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チューリップ模様の手提げ・キルト作品↑ 表↑ 裏自分で描いたチューリップの模様を使い、iPhoneいれが出来上がったのが昨年の11月。やっとお揃いの手提げが完成しました。今年のチューリップのシーズンまでに間うように仕上げるつもりが、冬になってしまいました。手提げとのツーショット写真を撮るために、大慌てでiPhone入れを洗濯しました(^^;;↑ 原画
2017.10.27
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↑朝陽を浴びて、黄金色に・・・↑こちらは色づき始めたばかり今朝の東京国際フォーラム(有楽町駅前)の黄葉です。娘が通勤途中に撮影したものを送ってくれました。銀杏かと思いましたが、多分ケヤキだろうと思います。今年は寒暖の差が大きいため、街中でも綺麗な紅葉が期待できるかもしれません〜♪南の海では、また台風22号が発生しています。earthで見ると、渦の真ん中にクッキリと丸い目が見えます。どうぞ太平洋上で右折してくれます様に・・・。東京国際フォーラム(有楽町駅前)東京緑散歩さん → 東京国際フォーラム・ケヤキプラザ手軽に作れる料理のレシピと作り方(動画)↓ macaroni → 料理動画
2017.10.26
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台風21号↑関東地方を通過中↑太平洋上に抜けました↑北海道の東方沖へ台風の風がどんな風に渦を巻いているか、ご覧になったことがありますか?ちょうど、3年前にも掲載しましたが、今朝、関東地方を通過した台風21号の風の流れを見てみました。掲載したのは静止画ですが、実際には地球上の風の流れが一目瞭然、動画で見られます。拡大、スクロールで、地球の裏側まで見ることが出来ます。上の画像は、日本列島が中心に来るように、拡大→スクロールしました。開発者は、東京都在住の Cameron Beccario(キャメロン・ベッカリオ)さん。下の地球儀をクリックしてみて下さい。地球の風の流れ↓↓↓キャメロン・ベッカリオさんのFacebookはこちら ⇒ Earthもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください ↓earth.nullschool.net
2017.10.23
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ねことじいちゃん作・ねこまき(ミューズワーク)MF コミックエッセイ☆ 主な登場人物 ☆大吉さん(75歳)元小学校の先生で、町の人たちには先生と呼ばれ 親しまれているおじいちゃん。2年前に妻(佳枝)に先立たれ、現在はタマと2人暮らし。一人息子の剛(50歳)と、剛の妻洋子(50歳)、孫の沙織(26歳)は、都会で暮らす。タマ(10歳)吾輩はタマ、猫である。ちなみに10歳と7ヶ月。人間でいえば、人として、厚みが増す50代、ジェントルマンである 。大吉つあんは、吾輩の飼い主にして しもべである。亡くなったばーちゃんから頼まれて、じーちゃんの面倒を見ている(自己紹介)大吉じいちゃんとタマが暮らす家は、海が見える高台にある。近所は年寄りと猫が多い。人には不便だが、猫にはパラダイスのような住環境である。大吉さんの妻よしえさんは八千草薫似の美人だったが、2年前に他界。タマはよしえさんが拾ってきた子猫で本名は玉三郎。食いしん坊のデブねこ=体重8kgで、少し名古屋弁だ。大吉さんは愛想がないため、外では偏屈じーさんと思われているようだが、家では猫の言いなりで眉が下がりっぱなし。近所の人たちは昔からの知り合いが多く、妻を亡くした大吉をそっと見守っている。隣の厳さん(75歳)は、元漁師で大吉の幼なじみ。郵便配達員のさとしは大吉の教え子で、配達のついでにそれとなく、一人暮らしのお年寄りの様子を気にかけている。ねこまきさんのブログ ⇒ ねこまき・アメーバブログ☆ねこまきさん(ミューズワーク)2002年、ディスプレイ会社を退職し独立。名古屋を中心としながらイラストレーターとして活動中。コミックエッセイをはじめ、犬猫のゆるキャラ漫画、広告イラスト、アニメなども手がけている。著書には「まめねこシリーズ」など。そろそろ活字を読むのにも飽きて来た私には、まさにグッドタイミング‼︎全編ほのぼの、ほんわか・・・、とにかくタマのイラストがいいんです。私の感覚では、「コミックエッセイ」というより、飽きず眺めていられる「コミック絵本」という方が近いかも。「コミック絵本」は私が勝手に作った造語で、実際には、そんな言葉は無いと思いますが(笑) いつもは犬派の私ですら、ページをめくっているうちに、どんどんタマが愛おしくなってくるのが不思議・・・。この本はどんなに気持ちがとんがっているときでも、ページをめくればたちまち頬がゆるみ、優しい気持ちになれそう・・・。心が折れたとき、きっとどんな薬よりも効き目があることでしょう(^∇^)
2017.10.20
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赤いサルビアコクネシア最初に植えたのはピンクだけ。以来十数年・・・。毎年こぼれ種が芽を出し、赤、白、ピンクの花が咲くようになりました。けれど、いつの間にか白は姿を消し、最近はピンクと赤だけになりました。確か赤と白は別の名前が付いていたように思いますが、忘れました。2007年11月5日撮影・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ハマギクか咲き出し↑ホトトギスが満開になり↑千両が色づき始めました今日の最高気温は確か12度、寒いです。とうとうストーブを出しました。来週は20度を超える日もあるようですが、本格的な冬はそこまでやってきています。そろそろトレニアを片付けて、パンジーに植え替えたいのですが、前屈みの姿勢は未だ厳禁・・・。毎日庭を眺めながら、どうしたものかと思案しています。
2017.10.19
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2017.10.18↑↑2018.9.27・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑2017.9.27↑↑2017.10.18今日は1週間ぶりの爽やかな秋晴れでした。明日から又雨の予報が続いています。次に晴れ間が残るのは1週間後だとか・・・(´・_・`)降り続いた冷たい雨に、秋海棠の花はすっかり散ってしまいました。ムカゴのことを思い出し、今朝見ると、葉の付け根にちゃんと付いていました。何年もシュウカイドウを育てていながら、ムカゴがつくことを、今年初めて知りました。
2017.10.18
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パフィオペディルムVS12-081 Paph.Hsinying Macas'#4' × Wood Wonder'Black Forest'( ↑ click or tap で拡大 )2月の世界らん展で買ったパフィオペディルムです。途中で行き詰まり、そのままにしてあったのを、やっと仕上げました。このパフィオは、水苔ではなくチップを使って植えてありました。最後に根の描き方で迷い、思い切って鉢から抜いてみました。根は茎より太いんです。水分を吸収するためでしょうか、その太い根には、細くて短い綿毛のような根がいっぱいついていました。ダメになるかと心配しましたが、その後も何事もなかったかのように元気で新しい芽を出しています。去年のらん展で買ったパフィオは、今年二輪咲き、また新芽を伸ばしています。もしかしたら、こちらもまた来年も咲いてくれるかもしれません。手入れらしい手入れもしてやらず、窓辺に置いたままで、私は時々水をやるだけ・・・。あらためてパフィオの逞しさに驚いています。
2017.10.14
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ー 平野いづみさんのはがき絵 ー春 ー その2いづみさんのはがき絵のうち、前回に続き春バージョンを3回に分けてお届け致します。今回は2回目になります。☆お願い☆掲載している作品の著作権は全て平野いづみさんにあり、著作権は放棄されていません。無断でのお持ち帰り、及び再配布はご遠慮ください。
2017.10.12
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リビングから見ると、道路を隔てたお向かいの金木犀が咲いているように見えました。気のせいかと思って近付いて見ると、未だ蕾もあって咲き始めたばかりでした。良い香りが漂っていました。確かしばらく前にも咲いていた筈・・・。今年は花が少ないとガッカリしていたところでした。こんなことも有るのかと、狐につままれた様な気分です。
2017.10.10
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↑チェリーセージ↑矢の根梵天花まだ咲いています。↑トレニアだらけ……秋の陽ざしを浴びて、庭の花たちが元気いっぱい咲いています。今年は、マメに花ガラ摘みをしてやれないため、花壇の花たちは茂りたい放題・・・。一番強いトレニアが我が物顔で花壇を占拠しています。
2017.10.08
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☆蜜蜂と遠雷・恩田 陸・幻冬社・2016年9月20日 第一刷発行・第156回 直木三十五賞、第14回 本屋大賞受賞♣︎ユウジ・フォン=ホフマン世界中の音楽家や音楽愛好者たちに尊敬された、音楽界の伝説的な巨匠。その年の2月にひっそりと亡くなった。後日音楽家たちのあいだで盛大なお別れ会が行われた。その席で、知り合いに残した言葉が話題になった。僕は爆弾をセットしておいたよ。僕がいなくなったら、ちゃんと爆発するはずさ。世にも美しい爆弾がね。近親者が聞き返したが、そのときホフマンはそう言って笑うだけだったという。皆さんに、カザマ・ジンをお贈りする。文字通り、彼は『ギフト』である。恐らくは、天から我々への。だが、勘違いしてはいけない。試されているのは彼でなく、私であり、皆さんなのだ。彼を『体験』すればお分かりになるだろうが、彼は決して甘い恩寵などではない。 彼は劇薬なのだ。中には彼を嫌悪し、憎悪し、拒絶するものもいるだろう。しかし、それもまた彼の真実であり、彼を『体験』する者の中にある『真実』なのだ。彼を本物の『ギフト』とするか、それとも『災厄』にしてしまうかは、皆さん、いや我々にかかっている。 ユウジ・フォン=フォフマン 3年毎に日本で開催される芳ケ江ピアノコンクール。オーディションは、世界5ケ所(モスクワ、パリ、ミラノ、ニューヨーク、芳ヶ江)で行われる。パリのオーディション会場担当の審査員は、アラン・シモン、セルゲイ・スミノフ、嵯峨三枝子の3人。会場に着くのが遅れ、最後にステージに現れたカザマジンを見て、審査員たちはあっけに取られた。印象は「子供」それだけだった。Tシャツにコットンパンツ。物珍しそうにステージや客席をしげしげと見回す様子があまりにも場違いだったからである。美しい子ではある。それも自分の美しさを自覚していない、自意識の感じられない美しさ。少年はステージにぼんやり立っていた。だが、彼がピアノに向き直った瞬間、奇妙な電流のようなものが空中を走った。審査員やスタッフたちがハッとするのが分かった。少年が最初の音を発した瞬間、一瞬にして嵯峨三枝子は、文字通り、髪の毛が逆立つのを感じた。その恐怖を、隣の2人の教授と他のスタッフ、つまりこのホールにいる全ての人が共有していることが分かった。なんて凄ましい…なんて、おぞましい。混乱し、動揺しながらも、三枝子は貪るように少年の音色に聞き入っていた。ホールは完全に少年の世界に支配され、人々は降り注ぐ彼の音に身を委ねている。たちまち、ホールは混乱した興奮と喧騒に包まれた。ホフマンが予告した通り、審査員の意見は分かれたが、カザマ・ジンは合格となった。いよいよ、2週間に亘る「芳が江国際ピアノコンクール」が始まった。各地のオーディションに合格したコンテスタントは90名。世界中からやってきた総勢13人もの審査員が採点をする。初日の、前回優勝者によるオープニングコンサートに続き、翌日から5日間に亘る1次予選が行われた。1次予選初日の最期は、高島明石。曲が終わり、一瞬、真の静寂が会場を包んだ。晴れ晴れとした表情で立ち上がった明石を、拍手と歓声が包む。「最期の曲で救われたねえ」「ホント、やっと音楽を聴いたっていう感じ」控え室に戻る途中、緊張感と苦行から解放されて、審査員から本音が漏れ、笑い声が上がった。本当、よかったなあ、彼。嵯峨三枝子は高島明石の名を心に刻み込んだ。1次予選2日目。次は、マサル・C・レヴィ・アナトールの出番だ。ステージマネージャーの田久保寛は、そっと次のコンテスタントに目をやった。暗がりに佇む長身の影。つい目が引き寄せられる。普段は世界中のプロやマエストロを目にしており、さまざまなスターを舞台袖から見送ってきたが、この青年には既に彼らと同じ不思議なオーラがあった。なんとも「特別な」印象を受けるのだ。彼がステージに現れた瞬間、会場には拍手と共に不思議などよめきが起きた。驚嘆の目でステージ上の「王子様」を見た亜夜は、ふと奇妙に懐かしい心地がした。彼をずっと前から知っていたような気がしたのだ。昔聞いた声が脳裏に蘇る。確か、この声は。観客の注目を一身に集めたことを確認したかのような瞬間、彼は鍵盤を撫でるようにしていきなり弾き始めた。なんてチャーミングなんだろう。その瞬間、彼の音とその音を生み出す彼自身に、観客が恋したのが分かった。一同魅了される、とはこういうことか、と亜夜は思った。なるほど、ナサニエルが自慢するわけだわ。三枝子も審査員席でマサルに見入っていた。この子の凄さは、ハイブリッドという特性をおのれの個性としてアドバンテージにしてしまえる靭さだ。マサルは年寄りやプロにも受けるに違いない。大衆性も兼ね備えている。王子が回転扉の向こうに姿を消しても、華やかな余韻がステージに残っているようだ。怒涛のような歓声は止まない。1次予選最終日。マサルは、風間塵のページをひらき、演奏する曲目を見ていた。回転扉がひらき、少年は光の中にふらりと出て行った。少年が出てきた途端、凄ましい拍手が襲い掛かり、驚いた少年はその場でぴょこんとお辞儀をした。審査員のナサニエルは、まさに「自然児」としか言いようのない飾り気のない少年の様子に、一瞬毒気を抜かれた。だが、お辞儀から顔を上げた少年の顔を見て、ギョッとした。少年の顔には出てきた時のあどけなさは微塵もない。少年はぺたんと椅子に座ると、すぐに弾き始めた。えっ。ナサニエル以外の審査員も、似たように感じてびくっとするのが分かった。会場全体が何が起きたか分からず戸惑っているのだ。なんだ、この音は。どうやって出しているんだ?音が尋常でなく立体的なのだ。なぜ、こんなことができるのだ?ナサニエルは自分が激しいショックを受けていることに気付いて、そのことにもショックを受けた。なんて無垢な、それでいて神々しい、天上の音楽のような平均律クラビィーアだろう。これまで聴いたことのない演奏だ。高島明石も混乱していた。明石は不意にゾッとした。未知の思いもよらぬ方向の天才。マサル カルロスとも全然違う。一体どうやってピアノを鳴らしているんだ。マサルは、プレイヤー・ピアノのごとく、少年が手を触れる前からピアノが鳴っているような錯覚に舌を巻いていた。風間塵の演奏は、審査員に恐怖をもたらした。そう、これはパニックだ。三枝子は周囲の様子を窺いながらそう思った。風間塵の演奏を聴いた亜夜の頭の中には、塵のピアノが鳴り響いていた。衝撃だった。あの極彩色の音楽。生命の歓びに満ちた音楽…。この子は音楽の神様に愛されているんだ。音楽の神様はあそこにいた。この時の不思議な感覚を、亜夜は後から何度も思い出すことになる。パアッと亜夜の頭の中に浮かんできたのは、屋根に落ちる雨の音を聞きながら、指でリズムを刻んでいる幼い頃の光景だった。風間塵。彼はとても楽しそうだった。彼は神様と遊んでいた。かつてのあたしのように。それがどんなに楽しいことか、亜夜は自分が忘れていたのではなく、あのとき、自分が逃げたのだと思い知らされた。胸が痛んだ。弾きたい。風間塵のように。かつてのあたしのように。ナサニエル・シルヴァーバーグは栄伝亜夜の水際だった演奏に聴き入りながら、古くからの友人であり、私立音大の学長を勤めている浜崎の話を思い出した。彼が目覚めさせたいと言っていたのはこの子だったのだ。もう覚醒しているじゃないか。深い。独創的だ。まるで1人でリサイタルを開いているようだ。じわりと冷や汗が浮かんできた。マサルの強敵になるのは、カザマ・ジンではなくてこの子のほうだ。高島明石は注目しているコンテスタントを求めて、プログラムのページをそっとめくった。その写真は、記憶の中のものの面影を宿していた。飾り気のない、まっすぐにこちらを射抜く大きな瞳。栄伝亜夜。20才。どんな演奏をするのだろう。どうして戻ってきたのだろう。明石は彼女のファンだった。彼女の演奏を聴いたとき、明石は「神童」ではなく「天才」だと思ったことをよく覚えている。亜夜が弾き始めたとたん、会場の空気が覚醒し、同時に居住まいを正したところが見えたような気がした。モノが違う。高島明石の頭に浮かんだのはそんな言葉だった。明石は自分が滑稽なほど安堵し、脱力しているのに気付いてあきれ、そしておかしくなった。 又しても満杯になった客席で、マサルはなぜ次のコンテスタントが注目されているのか、ジッと耳を澄ましてボソボソと交わされる噂を聞いていた。気の毒に。同情を感じた時、回転扉がサッと開いた。小柄な少女が現れた瞬間、マサルはハッとした。慌ててもう一度名前を見る。エイデン・アヤ。アヤ…。まさか、まさかね。そう自分に言い聞かせる彼の頭には、むかし、あーちゃんからもらった古ぼけた布のバックが浮かんでいた。演奏が終わり、感極まった様子の周囲の感嘆の声を聞きながら、マサルは弾かれたように立ち上がっていた。間違いない。彼女が僕のアーちゃんだ。会えた。本当に会えたんだ。マサルは頭の中で繰り返し叫び続けていた。高島明石は今回が最後のつもりで出場した。1次予選に合格。2次予選で落ちたが、彼の演奏は審査員の心に残った。コンクールの最終日まで残り、コンテスタントの演奏を聴いているうちに、いつしか彼の中で違った気持ちが芽生えていた。2次予選、3次予選と進み、本選には6名が残った。キム・スジョン(韓国)フレデリック・ドゥミ(フランス)マサル・カルロス・レヴィ・アナトール(アメリカ)チョ・ハンサン(韓国)風間 塵(日本)栄伝亜夜(日本)コンテストは終わった…。夜明けの海は凪いでいる。静かな潮騒が、滑らかにしんと冷たい空気の底を伝わってくる。少年は、波打ち際に立って、耳を澄ませていた。もう二度とこの場所に来ることはないかもしれない。季節は確実に冬に向かっている。今日は入賞者コンサートをやって、明日は東京に移動。東京でもコンサートをやったら、すぐパリに戻らなければならない。耳を澄ませば、こんなにも世界は音楽に満ちている。幸福。幸福だ。世界はこんなにも音楽に溢れている。僕は室内から音楽を連れ出して、共に世界に満ちて行こうとしている。仲間もいる。仲間を見つけた。どこからか蜜蜂の羽音が聞こえてきた。僕もあそこに帰らなくちゃ。少年は駆け出し、一目散に海から離れていく。♧主な登場人物♣︎風間 塵(カザマジン)=日本人。16才。父親は養蜂家。学歴、コンクール歴、何もなし。日本の小学校を出て渡仏。彼の家にはピアノが無い。コンテストで入賞したら、父親にピアノを買ってもらう約束をしていた。オーディションのために提出された履歴書のほとんどの欄は白紙だった。パリ国立高等音楽院特別聴講生、「ユウジ・フォン・ホフマンに五歳より師事、推薦状あり」とあった。塵は亡くなったホフマンと、狭いところに閉じ込められている音楽を広いところに連れ出すと、約束していた。僕は未だ連れ出せていない。もしかしたら、あのお姉さんなら、一緒に連れ出してくれるかもしれない…。♣︎高島明石(たかしまあかし)=音大出身のピアニスト。かつてコンクールで5位に入賞したこともあったが、音楽の道へは進まず、現在は楽器店の店員をしている。サラリーマン家庭の出身。出場者中最高齢の28才。妻と一男あり。彼は祖母が買ってくれた小さなグランドピアノで練習した。明石は、祖母が買ってくれたピアノで、お蚕様の部屋を改造した部屋で、コンクールの曲を仕上げることにした。まっとうな耳を持った人は、祖母のように普通のところにいるのだ。音楽を生活の中で楽しめる、彼はその場所にいたかった。それが今の自分には一番ふさわしいと信じて。♣︎栄伝亜夜(えいでんあや)=20才。内外のジュニアのコンクールを制覇し、CDデビューを果たした。そのCDが伝統ある賞を獲って話題になったこともある。だが、彼女の最初の指導者であり、彼女を護り、励まし、身の回りのことを全てやってくれていた母が、彼女が13才のときに急死したのである。もう少し年齢が上であれば、母の死は、彼女の音楽にとって別の意味が有ったかもしれない。けれど、母を愛し、母を喜ばせたいと母のためにピアノを弾いていた亜夜にとって、その存在が突然消えたことの喪失感はあまりにも大きかった。文字通り、ピアノを弾く理由を失ったのである。かくして彼女は「消えた天才少女」となり、ドタキャンしたステージは、ある種の伝説にもなった。亜夜の中には有り余る音楽性が埋もれていた。トタン屋根の雨音に馬たちのギャロップを聴いていた頃から、彼女はあらゆるものに音楽を聴き、それを楽しむことが出来た。亜夜のその音楽性に気付いていたのは、恐らく彼女の母親ともう1人だけだった。訪ねてきたその男性を見た瞬間、亜夜は不思議な懐かしさを覚えた。「なんでもいいよ、亜夜ちゃんの好きな曲で。お母さんの好きだった曲でもいい」のんびりと気安い頼みに、亜夜は「はあ、いいですよ」と、これまた安請け合いしていたのだった。誰かに聴かせるというのは本当に久し振りである。いきなり、暗譜で弾き始めた。ショスタコービッチのソナタ。若手ピアニストが演奏しているのを聴き、面白いなぁと気に入って、趣味で練習していた曲だった。楽譜は高いので、繰り返し聴いて覚え、鍵盤で再現したのである。亜夜が弾き始めるにつれ、徐々にその男性の背筋が伸び、顔色が変わっていった。自己流でここまで。浜崎は、一瞬呟いて絶句した。何を考えながら弾いていたのという問いに、亜夜がスイカが転がるところですと答えた。説明を聞き、彼は目をパチクリさせ、身体を揺すって笑い出した。笑いの発作が治ると、彼は椅子にきちんと座り直し「英伝亜夜さん、ぜひうちの大学を受けてもらえないでしょうか」といい、彼は名刺を出した。その男性は浜崎といい、日本で3本の指に入る名門私立音大の学長だったのである。浜崎はじっと返事を待っている。どうして受ける気になったのかは、亜夜にも分からない。入学試験では名だたる教授たちが試験官して並び、冷たい視線も感じたが、浜崎だけが飄々としていた。彼女の演奏が終わった瞬間、教授たちは一斉に浜崎を見て拍手をした。あとで異例の入学試験だったと聞いた。栄伝亜夜がコンクールへの参加を決めたのは、指導教官に勧められたことがキッカケだったが、その背後に学長の意向があることはあきらかだった。亜夜だって学長に恩を感じていない訳ではなかった。♣︎マサル(マサル・カルロス・レヴィ・アナトール)=19才。ペルーの日系三世。ナサニエル・シルヴァーバーグの秘蔵っ子。ジュリアード音楽院の隠し玉といわれる彼はハイジャンプの選手でもあった。5才〜7才まで日本で暮らしたとき、アーちゃんという一つ二つ年上の幼なじみがいた。「マーくん、迎えに来たよ」と、手を引いてピアノ教室に連れて行ってくれた、名前は覚えていないが、別れる時にもらった 「ト音記号がついた楽譜入れのカバン」を今も大切に持っている。フランスに戻つたマサルは、ピアノを習いたい、と親に申し出た。マサルが音大生の元へ数回レッスンに通うと、音大生はぜひ本格的に習うように勧め、彼の恩師で有るナサニエル・シルヴァーバーグを紹介した。そこでマサルはメキメキと頭角を現し、2年もすると神童として知られるようになった。この芳ケ江国際ピアノコンクールに参加することを決めた時、シルヴァーバーグは言った。「君はスターだ。華がある。オーラもある。持って生まれた素晴らしい音楽性がある。しかも、強靭で寛容な精神力もある。君だから言う。僕は誰よりも君の才能を信じている。賞を獲ってこい。名前の通り、勝ってこい。」分かりました、先生。マサルは心の中で呟いた。♣︎嵯峨三枝子=審査員。ピアニスト。ナサニエル・シルヴァーバーグと離婚したあと、東大出の銀行員と結婚。息子の真哉は離婚後、父親が引き取った。♣︎ナサニエル・シルヴァーバーグ=審査員。イギリス人。50才になったばかり。人気、実力共に脂の乗ったピアニスト。ジュリアード音楽院教授、嵯峨三枝子の元夫。数少ないホフマンの弟子。ホフマンに憧憬を抱き、畏怖を抱き、仰ぎ高める者たちにとって、ホフマンは呪縛でもあり、激しく心をかき乱される存在なのだ。・・・・・・・・・・・・・・・ 読み始めた途端、たちまちストーリー展開の渦に引き摺り込まれました。こんなに夢中になって読める小説に出会えたのは、一体いつ以来でしょう。2段組、507ページを、1日半で一気に読んでしまいました。この本を紹介して下さったkatananke05さんに、ただただ感謝です。ありがとうございました。☆☆☆☆☆
2017.10.08
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高さ=約11cm、太さ(幅)=約3mm(10月7日現在)確か8月だったでしょうか、近所の方から「細ネギの球根」をいただきました。はて?ネギの球根なんてあったかしら・・・、と思いつつ、物置にぶら下げてありました。ゴーヤや青紫蘇を片付けて畑がスッキリしたところで、主人が思い出しました。見ると既に芽が出始めていて大慌てで定植。すると、アレヨアレヨというまに伸びて、2週間目で11cmに伸びました。確かに「ねぎ」です。調べて見ると、どうやら野生種の球根ねぎで「縄文ねぎ」らしいと分かりました。秋に収穫したあと、冬を越して、春にまた収穫出来るらしいとも分かりました。そのあと、球根を掘り上げて乾燥、秋口にまた植え付けるのだそうです。まるで、チューリップやスイセンの球根と同じですよね???未だ細いので、もう少し大きくなったら食べてみようと思っています。
2017.10.07
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↑シュウカイドウ最初は敷地の北東の角に植えてありました。思ったより陽当たりが良くて、葉の縁が茶色くなって居心地が悪そうでした。気になりつつ、面倒でそのままにしていたら、いつの間にか5~6m離れた千両の陰に移動して根を下ろし咲き始めました。こちらの方が居心地が良いようで、葉も青々と茂り伸び伸びと咲いています。種が飛んだ? それとも枯れた枝を、私が近くに捨てた? みんなの趣味の園芸には、下記のように書いてありました。地下に球根がありますが、ふえないので、ムカゴやタネでふやします。ムカゴの場合は、秋に葉腋についたムカゴを採取し、ポットや鉢土の上にばらまき、薄く覆土をしておきます。春になったら水やりをすると芽が出ます。さし芽も可能です。ところで秋海棠にムカゴなんてついていましたっけ???・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑ホトトギス その後花が次々と咲き始めました。綺麗だと思えるのはこの辺りまでで、これ以上咲くと重くなって枝垂れ、通路を塞いでしまうんです(ー ー;)
2017.10.05
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☆白ゆき姫殺人事件・湊かなえ・集英社・2014年2月25日 第1刷♤第一章〜第二章 同僚 日の出化粧品の美人社員、三木典子が殺害された。♣︎三木典子日の出化粧品の社員、事件の被害者。♣︎城野美姫日の出化粧品社員、三木典子とは同期入社。母親が危篤だから休むと連絡したきり、事件当夜から姿を消した。日の出化粧品社員で、被害者の2年後輩、狩野里沙子が友人のフリーライター赤星雄治に事件の情報を逐一知らせ、城野美姫が犯人だとほのめかす。赤星雄治は、狩野里沙子から寄せられた情報を元に、独自に取材を始める。取材相手は、典子の同僚、満島栄美。三木典子と城野美姫の上司、篠山係長。篠山の部下、小沢文晃ほか。♤第三章 同級生城野美姫の中学時代の同級生、尾崎真知子、島田彩、江藤慎吾を取材。♤第四章城野美姫が育った土地の地元住民。両親を取材。*週間太陽4月1日号=取材を元に赤星雄治が書き上げた記事『黒こげ死体の正体は白ゆき姫⁉︎』が掲載され、赤星が立ち上げたコミュニティサイト・マンマローはますます加熱、無責任な憶測が飛び交う。*週間太陽4月8日号=『総力特集 白ゆき姫殺人事件の鍵は魔女の故郷にあった⁉︎』と、記事の内容はますますエスカレート…。城野美姫のT女子大の友人、前谷みのりは、赤星雄治が週間太陽に掲載した記事への抗議の手紙を送る。*毎朝新聞 4月2日号=県警によると、日の出化粧品内で、人気商品 「白ゆき」が商品管理倉庫から頻繁に盗まれていることに気づいた同社がビデオカメラを設置したところ、女性社員が商品を持ち出す姿が映っていた。窃盗容疑で調べていたところ、三木さん殺害事件に関与している疑いも深まり、捜査を進めていた。また殺された三木さんが、人気コミュニティサイト・マンマロー上で、女性社員の窃盗をほのめかす書き込みをしていたことが分かり、殺害事件に関係があるのではないかとみて調べている。*毎朝新聞4月3日号=人気商品着服で女性社員を逮捕。三木さん殺害の事件についても、容疑者から事情を聞く。*毎朝新聞4月7日号=容疑者 事件当夜に不審な行動、県警は当初から疑問視。*毎朝新聞4月10日号=「告発が怖かった」容疑者、とっさの犯行。*週刊太陽4月15日号=・・・4月1日、4月8日号の特集記事において、一部誤解を招く報道がありました。なお、記事を掲載した本誌契約記者は今月1日付で契約無効となったため、本誌は一切の責任は負いかねます。♤第五章 当事者、城野美姫の述懐。夕方のニュースで、T県警は「しぐれ谷OL殺害事件」について、容疑者の逮捕状を請求したと発表し、顔写真が公開された。あの日からずっと、古いビジネスホテルの一室で、息をひそめて過ごしてきたが、そんな日々ももうすぐ終わる。事件については、百円で1時間見ることができるテレビと、時々電源を入れる携帯電話と、ホテルから歩いて5分のところにあるコンビニで買った『週間太陽』2週分とから情報を得ることができた。容疑者「Sさん」とは私のことだ。私を知る人たちの証言により、私のことが書かれている。果たしてこれが、城野美姫という人間なのだろうか。自分のことが、分からない。分からないまま、ここを出るのが怖い。そこで、私は自分自身のことを書いてみようと思う。そうすれば、自分がどんな人間なのかほんの少しでも答えが見えてくるのかもしれない。ここを出るのは、それからでも遅くないはずだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は生きていくために、また〈日の出化粧品〉で働くだろう。両親に何かあれば、家にも帰るはずだ。私は私がいた場所へ戻り、これまでと同じ日常が始まる。だけど。白ゆき姫はもういない・・・・・。
2017.10.05
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写真は、2013年12月の日記に掲載した肩かけです。友人が使っていらっしゃるのがとても素敵でした。何年も前に編まれたもので、編み方図はないとのこと…。どうしても編んでみたくて、実物をお借りして思考錯誤しながら編みました。掲載したのは写真だけでしたが、以来たくさんの方が見て下さっているようで、ずっと気になっていました。下図は、実物を見ながら自分自身の心覚えのために、方眼紙に鉛筆で描いたものです。一部分説明を追加しましたが、雑で分かりにくいかと思います。編み物をなさる方ならご自分で工夫してくださるだろうと思い、ご紹介することにしました。お役に立てれば幸いです。↑クリック or タップで拡大画像が開きます1.先ず、衿と肩の部分(A)からあみはじめます。2.パイナップル編みの部分(B)を編みます。3.前の交差している部分(C)を編みます。 長編み、長々編み部分は、輪になるように二重に編みます。4.衿とパイナップル編みの縁取りを編みます。 クサリ編み=3目、細編み=1目の繰り返し。5.C先端の丸い部分の縁取りは細編みです。6.肩にかけて、Cの片方を輪に通します。
2017.10.03
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☆なんでこうなるの-我が老後2・文春文庫・1998年9月10日 第1刷(単行本 1995年9月 文藝春秋刊)*この家をぶっ壊そう。風呂場での転倒をきっかけに、作者の涙と汗と山のような苦労が詰まった家を建て直すことになった話。家が完成して娘さん一家と同居が始まった。お孫さんとのユーモラスなやりとり。愛犬チビに憑いた悪霊の話。そしてチビとの別れ。様々な人への怒りと、愛子さんの心の中の声などなど。作者の独特の人生観になぜか納得したり。可笑しくて、痛快で、胸がスカッとする佐藤愛子節が炸裂です。☆だからこうなるのー我が老後3・文春文庫・2000年12月10日第1刷(単行本 1997年11月 文藝春秋刊)☆だからこうなるのー我が老後3・文春文庫・2000年12月10日第1刷(単行本 1997年11月 文藝春秋刊)*ことのはじまり〜だからこうなる〜もうどうでもいい!〜ことの終り馴染みの治療師のKに、車を上げた上にまんまと騙されて100万円貸してしまった。お金は勿論返ってこず、おまけに警察からは違法駐車の葉書が届く。怒り心頭でありながら、これまでKが好意でしてくれたことをお金に換算して、自分を納得させたり…と忙しいこと。作者なりに納得出来る結末を迎えるまでの顛末記。*作りハクション、*泣かせババアお孫さんの果てしなく続く「なぜ?」に、真面目に悪戦苦闘。しまいに「質問のごまかし方」という本はないものか。それを探していると締めくくる。*理想の孫ムコ幼稚園に通い始めた孫のモモ子ちゃんが、同級生のシンちゃんと「ケッコン」した話。*止まらん病タッタカ歩いて止まれない自称「止まらん病」が出たかと、自らの老化を嘆く話。*遠藤さん、ごめん「少年少女に戻る」付き合いだったという、お2人の思い出と別れ。他に、死にそうで死なない老犬タローに振り回される話、などなど。
2017.10.03
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