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2019.05.03
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カテゴリ: 教育・子育て
​ 副題は「学びの共同体の構想と実践」。
 第1刷発行は、2012年7月5日。
 著者は、東京大学名誉教授の佐藤学さん。
 本著は、岩波ブックレットの1冊で、全62ページ。

 『学びの共同体の挑戦 -改革の現在-』を読み始めたものの、
 今一つピンとこない、そしてイメージがわかないのは、
 きっと、私が「学びの共同体」自体を全く分かってないからだと思い、
 文中にさかんに登場する本著を、先に読んでみることにしました。



  学びの共同体の学校改革は、しかし「方式」でもなければ「処方箋」でもない。
  学びの共同体の学校改革を「方式」あるいは「処方箋」とした学校で、
  成功した事例はない。(p.3)

いきなり難しい……
あれこれ考えても埒が明あかないので、読み進めて行きます。

  学校の公共的な使命と責任は
  「一人残らず子どもの学ぶ権利を保障し、その学びの質を高めること」にあり、
  学びの<質と平等の同時追究>によって「民主主義社会を準備すること」にある。
  教師の使命と責任も同様である。(p.15)

これは、あちこちで出てくるフレーズなので、
学びの共同体というものを語るうえで、とても大事なことなのでしょう。


  改革によって校内が分裂してしまうことだった。
  一方で改革に熱心な教師が出現したとしても、
  もう一方で改革に疑念を抱き抵抗する教師が出現したとしたら、
  学校は内部において分裂してしまう。(中略)
  もし学校改革が校内に分裂を生み出すようであれば、

  改革がもたらすデメリットの方が、
  改革によるメリットよりもはるかに大きい。(p.21)

この部分は、すんなり理解することが出来ました。
しかし、この前提条件に従うと、改革に踏み出し進めることは結構難しい。

  現在、小学校でも、中学校でも、高校でも、
  「学び合い」による授業改革が広く展開されている。
  しかし、その多くは「協力的学び(Cooperative learning )」であって、
  学びの共同体の学校改革が推進している
  「協同的学び(collaborative learning)」ではない。(p.31)

この後、両者の違いについての説明が続いてきます。
「協力的学び」は、ジョンソン兄弟の理論とスレイビンの方式が代表的研究で、
「協同的学び」は、ヴィゴツキーとデューイの理論に基づくものだそうです。
その上で、著者は次のように記しています。

  したがって、「協同的学び」においては「協力的学び」のように、
  教育内容と無関係に授業技術を定式化することは困難である。(中略)
  そのため、学校現場では「学び合う関係づくり」容易に定式化できる
  「協力的学び」が、「協同的な学び」よりも普及しやすい傾向にある。(p.32)

この辺りの事情が、学びの共同体をイメージしにくい原因となっていそう。
抽象的で、具体的な姿をとらえることが難しい。

その後の「5 教師間の同僚性の構築」や
「6 保護者との連帯、教育委員会との連携」にも、とても良いことが書いてありました。
実際の著者のお話は、とても素晴らしいものであろうと容易に想像できますし、
それを聞いて、著者に賛同する人たちが多数出てくるのも納得です。

さて、私の中では、
まだまだ「学びの共同体」の姿を、まだまだハッキリとらえ切るに至っていませんが、
取り敢えず、『学びの共同体の挑戦 -改革の現在-』の続きを
読み進めていくことにします。





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Last updated  2019.05.03 20:53:17コメント(0) | コメントを書く
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