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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.12.09
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カテゴリ: スポーツ
​ 男子400mハードルの日本記録保持者で、
 2001年のエドモントン大会、2005年のヘルシンキ大会で、
 世界陸上銅メダルを獲得し、
 2000年のシドニー、2004年のアテネ、2008年の北京と、
 オリンピック3大会連続出場を果たした為末大さんの著作。

   ***

  「100メートルを諦めたのは、勝ちたかったからだ」
  「勝つことに執着していたから、勝てないと思った100メートルを諦めた」

   400メートルハードルという勝てるフィールドに変えた」(p.30)

「諦めるとは『終わる』とか『逃げる』ことではない」という、
本著の中に一貫して流れる、為末さんの「考え方」です。
ターニングポイントで、前を向いて冷静に一歩を踏み出すことが出来るか、
それとも、惰性でそのままズルズル流されていってしまうか、その差は大きいです。

  アスリートの場合でも、
  競技場では諦めずに続けることが勝ちだったかもしれないが、
  一歩競技場を出て人生をトータルで考えたときに、
  ただ諦めずにがんばることが
  本当に勝っていることになるのかどうかはわからない。(p.131)

「諦める」ことは難しい。

否定することになってしまうと感じてしまうからです。
そこで、なぜ「諦める」のか、その理由を前向きにとらえることが必要になってきます。

  人生とはこうしたトレードオフの積み重ねである。
  スポーツでのランキングを上げるようと粘ることが、
  別の人生の可能性のランキングを下げてしまうこともある。

  自分にとって一番大切なランキングは何かを決めるのだ。(p.133)

深いです。
アスリートにとっては、最も切実な問題かもしれません。
そして、アスリート以外の人にとっても、同じようなことは常につきまといます。
だからこそ、私たちの胸に深く沁み込んでくるのです。

  誰もが知っている「いい会社」から内定をもらえなくて意気消沈している学生には、
  こんな言葉をかけたいと思う。
  「あなたが就職した先に描いている大きな目的は何だろう。
  それはランキング上位の会社に入らないと実現できないことなのか」(p.139)

本当にそうだと思います。
自分にとって何が大切なのか。
それを実現する手立ては、たった一つではなく、他にも色々とあるはず。
それを真剣に考え、適切に選択していくことで、初めて道は開けるのです。

「自分のなかにおける優先順位を決める」。
これは、そう簡単なことではありません。
しかし、これをその時々にしっかりと定めておかないと、
行き当たりばったりで、後悔だらけの人生になるのかも。





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Last updated  2018.12.09 14:20:27コメント(0) | コメントを書く
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