者さまSと行動を共にしたり、直接声を聞いたり姿を見たりした信徒たち)が憤ったのも無理のないことです。しかし預言者さまSは入信まもないベドウィンの男を咎めることはせずに、彼が放尿したところを洗い流すだけで事は足りると言われたのです。 簡単なことでも難しい言葉やあいまいな表現を使って、その真意を理解しにくくする政治家を反面教師として、我々はできるだけ物事を容易にし、容易な言葉で話し、お互いをより理解していけるようになりたいものです。アッラーのご加護と祝福がありますようにワッサラーム
2005年04月22日