音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2019年09月14日
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テーマ: 洋楽(3314)
キャリアを代表する名盤


 ジミー・ウェッブ(Jimmy Webb)は、1960年代後半にソングライターとして成功を収め、1970年代にはコンスタントに自作のアルバムを発表していった。それら諸作の中で、 『ランズ・エンド』 と並んで代表的な(とはいっても、決して大きなセールスには結びつかなかったのだけれど)アルバムと言えるのが、1977年発表の本盤『エル・ミラージュ(El Mirage)』である。

 他の諸作と同様、この人のキャリア全体の特色として挙げられるのは、まずもって曲の美しさであろう。特に本作では抒情的でありながら流れるようなメロディというのが印象的なように思う。その一方、本作ならではの特徴ということを考えると、2つの点での完成度の高さと言えるのではないだろうか。

 まず1つめは、ヴォーカルの完成度の高さである。ウェッブの声には余裕が感じられ、以前の作品からはどこか感じられた不安さのようなものがない。それどころか、本作のヴォーカルは自信に満ちているように聞こえる。もう一つの完成度は音楽面・演奏面での完成度の高さである。この点に関しては、ウェブ自身だけでなく、プロデュースのほか、キーボード、シンセでも参加しているジョージ・マーティンの貢献度も大きいのだろう。

 注目曲をいくつか挙げておきたい。抒情性に満ちた1.「ハイウェイマン(The Highwayman)」は、後にウィリー・ネルソン、ジョニー・キャッシュらがカントリーのスーパーユニットでグラミー賞を獲得したことでも知られるナンバー。全編を通じて上述の通りの美しい旋律が並ぶが、個人的に特におすすめは、2.「ゲティング・スモーラー(If You See Me Getting Smaller I'm Leaving)」、7.「ホエア・ザ・ユニヴァーシズ・アー」、ややアップテンポの8.「P.F.スローン」といったあたり。いや、他にも捨てがたい曲があるのだけれど、挙げ出すと結局は捨て曲なしということになってしまう。やはり結論としては、彼の代表作にして全曲通して聴かれるべき名盤だと言える。


[収録曲]

1. The Highwayman
2. If You See Me Getting Smaller I'm Leaving

4. Christiaan, No
5. Moment in a Shadow
6. Sugarbird
7. Where the Universes Are
8. P.F. Sloan
9. Dance to the Radio
10. The Moon Is a Harsh Mistress
11. Skylark (A Meditation)

1977年リリース。




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Last updated  2019年09月14日 05時24分37秒
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