良い悪いとは別に、正直、個人的に“騙された盤”というイメージが強い一つがこの『ジャズ・フォー・リラクゼーション(Jazz for Relaxation)』である。こういう言い方をすると、最初から印象が悪いかもしれないけれど、特にジャズのアルバム(無論ジャズには限らないけれど)は、勝手な印象でもって、購入者が勝手に思い浮かべた内容を期待するというケースが多いような印象を受ける。いわゆる“ジャケ買い”と呼ばれるのが、その典型例であるが、本盤は、ソファに横たわる全裸女性という、中途半端にエロチックなジャケット写真である。