ドン・フリードマン(Don Friedman)は、1935年サンフランシスコ生まれのピアニストで、2016年に81歳で亡くなっている。彼は、1958年にニューヨークへ移り住み、1960年代になるとリーダー名義の録音を残していく。その中でも名盤として有名なのが『サークル・ワルツ』であるが、同盤と併せて忘れてはならないと思うのが、その前年(1961年)に吹き込まれた最初の作品にあたる『ア・デイ・イン・ザ・シティ(A Day in the City:Six Jazz Variations on a Theme)』という盤である。