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気まぐれ80s~第16シーズン(その1) 前回からはもう1年ほど経つでしょうか。久しぶりになりますが、1980年代洋楽の名曲集を全10回にわたってお届けしたいと思います。動画つきで見ていきますので、よろしければおつきあいください。 最初は、ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears for Fears, 略称TFT)です。ローランド・オーザバルとカート・スミスのイギリス人ユニットですが、彼らが世界的名声を得たのは1985年のアルバム『シャウト』でした。同盤に先行するシングルとして発売されたのが、「シャウト(Shout)」というナンバーでした。この曲は、イギリスで2位、全米ビルボードでは1位のヒットとなり、その後の「ルール・ザ・ワールド」のヒットへと続いていきます。まずは、その「シャウト」のビデオクリップです。 当時は“第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン”の流れもあり、大きなヒットとなりました。その一方、彼らの作風(TFTのバンド名もそうなら、この曲の「シャウト」というのもそうでした)が“心の問題”に切り込んでいるのも、ある種、当時としては斬新だったという気がします。 やがて1990年代に入ると、カート・スミスが脱退し、ローランド・オーザバルがTFTを継続するという時期もありましたが、21世紀に入って両者は和解し、現在までTFTは継続しています。続いては、そのような紆余曲折を経た末の2019年のライヴ映像をご覧ください。 [収録アルバム]Tears for Fears / Shout(1985年) シャウト +7/ティアーズ・フォー・フィアーズ[SHM-CD]【返品種別A】 【国内盤CD】【新品】ティアーズ・フォー・フィアーズ / シャウト[+7] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.31
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『偉大な作曲家たちへのオマージュ』からいくつかの曲を 先に取り上げたグアダルーペ・ピネーダ(Guadalupe Pineda)の『偉大な作曲家たちへのオマージュ(Homenaje a los grandes compositores)』(過去記事前編・後編)から、何曲か実際にお聴きいただけるといいのではと思い、動画と共にピックアップします。 まずは、「ミ・アルボル・イ・ジョ(Mi árbol y yo)」。“僕の木と僕”という意味の表題で、アルゼンチン出身のシンガー、アルベルト・コルテス(Alberto Cortez)の有名曲です。伸びやかなピネーダの歌唱が活かされた1曲と言えるように思います。 続いては、これまたアルゼンチン出身の有名作曲家・ピアン奏者のラウル・ディ・ブラシオ(Raúl di Blasio)との共演曲です。「プロクーロ・オルビダールテ(Procuro olvidarte)」という曲で、ニカラグア人シンガーのエルナルド・スーニィガが1980年にヒットさせたナンバーです。 さらに、同盤に収められている大物との共演ナンバーを見ておきたいと思います。オスカル・チャベス(Óscar Chávez)の代表曲「ポル・ティ(Por ti)」を二人で熱唱している動画、続いてアルマンド・マンサネーロ(Armando Manzanero)の2曲(「ノス・イソ・ファルタ・ティエンポ/コンティーゴ・アプレンディー(Nos hizo falta tiempo/Contigo aprendí)」)をメドレーにしてやはり二人で歌っている動画を続けてご覧ください。 オスカル・チャベスも、アルマンド・マンサネロも、この共演の2年後に当たる2020年(前者は4月、後者は12月)に新型コロナウィルスによって帰らぬ人となりました。そういう意味では貴重な共演の記録にもなったと言えるかもしれません。[収録アルバム]Guadalupe Pineda / Homenaje a los grandes compositores(偉大な作曲家たちへのオマージュ)(2018年) 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.29
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2026.03.28
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豪華ゲスト陣を迎えた有名曲集(後編)(前編からの続き) 通常では難しい大物との共演がいくつも含まれた本作だが、その一方で、より若い世代の作曲家たちの楽曲も取り上げ、グアダルーペ・ピネーダは本人との共演を果たしている。7.「エル・ティエンポ・デ・ティ」は、プラジャ・リンボ(参考過去記事)のデビュー盤(2007年)の楽曲で、本盤の時点ではバンドを脱退してソロとなっていたマリーア・レオンが共演している。また、10.「エストイ・アキー」は、エドガル・オセランスキ(1975年メキシコ出身)の曲で、本人と共演している。 他方、2.「プロクーロ・オルビダールテ」のように演奏者との共演も含まれている。この曲では“アメリカのピアノ”と称されるアルゼンチン出身のピアニスト、ラウル・ディ・ブラシオと共演している。 13.「アモール・デ・ロス・ドス」は、20世紀の大俳優・歌手のアントニオ・アギラール(1919-2007)の楽曲で、その息子であるペペ・アギラールとの共演。そのままの勢いでアルバムの締めとなる14.「ランチェロ・メドレー」では、アギラール一家(ペペに加えて、息子のレオナルドおよび娘のアンヘラ)が参加して、アントニオの楽曲を熱唱している。 アルバム全体を見れば、ボレロやミロンガ、“新しい歌(ヌエバ・カンシオン)”からランチェロ音楽まで、実にヴァラエティに富んでいるため、十分な統一感に欠けるきらいはあるかもしれない。けれども、グアダルーペ・ピネーダがそれぞれの楽曲に真摯に向き合い、自信をもって歌い上げる姿に個人的には魅かれる。そういう意味では、共演企画盤であると同時に、彼女の実力のほどが発揮された一枚と言えるんじゃないだろうか。[収録曲] *〈 〉内は共演アーティスト名。1. Medley: Nos hizo falta tiempo/Contigo aprendí 〈Armando Manzanero〉2. Procuro olvidarte〈Raúl di Blasio〉3. Por ti (el infierno es amor) 〈Oscar Chávez〉4. Así fue〈Coros〉5. Mi árbol y yo6. Popurrí de "El Jibarito" Hernández: Lamento Borincano / Perfume de gardenias / Preciosa〈La Sonora Santanera〉7. El tiempo de ti〈María León〉8. Yolanda (te amo)〈Pablo Milanés〉9. Los ejes de mi carreta10. Estoy aquí〈Edgar Oceransky〉11. Un millón de amigos〈Coro Schola Canto〉12. Las estaciones〈Armando Ávila〉13. Amor de los dos〈Pepe Aguilar〉14. Medley ranchero: El cantador / Tristes recuerdos〈Angela Aguilar, Leonardo Aguilar, Pepe Aguilar〉2018年リリース。 ↓別盤です(本記事のアルバムではありません)が商品リンク↓ 【中古】[CD]Guadalupe Pineda 【中古】 【輸入盤】De Nuevo Sola/GuadalupePineda 【中古】 【輸入盤】Costumbres/GuadalupePineda 以下のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.03.25
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豪華ゲスト陣を迎えた有名曲集(前編) グアダルーペ・ピネーダ(Guadalupe Pineda)は、1955年、グアダラハラ出身のメキシコ人女性シンガー。1970年代末にヴォーカル・グループのサナムパイでの活動を経てソロ・シンガーとして人気を集め、1980年代から2000年代の30年間に特に多くの作品を発表した。 本盤『偉大な作曲家たちへのオマージュ(Homenaje a los grandes compositores)』は2018年にリリースされたアルバムで、メキシコですぐさまアルバム・チャート1位を獲得した。表題からも窺い知れるように、メキシコやスペイン語の音楽界のスタンダード曲を題材とし、しかもその作者やスペイン語圏の大物アーティストをゲストに迎えて共演するというものである。もちろん、こうした大掛かりな企画は誰にでもできるものではない。グアダルーペ・ピネダというキャリアを重ねた実力派シンガーゆえに実現した企画と言えるだろう。 1.「ノス・イソ・ファルタ・ティエンポ/コンティーゴ・アプレンディー」(原曲の過去記事(1)・(2))は、有名作曲家アルマンド・マンサネーロ(2020年没)の2曲をメドレー形式で本人と共にデュエットしている(冒頭のセリフで“夢が叶った”とピネーダが語っているのも印象的)。3.「ポル・ティ」はオスカル・チャベスの代表曲を作者本人と共に歌い上げている。8.「ヨランダ」は、キューバ出身のシンガーソングライター、パブロ・ミラネス(2022年没)の代表曲を取り上げて本人と共演している。 共演が叶わなかったものの、“偉大なる作曲家”たちの曲を熱唱するナンバーもある。4.「アシー・フエ」はフアン・ガブリエルの楽曲だが、ガブリエルは本盤の2年前に急逝している。また、本盤の翌年に亡くなったアルベルト・コルテスの代表曲の一つ、5.「ミ・アルボル・イ・ジョ」を取り上げ、ピネダは見事に歌い上げている。6.「“エル・ヒバリート”エルナンデス・メドレー~ラメント・ボリンカノ/ペルフーメ・デ・ガルデニアス/プレシオサ」も、このタイトルが示すように、“ヒバリート”の愛称で知られたプエルトリコ出身の作曲家ラファエル・エルナンデス・マリン(1891-1965)の曲を歌ったもの。9.「ロス・エヘス・デ・ミ・カレータ」は、アタワルパ・ユパンキ(1908-1992)の楽曲で、これもまた一人で叙情的に歌い上げている。 長くなってきたので、ひと呼吸おいて、続きは次回更新の後編をご覧ください(楽曲と共演者の詳細情報も後編に掲載します)。 ↓参考まで、別盤です(本記事のアルバムではありません)が商品リンク↓ 【中古】Guadalupe Pineda Con Los Trios 【中古】 【輸入盤】Guadalupe Pineda/GuadalupePineda(アーティスト) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.24
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メロハー×産業ロックの隠れた好盤 ツアー・デ・フォース(Tour de Force,略称TDF)は、ニューヨーク出身の5人組バンドで、1990年代に数枚のアルバムを残している。いわゆる“メロハー”(メロディアス・ハード)であるが、産業ロック的で大衆受けを狙ったようなキャッチーな楽曲が並ぶのが、1995年リリースのセカンド作『ワールド・オン・ファイア(World on Fire)』である。 本盤は、その当時、決して売れたわけでもなく、そもそも米国ではなく日本のレーベル(FEMSことFar East Metal Syndicateという名のレーベル)から出されたものだったということのようである。確かに、日本受けしそうなメロディアスなロック・サウンドの楽曲が多く並んでいる。大衆受けは明白なものの、その中にカッコよさがきらりと光る、そんな1枚と言えるかもしれない。 1.「トゥナイト」は、マイケル・ボルトンのペンによる曲で、軽快かつ哀愁があり、スピード感もある好演奏を披露している。4.「カミング・ホーム」はバラード曲で、次第に盛り上がり、終盤には厚みのあるサウンドの中でギターソロという定番の展開。本盤の収録曲のうち、カッコよさという点では、5.「ホールド・オン」がいちばんの楽曲ではないかと思う。続く6.「イフ・イッツ・オーヴァー」(かなりボン・ジョヴィ風な気もするけれども)もなかなかの好曲である。 カッコよさという意味では、10.「ショット・ダウン」も聴き逃がせない1曲。アルバム後半で最大の聴きどころと言えそうなのは、15.「レディ・ミッドナイト」。冒頭の哀愁のあるギターからシリアスなヴォーカル、次第に盛り上げていく演奏と盛り上がった中でのギターソロいった具合に、このバンドの目指していた一つの形が現れている楽曲だと思う。ついでながら、アルバムを締めくくる17.「フォアゴットン・ヒーローズ」もさりげなくカッコよさが光る。[収録曲]1. Tonight2. Back To You3. World On Fire4. Coming Home5. Hold On6. If It's Over7. Sweet Adeline8. Strangers In The Night9. Cruise Control10. Shot Down11. Rough Boy12. Runaway13. One More Time14. Wing And A Prayer15. Lady Midnight16. Got To Know17. Forgotten Heros1995年リリース。 【中古】CD Tour De Force World On Fire APCY8283 FAR EAST METAL SYNDI /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.21
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強力な音楽的インパクト 派手なサイケ風イラストのジャケットには、器の中にスプーンが刺さっており(もしかするとフルーツポンチ風?)、ロボットの頭のような機械メーター。その手前にはカップ、その背後にはそれを飲む人物像…。この風変わりなジャケット・デザインを見たところ、どんなアルバムかは想像できない。けれども、サポディラ・パンチ(Sapodilla Punch)の『スティール・ソウル(Steel Soul)』というグループ名・タイトルの上にはさりげなくそのコンセプトが記されている。“Steel Drum Band with plugged-in guitars and soul voices”つまりは、スティール・ドラムという少し珍しい楽器に、ギターを加え、ソウルな声(“声”であって“ヴォーカル”ではない)を組み合わせてみました、というわけである。 でもって、グループ名のサポディラ(Sapodilla)とはいったい何なのか。そう思って調べてみたところ、どうやらカリブ海の島(英領バハマ)にある湾・ビーチの名前らしい。このことからもわかるように、上記のような楽器面での特徴に加え、南国パラダイス風の楽曲の演奏が展開されているという盤なのである。 発表年が1969年というのも注目しておくべきかもしれない。音楽ジャンルの垣根が低くなり、ジャズとロックあるいはラテンなどフュージョン(融合)が違和感のないものへとなっていった時代。それが背景にあるからこそ、こういうインパクトの強い音楽が生まれたのだろう。 取り上げられている曲もなかなかのヴァラエティーに富んでいる。R&Bのデュオ、サム&デイヴの1.「ホールド・オン・アイム・カミン」、スモーキー・ロビンソンの6.「ゲット・レディ」、さらにはロビンソンの共作でテンプテーションズのヒット曲である7.「マイ・ガール」といった楽曲は、“ソウル”という、まさしくジャケットに示された部分を体現している。 かと思うと、5.「バック・トゥ・マイナー」では、クラシック的な旋律を聴かせ、ビートルズの9.「デイ・トリッパー」では、ロックをベースにした演奏を繰り広げる。8.「ホンコン・マンボ」に至っては、もはや南国(ラテン)風なのか香港(アジアないしは中国)風なのか、もはや無国籍のアナーキー状態とすら言えそうな演奏である。結局のところ、この特異でインパクトの強い音楽は当時だけでなく、いま聴いてもなんとも新鮮な感じで、アクチュアリティを失っていない作品ともいえるような気がする。[収録曲]1. Hold On, I'm Comin'2. I'm In Love3. Mild And Bitter4. More And More Amour5. Bach To Minor6. Get Ready7. My Girl8. Hong Kong Mambo9. Day Tripper10. The Click Song #1 (Uqongo Thwani)1969年リリース。 【中古】 スティール・ソウル/サポディラ・パンチ 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 クリックで応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.19
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TFTを捨てたカート・スミスの試み ティアーズ・フォー・フィアーズ(TFT)は、1981年にデビューし、ヒット曲「ルール・ザ・ワールド」を含む『シャウト』や、「シーズ・オブ・ラヴ」を含む同名アルバム(過去記事)で人気を博した。このデュオは、ローランド・オーザバルとカート・スミスという2人のイギリス人から成っていたが、『シーズ・オブ・ラヴ』の成功後、2人を不和を理由にスミスが一方的な脱退を表明する。そうして1993年に発売されたのがこの『コーリング・アウト(Soul on Board)』というアルバムだった(結局、2人は和解し、2000年代にデュオとしてのTFTを再始動している)。 さて、本盤は1993年に“発売”と述べたものの、そのリリースは限られたものだった。そもそもスミスがレコード会社との契約を履行するために作ったと後に述べていることからして、必ずしも入念に練られたものではなかったのかもしれない。ともあれ、本アルバムとそこからのシングル2.「コーリング・アウト」がイギリスで発売されたが、チャート・アクションもなく、リリースが予定されていたと思われるアメリカでの発売は見送られた。 上のスミス本人の発言からして、この作品に納得がいっていないというのは確かなのだろう。とはいえ、TFTでは表面化しにくかったスミスらしさが表現された作品でもあると筆者的には思う。 日本語盤の表題にもなった2.「コーリング・アウト」は、ヒットしなかった。とはいえ、もう少し評価されてもよい曲ではないかと感じる。他にも。3.「ビューティフル・トゥ・ミー」、6.「アイ・ウィル・ビー・ゼアー」、9.「レヴォリューション」など、個別に見ると決して悪くない楽曲が並んでいる作品だと思う。アルバム最後の曲である10.「スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー」は、シン・リジィのカバー。この曲を除き、全曲でスミスが曲作りに関わっている。[収録曲]1. Soul on Board2. Calling Out3. Beautiful to Me4. Wonder Child5. Words6. I Will Be There7. No One Knows Your Name8. Rain9. Come the Revolution10. Still in Love with You1993年リリース。 次のブログのランキングサイトに参加しています。 時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.03.17
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ブルースブレイカーズ解散を経てのソロ名義でのアルバム ジョン・メイオール(John Mayall)は、1933年生まれの英ブルース界のゴッドファーザーで、2024年に90歳で没している。1960年代、ブルースブレイカーズを率いて数多くのプレイヤーを輩出し、“ジョン・メイオール学校”とも評された。本盤『ローレル・キャニオンのブルース(Blues from Laurel Canyon)』は、1968年にブルースブレイカーズが解散し、その後まもなくのレコーディングを経て同年末にリリースされたソロ名義の盤である。 メイオール自身はヴォーカルとギターのほかハーモニカやキーボードも担当。加えて、ベースにスティーヴ・トンプソン、ドラムスにコニー・アレン、さらには、ブルースブレイカーズのメンバーだったミック・ジャガー(この後ローリング・ストーンズに加入)がギターという面子である。 全体としては、ブルース全開といった仕上がりの盤である。冒頭の1.「ヴァケイション」からして、これぞブルースロックというギタープレイが聴き手を引き込んでいく。2.「ウォーキング・オン・サンセット」は、メイオールのヴォーカルとハーモニカが聴きもの。同じくメイオールのハーモニカが泣かせるナンバーとしては、5.「レディ・トゥ・ライド」もいい。 他に筆者的に注目したい曲としては、ブルースロック直球といった感じの4.「2401」、ピアノとギターのブルース感がよい8.「ザ・ベアー」、メイオールらしさが前面に出ている9.「ミス・ジェイムス」といったところだろうか。また、10.「ファースト・タイム・アローン」では、ピーター・グリーン(かつて短期間ながらブルースブレイカーズに加わった経験もあり、初期フリートウッド・マックの中心人物となったギタリスト)がゲスト参加している。[収録曲]1. Vacation2. Walking on Sunset3. Laurel Canyon Home4. 24015. Ready to Ride6. Medicine Man7. Somebody's Acting Like a Child8. The Bear9. Miss James10. First Time Alone11. Long Gone Midnight12. Fly Tomorrow1968年リリース。 輸入盤 JOHN MAYALL / BLUES FROM LAUREL CANYON [CD] 次のブログのランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、クリックで応援をよろしくお願いします! ↓ ↓
2026.03.12
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知名度は低くとも、聴き逃がすのはもったいない好ライヴ盤 フランク・マリノ(フランク・マリーノ、Frank Marino)は、1954年カナダ出身のギタリスト。マホガニー・ラッシュ(Mahogany Rush)というバンドを率い、1970年代にそこそこの人気を獲得した。マリノ自身は、ジミ・ヘンドリクスに強く影響を受けたプレーヤーであったが、2021年に音楽業界からの引退を発表している。 本盤『ライヴ(Live)』は、マホガニー・ラッシュにとって初めてとなったライヴ盤。1977年のものとされる音源で、1978年にリリースされた。カナダのチャートで61位、全米では129位なので、決して広く知られた盤と言うわけではないかもしれない。けれども、シンプルなバンド・スタイルでありながら、ソリッドかつ厚みのあるスリリングなサウンドを展開する好ライヴ作である。 バンドのオリジナル曲とカバー曲がバランスよく収められている。オリジナルで特に注目したい曲としては、熱く勢いのある2.「ジ・アンサー」、ドライヴ感のあるギターが心地よい6.「ア・ニュー・ロック・アンド・ロール」が挙げられる。カバーでは、チャック・ベリーの7.「ジョニー・B・グッド」、そしてジミ・ヘンドリクスの12.「パープル・ヘイズ(紫のけむり)」が目を引く。 その一方で、“抜粋”となっている2曲(おそらくはLPの収録時間の関係でフル収録とならなかったと思われる)も注目に値する。5.はウィリー・ディクスンの「バック・ドア・マン」、9.はボー・ディドリーの「フー・ドゥ・ヤ・ラヴ」で、いずれもギタリストとしてのフランク・マリノの本領が炸裂している。あと、毛色は異なるが、11.「ザ・ワールド・アンセム」も堂々としたインストゥルメンタル演奏で聴いていて気持ちがよい。 フランク・マリノは過小評価されてきたギタリストと言われたりする。このライヴ演奏を聴けば、まさしくその言葉に納得するという人は多いんじゃないだろうか。[収録曲]1. Introduction2. The Answer3. Dragonfly4. I'm A King Bee5. (Excerpt from 'Back Door Man')6. A New Rock & Roll7. Johnny B. Goode8. Talkin' 'Bout a Feelin'9. (Excerpt from 'Who Do Ya Love')10. Electric Reflections of War11. The World Anthem12. Purple Haze1978年リリース。 ↓LP盤です↓ 【中古】米LP Frank Marino & Mahogany Rush Live JC35257 COLUMBIA /00260 ↓輸入盤CD↓ 【輸入盤CD】【新品】Frank Marino / Frank Marino & Mahogany Rush - Live 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.03.10
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2026.03.09
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秀才ジャズ・ギタリストのもう一つの才能 ジャズの楽器演奏者の中には、本来の楽器演奏とは別に、ヴォーカルで才能を示す人が時に存在する。チェット・ベイカーはその典型例かつ大きな成功例だが、ギター奏者として知られるケニー・バレル(Kenny Burrell)もまた、ヴォーカルの才能を持っていた人物である。本盤『ウィーヴァー・オブ・ドリームス(Weaver of Dreams: the Vocal Artistry of Kenny Burrell)』は1961年にリリースされた。ジャケットにも銘記されているように、“ケニー・バレルのヴォーカルの芸術性”が主題の盤である。 吹き込みがなされたのは1960年後半から1961年前半にかけてである。実はケニー・バレルのヴォーカルは、この頃にひょっこり見いだされたというわけではなくて、その10年以上前かられっきとしたキャリアがあった。1949年にはナット・キング・コール・トリオを模して、ケニー・バレル・トリオとしてデトロイトで活動を展開していた。ナット・キング・コールの場合はピアノ伴奏が主だったが、バレルのものはギター弾き語りのスタイルで、このトリオのピアノ奏者がトミー・フラナガンだったという。また、1953年にはケニー・バレル&フォー・シャープスなる4人組を結成し、バレルがリード・ヴォーカルを務めていた。 そのようなわけで、この盤の聴きどころは、以前から得意だったケニー・バレルのヴォーカルを楽しむ盤で、その渋い歌声が再注目のポイントということになる。とはいえ、演奏を無視してよいという訳でもない。セッションによってベースとドラムに異同があるものの、ピアノについてはいずれもトミー・フラナガンが務めており、随所でさりげなくきらりと光るプレイを見せている。バレル自身のギターもいろんな場面で耳に入ってきて、彼らしいフレージングが顔を出す場面がある。また、いくつかの曲に登場するボビー・ジャスパーのテナーも効果的な役割を果たしていると思う。さらに、10.「フー・チー・クー」と11.「アフタヌーン・イン・パリ」の2つはヴォーカル曲ではなく、これらメンバーの楽器演奏がじっくりと堪能できる。 筆者の好みとしては、アルバムの表題にもなっている2.「ウィーヴァー・オブ・ドリームス」、3.「ザ・モア・アイ・シー・ユー」、7.「ザ・ブルース・イズ・オーフル・ミーン」、8.「ザット・オールド・フィーリング」なんかが挙げられるといったところだろうか。技巧に走るというよりは、天性のヴォーカル力が光るという印象で、聴き終わった後には、バレルのロマンティックな歌声が見事に脳裏に残る。そんな1枚だと言えるだろうか。[収録曲]1. I'll Buy You a Star2. Weaver of Dreams3. The More I See You4. I'm Just a Lucky So-and-So5. A Fine Romance6. Until the Real Thing Comes Along7. The Blues is Awful Mean8. That Old Feeling9. If I Had You10. Hootchie-Koo11. Afternoon in Paris12. Like Someone in Love[パーソネル、録音]Kenny Burrell (g, vo), Bobby Jaspar (ts), Tommy Flanagan (p),Joe Benjamin (b), Wendell Marshall (b), Bill English (ds), Bobby Donaldson (ds)1960年10月18日、11月1日、1961年3月7日、4月11日録音(録音日については諸説ある模様)。 【輸入盤CD】【新品】Kenny Burrell / Weaver Of Dreams/Introducing Kenny Burrell (ケニー・バレル) 【中古】 ウィーヴァー・オブ・ドリームス/ケニー・バレル(g、vo),トミー・フラナガン(p),ジョー・ベンジャミン(b),ウェンデル・マーシャル(b),ビル・イングリッシュ(ds),ボビー・ドナルドソン(ds),ボビー・ジャスパー(ts) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.06
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 10(その10) 1970年代の名曲・好曲選のPart 10も今回で10回目です。最後は、リタ・クーリッジ(Rita Coolidge)の1977年のヒット・ナンバーで締めくくりたいと思います。1960年代末から活動を行っていたリタ・クーリッジは1971年にソロデビュー。その後、70年代から80年代前半にかけて人気を博した女性シンガーです。 今回の楽曲「みんな一人ぼっち(We're All Alone)」(現在では邦題も「ウィ・アー・オール・アローン」と表記されることが多い)は、1977年のアルバム『エニー・タイム・エニー・ホエア』の収録曲で、このアルバムからは「ハイヤー・アンド・ハイヤー」というヒット・シングル(全米2位)が生まれましたが、この曲もそれに次いでシングルカットされ、全米7位、イギリスでは6位という結果を残しました。 もう一つ、ライヴでの歌唱もご覧いただきましょう。1986年のステージの映像とのことです。 この曲がカバーであることはよく知られているかと思います。折角ですので、オリジナルもということで、ボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディグリーズ』(1976年)に収められた原曲(こちらの方は、当時、「二人だけ」という邦題でした)もお聴きください。 [収録アルバム]Rita Coolidge / Anytime...Anywhere(1977年)Boz Scaggs / Silk Degrees(1976年) 【輸入盤】 Rita Coolidge リタクーリッジ / Anytime...anywhere / Love Me Again / Satisfied / Heartbreak Radio (2CD) 【CD】 Boz Scaggs ボズスキャッグス / Silk Degrees 【CD】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.03.03
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 10(その9) 今回は、グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad,略してGFR)の1974年のヒット曲です。GFRといえば、マーク・ファーナー(ギター)、メル・サッチャー(ベース)、ドン・ブリューワー(ドラムス)から成るパワートリオですが、この楽曲の頃には、クレイグ・フロスト(オルガン、キーボード)が加わり、4人組編成となっていました。この「オー・ワンダフル(Some Kind of Wonderful)」という曲は、アルバム『ハード・ロック野郎 (世界の女は御用心)』に収録されたシングル曲で、全米3位となりました。 グランド・ファンクのヒット曲として広く認識されているであろうこの曲、実はカバーです。原曲は、R&Bグループのソウル・ブラザーズ・シックス(Soul Brothers Six)が1967年に発表したものでした。また、その翌年にはソウル・シンガーのファンタスティック・ジョニー・Cによるカバーも発表されていますが、どちらも大きなヒットには至っていません。 というわけで、本家のソウル・ブラザーズ・シックスのものをお聴きください。 GFRのブギウギ風(と言えばいいんでしょうか)アレンジがうまく成功しヒットしたわけですが、このアレンジを踏襲したカバーがさらに20年後にも出されています。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース(Huey Lewis & The News)が1994年に発表したヴァージョンもお聴きください。 [収録アルバム]Grand Funk Railroad / All the Girls in the World Beware!!!(ハード・ロック野郎(世界の女は御用心))(1974年)Huey Lewis & The News / Four Chords & Several Years Ago(バック・トゥ・ザ・ルーツ〜グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート)(1994年) ↓ベスト盤↓ 輸入盤 GRAND FUNK RAILROAD / GREATEST HITS [CD] ↓こちらはLP盤です↓ 【中古】LP Grand Funk All The Girls In The World Beware ECS80115 EMI /00260 ↓ヒューイ・ルイスのヴァージョンの収録盤です↓ 【中古】CD ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース バック・トゥ・ザ・ルーツ-グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート WPCR30 Elektra /00110 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓
2026.03.02
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70年代ロック&ポップス名曲選~Part 10(その8) 今回は、オーストラリア出身のバンド、リトル・リバー・バンド(リトル・リヴァー・バンド、Little River Band)の楽曲です。オーストラリアから英米に進出した事例がまだ少なかった時期、「追憶の甘い日々(リミニッシング)」(1978年)のヒットで一躍有名になりましたが、今回の「孤独な負け犬(Lonesome Loser)」は、その翌年のシングル曲です。特大のヒットというわけではありませんでしたが、全米6位、カナダ3位とチャート上もなかなかの成績を残した1曲です。 リトル・リバー・バンドと言えば、上のビデオからもわかるように美しいヴォーカル・ハーモニーとアメリカ西海岸的な雰囲気もある爽やかなロック・サウンドが特徴であり、“売り”となっています。この魅力はライヴでも同様です。1991年のライヴ・テイクもご覧いただこうと思います。映像の前半は今回の「孤独な負け犬」、後半は「想い出の中に(テイク・イット・イージー・オン・ミー)」というナンバーになっています。 メンバー編成の入れ替わりもあり、その後、リトル・リバー・バンドにはオリジナル・メンバーがいなくなり現在に至るというややこしい状態になりました。ウェイン・ネルソン主導のこのバンドもそのよさを維持していると思いますが、オールドファンにとってはやはりグレン・シャロックがフロントを務めるリトル・リバー・バンドが忘れられないと言ったところでしょうか。[収録アルバム]Little River Band / First Under the Wire(栄光のロング・ラン)(1979年) 栄光のロング・ラン [ リトル・リバー・バンド ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2026.03.01
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