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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.01.05
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カテゴリ: 教育・子育て
​ 著者は、かつて公立高校の教諭として約20年間勤務し、
 早期退職後に大学非常勤講師や公立教育センターでの教育相談、
 高校生・保護者対象の講演等の教育活動に従事してきた方。
 教諭としての初任校は「底辺校」、その後「進学校」での勤務経験も併せ持つ。

  実は「教育困難校」にはアルファベットを正しく書けない生徒が
  相当数存在するという問題だ。
  特にbとd、mとn、qとgなど似た文字を書き分けられない生徒が多い。
  全く勉強する気がなく覚えようとしない生徒も少しはいるが、

  今まで気付かれず何も訓練を受けなかったからという理由が
  ほとんどではないかと推察できる。(p.53)

あくまでも「推察」である。
しかし経験上、そう感じざるを得ないという実感が著者にはあるのだろう。

  これからの社会では、考えられる人、
  主体的に学び続けられる人が求められると言われて久しい。
  そのような人の育成を目的に各学校段階でアクティブ・ラーニングや
  協同学習などの新しい教育方法が試みられており、高校教育でも例外ではない。
  だが、教育方法の改革以前に
  授業を成立させること自体が難しい高校がある現実から、
  目をそらしてはいけない。(p.67)


本著出版の意義は、それも含めて論議することの必要性を示している点にある。

  会議が終了した時点では既に19時を過ぎている。
  それから担任は、事件の当事者の生徒や保護者に電話連絡を入れる。
  それ以外の教員の中には、明日の授業準備を始める者もいる。
  何か事件が起こらない日の方が少ないので、


「働き方改革」が叫ばれているが、その前にこのような現実がある。
地域の児童・生徒が通う小中学校だと、「電話連絡」でなく「家庭訪問」になることが多い。

その他、本著には、「教育困難校」の生徒たちの類型や、
先駆的な脱「教育困難校」改革の動き等、「なるほど」と思わされる記述が多い。
そして、このような状況の中で奮闘している教職員に世間の関心が向けられ、
正当な評価、給与などの待遇面での厚遇、十分な休養が得られることを願わずにはいられない。





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Last updated  2020.01.05 12:00:25コメント(0) | コメントを書く
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