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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.11.03
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カテゴリ: 教育・子育て
​ 学校について「ブラック」という表現が用いられることが増えてきました。
 それは、まず「 ブラック企業 」について世間が大いに注目し、
 電通などの事例から、「 働き方 」についての関心が高まった段階で、
 学校の教員もかなり酷い状況だと 文科省が発表 したからです。

 本著は、そんな学校の「ブラック」さが、

 冒頭の『はじめに - なくならない「いじめ」や「不登校」の背景にあるもの』で、
 著者は次のように記しています。

  「教員の多忙」が事実だとすれば、
  そして、それで子どもたちにとっての環境が悪化しているのだとすれば、
  「多忙」の意味が違っているのかもしれない。
  あるいは現在の教員の仕事が、
  わたしも含めて保護者たちが考えているようなものではないのかもしれない。(16/1642)
  ※注 かっこ内の数字は電子書籍における位置を示しています。以下同じ。

即ち、世間一般の人たちが思い描いている教員の仕事や働き方は、
実際の教員の仕事や働き方と乖離している可能性があるというのです。
そして、教員の労働時間や休暇、賃金や手当、非正規教員の増加、病気休職者の増加、


なかでも、興味深かったのは「非正規教員」について記された第2章。
これまで、取り上げられることが少なかったテーマですが、
その勤務実態や、増加の裏事情には、衝撃を受ける人も少なくないでしょう。
でも、これが実態なのです。

そして、『おわりに - 改善の第一歩は「現実を正しく知る」ことから』では、


  財務省だけでなく、学校の現状を理解していない人は想像以上に多い。
  知っているつもりになっているが、実は知らないことだらけなのだ。
  他人事ではない。
  わたし自身にしても、今回の取材で、
  ここまでの状態に学校がなっていることを知って愕然とした。
  知っているつもりの人は多いが、本当の状況を知っている人は、実は少ない。
  にもかかわらず、知ったつもりで学校や教員に文句をいったり、注文をつけている。
  これでは、学校が混乱するのは無理もない。
  混乱するだけでなく、学校のブラック化を加速させることにしかならない。
  (1615/1642)

本著については、問題提起だけに留まっており、
その解決策が示されていない等の意見もカスタマーレビューには見られますが、
著者が述べているように、まずは知ることが問題解決の第一歩です。
そういう意味で、本著は読むに値する一冊だと思います。





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Last updated  2017.11.03 12:21:07コメント(0) | コメントを書く
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