音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年02月21日
XML
テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ
優雅で安定したピアノ・トリオ盤


 ダグ・ホール(Doug Hall)は、1959年テキサス州ダラス出身のピアノ奏者。幼い頃からピアノに熱中し、ジャズに傾倒していったという。そんな彼が1996年に発表した、おそらく最初の名義盤が、この『スリー・ウィッシズ(Three Wishes)』である。その当時からレア盤扱いされていたようで、筆者の手元にあるCDもどこで見かけたのかひょっこり中古盤で入手したように記憶している(現在は2006年のリイシュー版も出回っている模様)。

 テキサス出身というイメージにはあまり合致しないかもしれないが、この人のピアノは、繊細なタッチが何よりも印象的である。そのせいでよくビル・エヴァンスが引き合いに出されるのだけれど、時にエヴァンスのピアノが語りかけてくるようであるのに対し、ダグラス・ホールの演奏は、包み込んでくるような安定感のある優雅さが特徴であるように感じる。

 概ねどの曲も4~5分程度のコンパクトな演奏時間だが、通して聴いていると流れるように各曲が進んで行く。なので、全体を通して聴くのがよいとは思うものの、いくつか気に入った曲を挙げるなら、1.「スウィート・セヴン」、2.「ザ・リスナー」、4.「オディッセイ」、6.「リメンバー」、10.「スリー・ウィッシズ」といったところだろうか。

 なお、ダグ・ホールは2008年の復活祭の日曜日(3月23日)に48歳で亡くなっている。脳腫瘍による闘病の末だったとのことだが、若くしての死去が惜しまれる。


[収録曲]

1 Suite Seven
2 The Listener
3 Downside Up

5 The Sprawl
6 Remember
7 The Star Croosed Lovers
8 Lonely Reward
9 Off Senter
10 Three Wishes


[パーソネル、録音]

Doug Hall (p), Marc Johnson (b), Bruce Hall (ds)
録音年月不明(NYCのThe Power Stationにて録音)。





   以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、
   クリックで応援よろしくお願いします。


にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

ブログランキング・にほんブログ村へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020年02月21日 08時07分11秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: