音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年02月10日
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初のセルフ・プロデュースによるセルフ・タイトル盤


 1998年にデビューしたスペイン人女性シンガー、マルー(Malú)のスタジオ盤第5作となったのが、2005年リリースのセルフ・タイトル作『マルー(Malú)』である。それまでの作品のヒットで既に国際的スターとなり、前年には初のライヴ盤もリリースしていたが、この盤もまた大きなヒットを記録した。

 録音はマドリードとロンドンで行われたとのことだが、何より大きな変化は、マルー自身がプロデュースにも参加した点にある。筆者はこの時期よりも後に初めてマルーのことを知ったので、本盤も遡っての“後聴き”なのだけれど、デビューの頃に比べて落ち着きが感じられ、本盤では歌唱力を活かした好曲が多いという印象を持っている。その分、ポップさを求める聴き手には少し物足りないかもしれないけれど、個人的にはこのくらい落ち着いた曲が含まれている方が好みだったりする。

 注目曲をいくつか挙げていきたい。冒頭の1.「テ・コノスコ・デスデ・シエンプレ」は、上で述べたような落ち着き払った感じが気に入っていて、さらりとした曲調がいい。スパニッシュ・ギターが効果的に使われている2. 「ディレス」 は、歌唱力を前面に出し、叙情的な歌声と曲の盛り上げ方が特徴である。この手の曲や演奏は彼女の本領発揮と言えるのだけれど、この曲は特に筆者としてはお気に入りの一つである。以降も、同じ路線の叙情系のナンバーが続くが、その中でも筆者が特によいと思うのは、5.「フラヒレス」、6.「アブラメ」、8.「イ・シゴ・プレグンタンドメ」、10.「ソブレジェベー」。

 正直、初めて聴く人には、“なぜこんなにフラメンコ風?”と疑問がわくかもしれない。実は、このマルーという人は、かのパコ・デ・ルシーアの姪っ子で、父もフラメンコの歌い手で、その事実を知れば納得といったところだろうか。このテイストは、彼女のポップスの特徴になっていて、筆者が気に入っている部分だったりする。


[収録曲]

1. Te conozco desde siempre
2. Diles
3. Eres el agua
4. Sabes bien
5. Frágiles
6. Háblame
7. Amor de hielo y sal
8. Y sigo preguntándome
9. Lo que no sabes
10. Sobrellevé
11. Perdida

2005年リリース。



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Last updated  2020年02月10日 05時47分26秒
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