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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.12.06
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カテゴリ: スポーツ
『オリの中の虎』 に比べると、裏話的なものは少ない。
 というか、ほぼ皆無である。
 冒頭に記された古田さん自身のドラフト会議当日の様子が
 一番生々しいノンフィクション・裏話で、これを超えるレベルのものは他にない。

 それ以外は、一貫して古田さんの考え方、
 すなわち「優柔決断」という思考法について述べられている。
 最後は、脳科学者・茂木さんとの対談で締めくくられており、


述べられている内容は、古田さんの「らしさ」が感じられるもの。
「いかにも」「だろうな」と思えるものばかり。

  古い情報などアテにならないのです。(中略)
  古い成功体験はもはや要らない情報。
  どんどん捨てて、代わりに新しい情報を入れる。
  そうした更新作業をつねにやってきたのが、ほんとうのところなのです。(p.41)

まぁ、野球だけでなく、相手のあることは何でもそうだろう。
こちらの成功を見て、相手が対策を立てて変わっていくのは当たり前のことなのだから、
こちらも相手をさらに上回るように変わっていくしかない。
過去にばかり捕らわれていては、新しい成功を勝ち取ることなど決して出来ない。

  迷うこと自体は悪くはないのですが、

  それはそもそも決断できないクセだと思うのです。(中略)
  たとえ正解にたどりついたとしても、
  時間をかけたという事実自体が正解ではなかったということが
  世の中多いような気がします。(p.52)

これぞ「優柔不断」の最大の難点、問題点。


  しかし、スポーツのような勝負ごともビジネスでもそうだと思いますが、
  失敗しても必ず次がある。
  それが明日なのか一週間後なのか、はたまた一年後なのかはわかりませんが、
  必ず取り返せるチャンスがあるのです。
  だから、決断を恐れないでほしい。(p.56)

ここが「決断」の重要性を最も雄弁に語り、読者を勇気づけてくれる部分。
古田さんのポリシー。

  長所を磨くほうがいいと言う人もいますが、
  長所はそもそも自分の好きなことですから、
  意識せずとも取り組んでいることが多いのです。
  苦手を克服しないと、やはり伸びしろはありません。(p.123)

これは、野村監督と同じ方向性の言葉。
岡田監督は『オリの中の虎』の中で、実例を挙げながら逆の主張をしている。

  ぼくがもっとも大切にしているのは、あくまでも現有戦力で何ができるかということ。
  「無い袖は振れない」ではないのですが、ないものねだりをしてもしょうがないのです。
  現有戦力を客観的に把握し、分析して、その与えられた環境の中で勝つための
  もっとも有効な方法を考える。
  この考え方が正しいとぼくは思っています。(p.133)

これには、岡田監督も同じ考え方を示している。
私も全く同感。





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Last updated  2009.12.06 17:14:52 コメントを書く
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