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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2015.06.13
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 決して望まない、いや心の底から拒絶する人がいるにも関わらず、
 この本は出版されてしまいました。
 そして、もう多くの人が読んだだろうし、これからも読まれるのでしょう。

 私も読んでしまいました。
 もちろん、それ以前に、彩花ちゃんのお母さんの書かれたものも、
 淳君のお父さんが書かれたものも、
 Aの父と母が書いたものも、既に読んでいました。

さらに、 この事件を担当した裁判官の書いたもの
元法務省東京少年鑑別所法務教官 が書いたAの矯正記録も読んでいました。
今の気分は、 『百田尚樹『殉愛』の真実』 を先に読んでから、
直後に 『殉愛』 を読んでしまったような感じです。

もし、第2部から読み始めていたら、
初めて『殉愛』を読んだときのような気分になったかも知れません。
けれど、当然のように第1部から読み始めましたから、
第2部に記されている事柄が、何だか虚飾のように思えてしまいました。

  よく見ると美しい猫だった。
  僕は猫にも美醜があることを知った。

  全体をシルバーグレイの毛が覆い、
  細かくしなやかな身体のそこかしこにアクセントをつけるように、
  部族的なトライバル・タトゥーを思わせる
  左右対称のエッジの効いたストライプ模様が走っている。
  野良猫とは思えぬほど毛並みは艶やかで、

  七宝焼きのような一対の眼はいちばん下が琥珀色、
  その上にエメラルドグリーン、
  最後に黒い瞳が載った三食構造で、
  自分の全存在を賭けてこの世界から僕を締め出そうとするように
  瞳孔を米粒大に細く小さく狭めていた。(p.60)

Aは溶接工時代に、三島由紀夫と村上さんの作品を、まとめて読んだそうです。
また、少年院時代には様々な作家の作品を読みふけっています。
そんな日々が、『 逮捕されるまで 』とは趣の異なる文章を生み出させたのでしょう。
しかし、この過剰なまでに飾り立てられて文章にこそ、彼の本質を見るような気がしました。

何が本当なのか、私には判断することができません。
また、こんなにも鮮明に、過去の様々な出来事を詳細に記憶し、
風景画を描くように、修飾語満載の文章に綴ることが出来るということについても、
とても人間の為せる技とは思えないのです。





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Last updated  2015.06.13 18:04:44 コメントを書く
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