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こんにちは。
土日は、以前書いた原稿の中から、病気予防をテーマにお送りしています。
本日の病気のテーマは、脳腫瘍。
脳腫瘍は頭の骨の中にできる腫瘍で、脳の組織自体から発生する原発性脳腫瘍と他の臓器のがんが脳へ転移してきた転移性脳腫瘍の二つの種類に分けられます。
ほかにも、良性と悪性(がん)という分け方があります。
良性腫瘍は、大きくなると脳を圧迫したり、場所によっては重い症状を起こしたりすることがありますが、脳へ浸潤することはないので手術で摘出できれば完治することも可能です。
しかし悪性腫瘍には、転移性脳腫瘍とグリオーマといわれる神経膠腫があり、脳の組織に浸潤しながら大きくなる特徴があります。
外科手術で取り除く方法もありますが、後遺症を残さず行うには細心の注意と高度の技術が必要です。
そのために、手術中に実際に脳の重要な部分に電気刺激を行って機能を手術場で確かめる術中モニタリングと、手術前の患者さんの画像を元に手術場所を確認する術中ナビゲーションが注目を集めています。
治療は、患者さんのこれからの生活に配慮しながら腫瘍をできるだけ手術で摘出した後に、放射線療法を開始するのが一般的です。
化学療法は 、 一部の 悪性脳腫瘍の治療に効果がありますが、副作用も少なくありません。そこで脳腫瘍は、外科手術、放射線療法、化学療法などを組み合わせた治療が行われます。
最近では、脳の正常な部分への線量を少なくしながら、病変部に可能な限り多くの線量をかけるガンマナイフやサイバーナイフなど定位放射線治療が広がっており、転移性脳腫瘍にも効果をあげています。
<今日のポイント >
● 悪性の場合は緊急の治療が必要
・悪性腫瘍は脳の組織に浸潤しながら大きくなる
・ 後遺症を残さない手術を行うための術中システムが注目を集める
・ ガンマナイフやサイバーナイフなど定位放射線治療が増えている
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